先日イギリスのジョージ王子が小学校に初登校 という話題について書きましたが、この学校の給食のメニューに出る食材の人気が急上昇しています。
ジョージ王子の通うトマス・バタシー小学校のスクール・ミール(給食)はイギリス公立学校によくあるお子様メニューではなく、ヘルシーでグルメなんです。さすが年間の学費254万円という私立学校だけありますね。
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イギリスの学校給食
イギリスの普通の公立学校給食の典型的なメニューといえば、ファストフードが多いんです。できあいの冷凍食品を温めたようなもの、ピザ、バーガー、フィッシュフィンガーズとチップスとか。
これについてはジェイミー・オリヴァーなどが学校給食改善運動をしてきましたが、一夜にしてイギリスの食文化を変えるのは難しいようです。
けれども、ジョージ王子はこういったファストフードを食べる必要がありません。彼が通う学校の給食のメニューを聞くと、私も食べたいと思うものばかりです。
ジョージ王子の給食メニュー
例えばある日のメニュはラム・ラグー ガーリックとハーブ添え、赤ピーマン入りポークストロガノフ、レンズ豆とスモークした鯖と言った具合です。
ちなみに、イギリスの学校では大体メニューが数種類あって、その中から自分が好きなものを選ぶようになっています。ヴェジタリアン向けの献立も用意されているし、中にはユダヤ人用の Kosher(コーシャー)メニューがあるところもあります。
この献立に出てくるレンズ豆ですが、イギリスではあまり聞きなれない食材です。
レンズ豆
Lentil というとレンズ豆、様々な種類があって、ヴェジタリアン以外、イギリス人はあまり使わないかもしれません。
その中でも英語で Puy Lentil (プイ・レンティル)というのがジョージ王子の給食のメニューにあるもの。これはフランスの Puy(プイ)地方で採れるレンズ豆なのでこの名前がついています。
このプイ・レンティルの産地では天候不順のため今年は収穫が少なかったそうです。
それなのにジョージ王子学校給食のメニューの話を聞いてこのレンズ豆を欲しがる人が急に増えたそうなんです。ジョージ王子の威力おそるべしですね。
できたらイギリス産のものを使ってほしいところでしょうが。
他の豆と同じく値段は手頃で100グラム 20〜30ペンスほどです。500グラムの袋が 1.5ポンドくらいなので100円くらいですね。庶民の味方といえましょう。
フランス産のプイ・レンティルは1キロ7ポンドするそうなので2,3倍のお値段というわけですが。
豆類は栄養素が豊富でカロリーも低く植物繊維もあるので健康や美容にいいですが、レンズ豆も例外ではありません。
このレンズ豆は小さいので大豆などとちがい、水戻し不要ですぐに料理できるのが長所です。カレーやスープ、シチューに入れるととろみがついて重宝します。
ヴェジタリアンメニューを作るとき、ミンチ肉の代わりにレンズ豆を使ってラザーニャやカレーを作ると食感なども似ていてちょうどいいのです。しかも安上がり。
ここで、レンズ豆を使った簡単なレシピを紹介しますね。
残り物で作るレンズ豆と野菜のスープ
材料(4〜6人分くらい)
・玉ねぎ中1個 みじん切り
・余っている野菜何でも(人参、じゃがいも、さつまいも、かぶ、セロリなど) サイコロ状に切る
・好みのハーブを入れてもよい(パセリ、タイム、コリアンダーなど)
・300グラム レンズ豆
・1.5リットル スープストック(または水とコンソメ)
・オリーブオイル大さじ1
・塩コショウ
作り方
1.みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルでいため、他の野菜を加え弱火で炒める
2.レンズ豆を加えざっと混ぜてストックを加える
3.野菜やレンズ豆が柔らかくなるまで20分くらいことこと煮る
4.塩コショウで味を整え、粗熱をさましてからミキサーで好みに合わせて混ぜる(ぶつぶつが残っているくらいが好みですが、スムースになるまで混ぜてもOK)
これだけでとても簡単です。
もっと楽をしたい人、少人数の場合、煮るときに水を少なめにして煮詰めるように作ったらミキサーにかけたあと冷凍できます。
食べるときは解凍して水分を加えればいいだけです。
うちの冷凍庫にはこの手のスープがいろいろ入っていていざという時に助かります。
よかったら試してみてくださいね。