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カズオイシグロ全作品一覧:ノーベル文学賞受賞作家のおすすめ著作紹介

Kazuo Ishiguro

<p>2017年ノーベル文学賞に選ばれた日本生まれの英国人作家<a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;kazuo-ishiguro&sol;" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener">カズオ・イシグロ。<&sol;a>彼の作品のあらすじや解説、おすすめの本を紹介します。まだ読んだことがなくて、どれから読もうかと迷っている人の参考になればうれしいです。<&sol;p>&NewLine;<p><&excl;--more--><&sol;p>&NewLine;&NewLine;<&excl;-- WP QUADS Content Ad Plugin v&period; 3&period;0&period;3 -->&NewLine;<div class&equals;"quads-location quads-ad1" id&equals;"quads-ad1" style&equals;"float&colon;none&semi;margin&colon;0px&semi;">&NewLine;&NewLine;<&sol;div>&NewLine;&NewLine;<p>カズオ・イシグロは寡作の作家ですが、彼の作品を読んでみるとその理由がわかります。似たような作品を次から次に書くような作家ではなく、1冊1冊に長い時間と思索を重ねて試行錯誤の結果、美しい芸術作品に仕上げる小説家なのです。<&sol;p>&NewLine;<p>彼の作品はすべて全く違うプロット、場所、登場人物で、作風も多岐にわたり、読むたびに彼の新しい境地を経験することになるでしょう。<&sol;p>&NewLine;<p>とはいえ、カズオ・イシグロ特有の静かにストーリーが流れるペースやどの作品にも共通するテーマといったものは、あります。登場人物の現在と過去の思い出、記憶が織りなす世界に読む人を引き込まされずにいられないストーリー展開がそうです。<&sol;p>&NewLine;<p>どれから読んだらいいのか、悩んでいる人のために簡単に作品を紹介します。下記はイギリスでオリジナル版が出た年の順に並んでいます。<&sol;p>&NewLine;<h3>遠い山なみの光 (小野寺健訳) A Pale View of  Hills (1982)<&sol;h3>&NewLine;<p><img decoding&equals;"async" loading&equals;"lazy" class&equals;"aligncenter size-large wp-image-2341" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;A-Pale-view-of-hills-267x420&period;jpg" alt&equals;"A Pale View of Hills" width&equals;"267" height&equals;"420" srcset&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;A-Pale-view-of-hills-267x420&period;jpg 267w&comma; 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3&period;0&period;3 -->&NewLine;<div class&equals;"quads-location quads-ad2" id&equals;"quads-ad2" style&equals;"float&colon;none&semi;margin&colon;0px&semi;">&NewLine;&NewLine;<&sol;div>&NewLine;&NewLine;<h3>充たされざるもの (古賀林幸訳) The Unconsoled &lpar;1995年)<&sol;h3>&NewLine;<p><img decoding&equals;"async" loading&equals;"lazy" class&equals;"aligncenter size-large wp-image-2346" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Unconsoled-267x420&period;jpg" alt&equals;"Unconsoled" width&equals;"267" height&equals;"420" srcset&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Unconsoled-267x420&period;jpg 267w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Unconsoled-191x300&period;jpg 191w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Unconsoled-768x1207&period;jpg 768w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Unconsoled-136x214&period;jpg 136w&comma; 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https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Never-let-me-go-190x300&period;jpg 190w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Never-let-me-go-768x1210&period;jpg 768w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Never-let-me-go-136x214&period;jpg 136w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Never-let-me-go-165x260&period;jpg 165w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Never-let-me-go&period;jpg 1485w" sizes&equals;"&lpar;max-width&colon; 267px&rpar; 100vw&comma; 267px" &sol;><&sol;p>&NewLine;<p>これまでプロットや登場人物はさまざまではあるが、実際にありそうな物事を書いてきたカズオ・イシグロが初めて「クローン人間」という架空の世界を描いた作品です。<&sol;p>&NewLine;<p>それだけを聞くとSFなのかと思いがちですが、彼は「クローン人間」をテーマにしたかったわけではなく、長く生きられない人間集団の「生」に関する思いを書きたかったのだと言っています。<&sol;p>&NewLine;<p>カズオ・イシグロの真髄が発揮されている小説で、この作品も彼の本に馴染みがない人におすすめのものです。<&sol;p>&NewLine;<p>作品の主要人物はキャシー、トミー、ルースの3人の若者です。キャシーが過去を回想する形でストーリーが展開されますが、はじめは1990年代末のイギリスの寄宿学校が舞台であり、読者はすべてを知らされていません。キャシーが過去の思い出を書いていくうちに、徐々に彼らがどのような「人間」であるのかが読者に明らかになっていくという展開なので、次が知りたくなってどんどん読み進めていけるでしょう。<&sol;p>&NewLine;<p>およそ現実世界とはかけ離れたテーマを扱っているようにみせながら、実は私達の誰もが直視しなければならない人生のリアルがそこにあります。