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日本人男性がスマホに児童ポルノ所持し逮捕、オーストラリアパース空港で

Perth Airport

オーストラリアのパース国際空港で児童ポルノ所持の疑いで日本人男性が逮捕されました。30歳の男性は東京からパース空港に到着した際、携帯電話のチェックを受けましたが、電話に保存していたファイルから児童性的虐待や児童性的搾取の画像や動画が大量に見つかりました。このような場合、どういう判決を受けることになるのでしょうか。


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スマホの児童ポルノ画像・動画で逮捕


11月2日土曜日夜に東京からパース国際空港に到着した30歳の日本人男性が国境警備隊(Australian Border Force)によって手荷物検査を受けた際、携帯電話に児童性的虐待や児童性的搾取の画像や動画を所持していた容疑で逮捕されました。

携帯電話に保存していた児童ポルノの動画や画像は合わせて200本以上ありました。捜査当局は携帯電話を押収してさらに300以上ある画像や動画の調査を進めています。

逮捕されると刑罰はどうなるのか

この容疑で、日本人男性のオーストラリア・ヴィザは無効になりました。

容疑者は3日にパース治安裁判所に出頭し、現在拘留中です。11月末に法廷で判決を受ける予定となっています。

告発された容疑は「児童虐待の物品輸入未遂」ですが、有罪になると10年以下の懲役と525,000豪ドル(約3900万円)以下の罰金が科されるとされています。

容疑者の30歳日本人男性とは

オーストラリア当局は児童ポルノ所持の疑いで逮捕された男性が30歳の日本人男性であると報告しており、顔をモザイクにした画像も公開しています。

しかし名前を含む個人情報については、今のところ公開されていません。

オーストラリアではスマホのチェックがあるのか

当局はなぜこの男性の携帯電話が調査されたのかについては語りませんでしたが、オーストラリアの税関は法令によりスマホや電子機器の調査をする権利を持っています。

そして、オーストラリア国中の空港などで検査官が電子機器を日々、ランダムに点検しているということです。

なので、この男性の携帯電話もランダムチェックに引っかかったと推測されます。

欧米諸国では児童ポルノに対する見解は厳しい

オーストラリアでは児童に対する性的搾取について厳しく取り締まっています。

明らかな児童ポルノだけでなく、児童を性的対象として扱うこと自体が問題とされており、そのような傾向を持つ画像や動画、文章などは社会にとって害悪なものとして排除することを徹底しているのです。

オーストラリアだけでなく、欧米諸国ではおおむね、児童に対する虐待は特に厳しく取り締まられます。

たとえば、Twitterでも最近「児童の性的搾取ポリシー」に関する新しい規制が導入され、悪影響があるとみられるアカウントが凍結されるなどの処置が行われたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

Twitterアカウント凍結の理由:児童の性的搾取ポリシーとは

このような傾向は欧米諸国の一般世論を映す鏡と言えるものです。

レイプなどの性犯罪はもちろん深刻に扱われますが、その中でも力のない子供を対象に虐待するという行為は最も忌むべきこととしてとらえられています。

犯罪人の中でも児童に対して性的虐待をしたものは他の犯罪人から目の敵にされます。つい最近もイギリスで服役していたペドファイルの男性が刑務所内で他の服役者に殺されるという事件がありました。

児童の性的虐待や搾取について欧米諸国がここまで厳しくしていることは日本の風潮から考えると予想外かもしれません。

日本では児童虐待や児童を性的に搾取する傾向を軽視する傾向があり、欧米スタンダードから見ると「野放し」と言ってもいいかもしれないからです。

以前にも子供の形をしたセックスロボットを見てイギリス人が驚いた記事を書きました。

セックスロボットと小児性愛好者(英語でペドフィリア)BBC番組動画

欧米諸国でペドはご法度

日本ではアニメ、萌え絵、オタク文化などを通してカジュアルに「少女」を性的対象として楽しむ文化があまり罪悪感もなく広まっているようです。

「別に犯罪をするわけではなく自分で楽しむだけであり、何が悪いのか」という人もいるでしょう。

けれども、欧米諸国ではそのように見てはもらえないので注意が必要です。

スマホやタブレット、PCに児童ポルノまがいの画像や動画をたくさん保存している人は外国旅行する際に疑われそうなファイルを削除しておいた方がいいでしょう。

追記(2020年5月有罪判決)

2020年5月27日オーストラリア国境警備隊の発表によると、パース地方裁判所は5月26日にスマホに入れた児童ポルノビデオ1091本を持ち込もうとした罪で、日本人男性被告(31歳)に最大禁錮16ヶ月の有罪判決を言い渡しました。

判決では、逮捕から8ヶ月後の時点で残る刑期の8ヶ月分の保証金として5千豪ドル(約36万円)を支払えば仮釈放を認めるとしています。被告の旅行者ビザは逮捕時に取り消されているので、仮釈放の時点で日本に送還される見通しです。

裁判記録によると、被告は東京電力ホールディングスの小会社である東京電力パワーグリッドの社員、小林将大(まさひろ)で、罪を認めています。

 

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