Last Updated on 2019-06-15 by ラヴリー
家族3人でイギリスから日本に帰ったとき、フィンランド航空のビジネスクラスに乗ったのですが、その時の様子をご報告します。
フィンエアーはあまり乗ったことがなかったのですが、最近使い始めた航空会社です。日本に行くのは北回りなので飛行時間が他の航空会社と違って短いということで試してみました。
Contents
乗り換えターミナル比較
乗り換え便の場合、今までよく使っていたパリのシャルルドゴールやアムステルダムのスキポール空港は不便です。空港が大きいとゲート移動に時間がかかり、えんえんと歩かなくてはならないことが多いです。しかも、最近はゲートを移動する際にセキュリティチェックがあり、それにまた行列があったりして時間がかかるので乗り継ぎ時間が1時間くらいしかないときは乗継便に遅れるのではないかとひやひやします。
Helsinki Vantaa (ヘルシンキ ヴァンター)空港はこじんまりとしていて乗り継ぎもすごく楽です。ヨーロッパ各地からヘルシンキに飛んで日本行きの便に乗り継ぐときの移動もエスカレーターをあがるだけで、セキュリティーを通る必要もありません。
サインも英語とならんで日本語、韓国語、中国語で出ているので英語ができなくても大丈夫。
空港には高級ブランドの免税店が立ち並ぶということはないですが、マリメッコやムーミンショップなどフィンランドさながらのお店があって、北欧デザインファンにはうれしいところです。乗り継ぎ時間はあまりとっていなかったのですが、マリメッコショップでついつい時間をとられてしまいました。
ヘルシンキ・ヴァンター空港には子供の遊び場などもあります。以前クリスマス前に乗ったときにはラップランドのサンタクロースがいて小さな子供が大喜びでした。
そして、乗り継ぎがあるエリアにはラーメンやお寿司が食べられるレストランもあって、おなかがすいてるときには助かります。
ヘルシンキ ヴァンター空港のビジネスクラスラウンジ
ビジネスクラスを使う場合、ヘルシンキ空港のビジネスクラスラウンジを使うことができます。
こちらも、日本発の便が出発するゲートに近いところにあるので便利です。受付カウンターでビジネスクラスの搭乗券を見せることで中に入ることができます。
広々としたラウンジはワンルームで開放的な空間。窓際に面した壁一体がガラス窓になっていて光が差し込みます。
中2階になっているエリアにも座るところがあるので、かなりの人数を収納できるようです。
この空港を乗り継ぎに使う人が多いので、かなり混んでいましたが座れないところがないほどではありませんでした。
コンピューターが置いてあるデスクもあるので、ネットサーフィンもできるし、各国語の新聞も用意されていました。
このラウンジでは飲み物や食べ物サービスがあります。
飲み物はソフトドリンクやコーヒーなどのホットドリンクだけでなくビールやワインなどもありました。
食事のメニューは時間帯によって違うようです。
私達が行ったときは軽食、サラダ、スープ、パンなどの他、お菓子やフルーツ、ヨーグルトなど。
お皿やナプキンまでマリメッコやイッタラが使ってあっておしゃれ。
ここでも、シンプルでかわいい北欧デザインが楽しめます。
飛行機に搭乗:ビジネスクラスの客席
ラウンジでリラックスした後は、いよいよ日本行きの飛行機に搭乗。
飛行機の全部にあるビジネスクラスの客席は1人がけと2人がけでゆったりスペースがとってあります。
そして、座席もマリメッコだらけです。ブランケットもスリッパも、アメニティーが入ったポーチもマリメッコ。
ブランケットやクッションは白にグリーンが爽やかなデザイン。アメニティーポーチは白にグレイ、スリッパは白とブルーのデザインでした。マリメッコファンにはたまらないですね。ポーチやスリッパは使用後いただいて帰りました。
ビジネスクラスの座席はゆったりしていてすわり心地がよく、足をしっか伸ばすことができるので、エコノミー症候群とは無縁の世界。専用のサイドテーブルがついていて、ドリンクをおくことができます。
シートのボタンを押すと角度が変わっていくので、自分の好きな位置に調節できます。フラットにすると足を伸ばせて寝ることができるので、寝心地最高。しっかり熟睡できます。
私はエコノミーシートではなかなか寝付けないたちで、飛行機移動のあとは寝不足でふらふらになります。今回はビジネスシートのお陰で旅の疲れが全然違いました。
食事
ヘルシンキから日本へ向かう便だったので食事にはあまり期待していなかったのですが、さすがにビジネスクラスだけあって美味しかったです。
まずは前菜が出ます。少量ずついろいろな味のものがあって味覚を刺激します。
美味しい白ワインと一緒に楽しみました。
メインは肉、魚、ヴェジタリアンから選ぶことができます。こちらは魚料理でサバの竜田揚げ野菜あんかけです。
魚料理と言ってもしっかりした味付けなので、赤ワインに選んだカベルネソーヴィニヨンともぴったり。
ご飯とお箸でいただけるのもうれしいですね。すでに日本に帰った気持ちになれます。
サービスも満点
フィンエアーのサービスは過剰さがなくてちょうどいい感じでした。ヨーロッパ諸国の航空会社のスチュワーデスは個人差があって、親切な人もいればがさつな人もいて、もう少しサービスを良くすればいいのにと思うこともあるのですが、逆に日本のスチュワーデスの場合、もう少しほっておいてほしいと思うくらいサービス過剰なときがあります。特にビジネスクラスだと客一人あたりを担当するスチュワーデス、スチュワードが多いので、時によっては「もういいですよ〜」と言いたくなることもあるのです。
今回私達を担当してくれたスチュワーデス、スチュワードはサービスの加減がちょうどよかったです。適当にほっておいてくれて、こちらが何かしてほしいときにはすぐに的確に対応してくれました。
フィンランドという国と人
フィンランドは小さな国で、日本人にとっては遠くて馴染みがないところですね。でも最近フィンランド航空が日本からヨーロッパへの窓口として航路を提供してくれ、日本人利用者が増えているようです。とはいえ、ヘルシンキ空港を経由するだけで飛行場から出る機会はあまりないかもしれません。私は随分昔になりますがフィンランドに旅行してとても親しみを持った思い出があります。
フィンランド人はどちらかというと無口でシャイでぶっきらぼうですが、誠実で正直な人柄です。知り合うまでに時間がかかるかもしれませんが、いい人が多いんです。また、フィンランド人は親日家が多いですね、これは昔からロシアという大国にいじめられた歴史があるからのようです。日露戦争で小国の日本がロシアに勝ったことでフィンランドでもロシアの支配からの独立運動が起こったのです。
今年2017年はフィンランド独立100周年に当たります。この機会にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。