いつか終わりが来るという事実、自分では変えることのできない運命、その中ですべてを受け入れて、大切な人たちとともに残りの時間を生きていく切なさを伴う、静かな幸せ。<&sol;p>&NewLine;<p>読み終わったあとに、「毎日をたいせつに生きて行こう、自分にとって大事に思う人達にもっと思いやりを持って。」と思わせてくれる、というとなんか嘘っぽい感じですが、素直に心静かにそう思える読後感があります。<&sol;p>&NewLine;<h3>夜想曲集 (土屋政雄訳) Nocturnes (2009)<&sol;h3>&NewLine;<p><img decoding&equals;"async" loading&equals;"lazy" class&equals;"aligncenter size-large wp-image-2345" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Nocturnes-267x420&period;jpg" alt&equals;"Nocturnes" width&equals;"267" height&equals;"420" srcset&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;Nocturnes-267x420&period;jpg 267w&comma; 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https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;The-buried-giant-188x300&period;jpg 188w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;The-buried-giant-768x1224&period;jpg 768w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;The-buried-giant-134x214&period;jpg 134w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;The-buried-giant-163x260&period;jpg 163w&comma; https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2018&sol;01&sol;The-buried-giant&period;jpg 1319w" sizes&equals;"&lpar;max-width&colon; 264px&rpar; 100vw&comma; 264px" &sol;><&sol;p>&NewLine;<p>この作品は<a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;kazuo-ishiguro-interview&sol;">舞台が古代イングランド<&sol;a>となっていて、鬼やドラゴンが登場するというので、一見ファンタジー小説?と思わせるのですが、実は違うんですね。<&sol;p>&NewLine;<p>カズオ・イシグロはファンに同じようなプロットを読ませないぞ、驚かせてやるぞといつも考えては新しい作品を考えるのかなと思います。<&sol;p>&NewLine;<p>これまで彼はおもに個人の記憶について様々な角度から作品を書いてきました。この作品は、個人の記憶というよりは、ある社会、コミュニティー、または家族が共通して持っている記憶について書かれています。そして、それは覚えておきたい輝かしい記憶ではなく、忘れたい負の記憶といってもいいものです。<&sol;p>&NewLine;<p>生き残るために、前に進むために、忘れなければいけなかった記憶と言うものは誰にもあるでしょう。そして、ある共同体(国であったり、夫婦であったり、民族であったり)が共有する記憶にも地中深くに埋めておきたい巨人のようなものがあるんですね。<&sol;p>&NewLine;<p>カズオ・イシグロは、国家という名でおこなわれた政治的な所業、例えば第2次世界対戦のときに各国が行った残虐な行為などのことを書きたかったのかもしれません。でも、あえてそれを古代イングランドという架空の世界に置き換えて伝えようとしています。<&sol;p>&NewLine;<p>日本でも他の国でも、戦争から帰って来た兵士たちが戦中のことに口を閉ざして語りたがらなかったこと、一般国民の中にも戦時中は愛国心に燃え戦争賛美していた事実がなかったかのように戦後の復興にはげんだことなどが連想されます。<&sol;p>&NewLine;<p>それらの記憶は、直視するのがつらいし、自分や自分が大切だと思う人や共同体を否定することにつながるので忘れたいと思っている、そういう共通の認識が共同体ぜんたいであるのでみんなで「巨人」を埋めてしまおうとする、でもそれは本当に忘れていいものなのか。<&sol;p>&NewLine;<p>前に進むために過去の負の記憶を忘れることは正しいのか、それしか方法がなかったのか、そして私たちは本当にそういう過去を忘れ去ることはできるのか。つらい過去でも忘れずそれについて考え反省することが未来のために大切なことではないのか。<&sol;p>&NewLine;<p>考え始めると実に深淵なテーマををファンタジー風の物語になぞらえて、彼特有の静かな語り口で感情的になることなく綴っている作品です。<&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;<p><em><strong>カズオ・イシグロについての関連記事<&sol;strong><&sol;em><&sol;p>&NewLine;<p><a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;kazuo-ishiguro&sol;" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener">カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞<&sol;a><&sol;p>&NewLine;<p><a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;dual-nationaility&sol;" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener">2重国籍はどうしていけないのか:東京五輪とカズオ・イシグロ<&sol;a><&sol;p>&NewLine;<p><a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;1ovely&period;com&sol;kazuo-ishiguro-interview&sol;" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener">カズオ・イシグロ インタビュー「小説家になったのは内なる日本の記憶を書きとめるため」<&sol;a><&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;&NewLine;<&excl;-- WP QUADS Content Ad Plugin v&period; 3&period;0&period;3 -->&NewLine;<div class&equals;"quads-location quads-ad3" id&equals;"quads-ad3" style&equals;"float&colon;none&semi;margin&colon;0px&semi;">&NewLine;&NewLine;<&sol;div>&NewLine;&NewLine;

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