海外に移住してその地の生活に慣れるのはそう簡単ではありません。中にはすぐに溶け込める人もいますが、何十年たってもなかなか慣れないと言う人も見てきました。私自身もイギリス生活に慣れたと思えるまでは5,6年かかりましたし、ある意味では今でも慣れないなあと思うこともあります。
Contents
1.現地の言葉や習慣を覚えましょう
2.積極的に外に出て現地の人と関わり合いましょう
3.仕事やボランティア活動をしてみましょう
ある程度の語学力がある人なら簡単なアルバイトでもいいので仕事をしてみてはどうでしょうか。イギリスに住む日本人女性は仕事というと日本関係の企業で働くとか、日本語の講師をするとかという日本人ならではの仕事を探す人が多いのですが、普通のイギリス人がするような仕事をしてみるのです。スーパーのレジ打ちでもカフェのウエィトレスでもいいでしょう。そうすると職場で共に働く知り合いができ、その中から長く付き合いができる友達があらわれるかもしれません。収入にならなくてもかまわないのなら、ボランティア活動に参加するのもいいですね。仕事に応募してもなかなか採用されないという人も、ボランティア活動をした上でその経験を履歴書に書いて応募したら就職に有利になるというメリットもあります。
イギリスではボランティアが盛んなので実にさまざまなボランティアの活動があります。私もイギリスに来たばかりのころ、日曜日に Groundwork (グラウンドワーク)という団体の環境保護のための作業をしたことがあります。特に経験がなくても誰でもできる雑草を刈ったり公共の遊歩道を整備したりする作業です。屋外で体を動かすのは気持ちがよかったし、何より作業をしながらのおしゃべりも楽しいし、知り合いもできてとてもいい経験でした。
グラウンドワークのボランティア募集は図書館の張り紙で知ったのですが、今、イギリスでボランティアの仕事を探している人はこちらのオンラインサイトが便利かもしれません。自分の住んでいるところから1マイル以内とか特定の曜日の午後だけというように指定して探すこともできます。イギリスでよく見かけるOxfamなどのチャリティーショップの店員からカウンセラー、病院での食事のお手伝いなど実にさまざまな仕事があるので、きっとやってみたいものが見つかるでしょう。’
4.日本のことばかり考えず、日本とは違うと割り切りましょう
5.たまには日本語で思いっきり愚痴を言い合える日本人の友達をつくりましょう
それでも愚痴がたまってしまうこともありますね、そんなときに心を割って話し合えることのできる日本人の友達をつくりましょう。パリやロンドンなどの都会では日本人が多く、少し前は語学学校にいっても日本人だらけだったようで(今は中国人が多いです)せっかくイギリスに英語を勉強しにきているのだからと日本人を避けている人もいました。もちろん、いつも日本人とばかりつるんで日本語で話しているのでは、英語も身につかないし現地の生活にもなじめません。また、日本人というだけで気の合う人ばかりではないでしょう。でもこの人ならと思える人がいたら友達になって、たまには日本語でイギリスやイギリス人の悪口を日本語で言い合うのもストレスの解消になっていいかもしれません。
また、海外に暮らす日本人ならではの貴重なアドバイスや情報をもらえることもあります。海外にいると手に入りにくい日本の最新情報を聞けることもあるでしょう。日本語の本や雑誌を貸しあったり、日本食品を買って分け合ったりすることもあります。そういう友達を大切にして、自分からも提供できるものはシェアしてお互いに海外生活をより楽しく過ごしたいものです。