イギリスで日本の電気製品を使うのにはどうしたらいいのとよく聞かれます。スマホ・PCの充電方法とかドライヤーは使えるのかとか。イギリスの電気事情は日本はもちろん大陸ヨーロッパ諸国とも違います。知らずに日本の電気製品を使うと壊れてしまうことさえあるので注意が必要です。電気とか電圧とか難しそうという方のためにわかりやすく説明し、必要なグッズを紹介します。
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イギリスの電気事情:電圧
まず頭に入れておきたいのはイギリスの電圧は日本やヨーロッパと違うということです。
イギリスの電圧は240Vで日本の100Vよりずっと高圧です。
日本の電化製品を使うために変圧器が必要になることもあります。
これについて私には苦い経験があるので(後述)強調しておきます。
変圧器は必要か?
最近の電化製品は日本製でも240Vの電圧に対応するものが多くなっており、その場合は変換プラグされあれば変圧器は必要ありません。
とはいえ、そうでないものもあるので確認する必要があります。
電化製品についている表示に「100V-240V」と書いてあれば、そのどちらの電圧にも対応するということなので変圧器は必要ありません。
最近のパソコン、デジタルカメラ、スマホなどはほとんど240Vの電圧に対応するので変圧器が必要になることはあまりないと思います。
iPhone、iPad、iPodなどのApple製品も同様です。
ヘアドライヤーなど熱の出る電化製品は注意が必要です。
また、旅行ではなく長期滞在の場合に持参したくなる炊飯器やアイロンなども240Vに対応しているかどうかチェックしましょう。
電気に詳しくない情報サイトや素人ブログなどでは簡単な変圧器を紹介しているものもありますが、電気製品によって必要となる変圧器は異なります。
合わないものを使用すると電気製品が壊れてしまうこともあります(私は経験済み)ので必ず下記の情報を見てください。
変圧器が必要な場合は?
短期の旅行の場合は変圧器が必要な場合は少ないと思いますが、長期滞在の場合変圧器が必要なこともあるかもしれません。
(例えばうちでは精米機と餅つき機用に必要となります。)
その場合は使用する電化製品の消費電力容量(Wの数)を調べてそれに合ったものを用意する必要があります。
消費電力が大きいもの(一般的にいうと熱を発するようなもの)を中途半端な変圧器を使って使用すると電気製品が壊れてしまうことがあるので注意が必要です。
モーターや熱を発する電気製品は初期電流が定格電流の2-3倍流れるため、2-3倍余裕のある変圧器が必要となってくるのです。
消費電力容量が大きいものに対応する変圧器は値段もかなり高いだけでなく、重量がとても重いのでその点も確認が必要です。
もし必要な場合、イギリスでは変圧器の購入が難しいと思うので日本での購入をおすすめします。
私も日本で購入したものをイギリスに持ち帰りました。
私が買った変圧器は「カシムラ 海外国内用型変圧器 220-240V/1500VA NTI-20」で、10年以上ずっと使用しています。
うちでは炊飯のたびに玄米を精米してから炊いているのでかなり頻繁に使っていて、重宝しています。
(餅つき機を使う場合も変圧器を使う必要があるのですが、こちらはほとんど使っていません。)
あまり大きくはないのにずっしり重いので持ち運びには向きません。
- 本体サイズ:約 13.4W × 11.0H × 17.5D(cm)
- 本体重量:約6.0キロ
イギリスの電気事情:コンセント(プラグ)
イギリスの電気コンセントの形状
イギリスのコンセント(電気プラグ)は日本の物と形が違います。ヨーロッパの二つ穴とも違う三つ穴です。
日本では「BFタイプ」または「Gタイプ」と呼ばれているもので、香港やマレーシアでも同様のタイプが使われています。
日本のプラグは「Aタイプ」なのでイギリスでは「A→BF」の変換プラグが必要になります。
ちなみにフランスやイタリアなど大陸ヨーロッパ、韓国などで使われているものは「Cタイプ」です。
「Oタイプ」はオーストラリア、ニュージーランドなどで使われています。
コンセント変換プラグはどこで買えるのか
コンセント変換プラグは日本で準備しておいた方がいいでしょう。
空港でも買えますが、あらかじめ旅行用品販売店、家電販売店または通販で購入できます。
変換プラグについては、ダイソーなど100円ショップで買えるタイプもあるのですが、それはOタイプ、Cタイプ、Aタイプだけになっています。
イギリス(や香港、マレーシアなど)に対応するAF(G)タイプの物はなぜか手に入りません。
少し高くなりますがAmazonや店舗で300円くらいから手に入ります。
ヨーロッパ旅行でイギリスに立ち寄る場合はヨーロッパ用とイギリス用を別々に用意する必要があります。
そのような場合は各国プラグの形に対応するマルチ変換プラグの方が便利かもしれません。
イギリスで購入する場合、空港の売店や旅行用品店、家電販売店などで調達できます。
英語で「Travel Adapter」(トラベル・アダプター)と呼ばれます。
イギリスの電気ソケットはこんな感じ
イギリスの電源ソケットにはスイッチがついていて、これをONにする必要があるので忘れないようにしてください。
なお、イギリスではバスルームでは通常のコンセントが使えないようになっていることが多く、代わりにシェイバー用のソケットがついています。
まとめ
最近の電化製品は日本製でも240Vに対応するものがほとんどなので便利になりました。
実は私は昔、日本から持ってきたヘアドライヤーをイギリスで使って壊してしまったことがあります。
変圧器についての情報はネットで調べても間違いを堂々と載せているサイトも多く、それを信じてしまったのがいけなかったのです。
皆さんはどうぞそういう馬鹿な間違いはしないで、きちんと調べてくださいね。