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モハメドサラー, リバプール得点王のスパイク大英博物館に

Salah

今季リバプールFCのFW選手として大活躍のモハメド・サラーのスパイクが大英博物館に展示されることになりました。エジプトコレクションの一つとしてファラオなどの古代展示物があるエジプト・ルームに展示されることに。フットボールファンなら知らない人はいないサラーとはどんな選手なのでしょうか。そして、どうしてサッカーシューズが大英博物館に展示されることになったのでしょうか。


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プロフィール

名前:モハメド・サラー・ガリ Mohamed Salah Ghaly
生年月日:1992年6月15日(25歳)
出身地:エジプト バスユーン
在籍:リバプールFC サッカー選手
過去の在籍チーム:アラブ・コントラクターズ、FCバーゼル、フィオレンティーナ、ASローマ
代表:エジプト代表
ポジション:FW
背番号:11
利き足:左
身長:175cm
体重:71kg

サラーは2010年、18歳のときアラブ・コントラクターズでデビューして以来、スイスのバーゼル、チェルシー、フィオレンティーナ、ローマで活躍し、評価を高めていきました。

2017年からは英国プレミアリーグ、リバプールFCに移籍してさらに活躍。
今年、2018年にはリーグ戦36試合に出場して32得点をマーク。リーグで新記録を打ち立てて得点王に輝きました。

彼は今年イングランドサッカー選手協会(PFA)の年間最優秀選手賞、イングランドサッカー記者協会(FWA)の年間最優秀選手賞、EAスポーツ年間最優秀選手賞も受賞しており、今シーズン個人4冠を達成することになります。

モハメド・サラーの活躍

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セラーは18歳でプロデビューして早々とレギュラーの座を獲得して活躍。欧州クラブからの注目を集めて2012年にはスイスのバーゼルに加入。

国内リーグや欧州カップ戦で活躍しチェルシーから2年で3ゴールを奪いました。その実力を認めたチェルシーが2013年にサラーを獲得。けれどもチェルシー所属中の2シーズンでは19試合出場2得点と実力を発揮することができませんでした。

その後サラーはACFフィオレンティーナに期限付きで移籍。ここでは加入後7試合で6ゴールを決め活躍するのですが、移籍問題のごたごたが起きることに。

結局サラーは2015-16シーズンより同じセリエAのローマにレンタル移籍。ローマでレギュラーの座を獲得すると最初のシーズンでチーム最優秀選手に選ばれる活躍。その後ローマに完全移籍して翌年も41試合出場19得点を挙げる活躍を見せました。

2017年には移籍金4200万ユーロ(追加オプション800万ユーロ)でプレミアリーグのリバプールFCと長期契約。
2017-18シーズンではデビュー戦でゴールを決めたのちも活躍を続け、持ち前のスピード感とスタミナに加え技術力をプラスして躍進を続けました。

エジプト人でイスラム教徒

モハメド・サラーは2011年からエジプト代表としてもプレーしています。
2012年にはロンドンオリンピックに出場し3ゴールを記録しました。

2018FIFAワールドカップ・アフリカ予選ではコンゴ共和国戦で先制ゴールに加え決勝ゴールを挙げてエジプトをワールドカップに導きました。

サラーは母国エジプトでは絶大な人気を誇り、2018年に行われたエジプト大統領選挙では立候補すらしていないサラーに約100万票が投じられ、2位となったということです。エジプトではサラーの顔を描いた服や小物、ポスターが飛ぶように売れていて、彼を「ゴッド」とか「4つ目のピラミッド」とあがめている人も少なくありません。

サラーは敬虔なムスリム(イスラム教徒)であることから、エジプトのみならずアラブ諸国やイスラム圏でも人気は絶大です。

エジプトのおとなり、サウジアラビアではイスラム教の聖地メッカがサラーにメッカの土地の一部を進呈すると発表したほどです。

サラーはエジプトのナイルデルタの村の貧しい家庭の出身。セールスマンの父にはサラーに十分な教育を与える余裕がなかったため、彼は毎日2時間かけてフットボール・クラブに通い、サッカー選手になることを目指しました。

そんな彼がたゆまぬ努力によってエジプトからヨーロッパ、プレミアリーグ、ひいては世界の舞台で活躍するサッカー選手になったことはアラブ界、イスラム圏のサクセスストーリーとして知られているのです。同じように貧しい境遇の子どもたちにとって、サラーはロールモデルとなる存在です。

また、彼が敬虔なムスリムであることも人々の尊敬を集める一因です。
サラーはイスラムの教えに従い、地元の病院や学校に寄付を行っています。

また、今年も5月16日から始まったラマダンの間もイスラムのおきてに従って日中の断食を行っています。スポーツ選手である彼は断食を免除、または先送りすることもできるのですが、彼は通常通り断食を行うとしています。

5月26日に開催される、レアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦当日も、チームメイトでムスリムのマネと共に断食を実施するということですが、大丈夫なんでしょうか。

大英博物館のエジプト・ルーム


大英博物館の中でも、世界中から多くの人を惹きつける「目玉」展示室の一つであるエジプト・ルーム。ここにはファラオをはじめ古代エジプトの偉大なる展示物がずらりと並んでいます。

そのルーム61にサッカーシューズを置くって冗談?

いえ、大英博物館は本気です。
同博物館のエジプト担当者のニール・スペンサーはこのように語っています。

「サラーのスパイクは現代のエジプトのアイコン的な存在です。
エジプト人である彼の業績はイギリスにおいて世界的なインパクトを与えました。
これは現代エジプトを代表する現象であり、それを象徴するものとしてサラーのスパイクはまたとないコレクションとなるのです。」

大英博物館では昔からの収集品に加え、現代のエジプトの日常的な生活を表す物品を集めることにしています。

「エジプトの歴史を通して各時代を象徴するスポーツ、エンターテイメント、貿易やデザインに関する物品を、すべての人が目にすることができるようにしているのです。」

展示されるのはサラーが着用したアディダスX17 Deadly Strikeで、アディダスから大英博物館に寄贈されたものです。

靴は古代エジプトのサンダルの隣に展示されることになりました。

ちなみに展示する前にはスパイクを48時間冷凍室に入れるという決まりがあるとのことです。

博物館嫌いのスポーツ少年少女がこれを目当てにやってくるとしたら大英博物館もその狙いがかなうことになるのでしょう。

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