大人気のイギリスのワーホリ制度YMSはその倍率が高いので有名ですが、年齢制限などをクリアすればだれでも当選の可能性があります。イギリスで2年間学習、就労ができる制度を利用してイギリスで暮らしてみませんか。2023年度ワーホリ制度の概要、応募方法や条件などを説明します。
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英語圏のワーホリ制度
日本人として英語圏の外国でワーホリ(ワーキングホリデー)制度を利用して1年以上滞在できるところにはオーストラリア、ニュージーランド、そしてイギリスがあります。ニュージーランドの場合は1年3か月、オーストラリアの場合は2年間滞在が可能です。
しかしオーストラリア、ニュージーランドの場合、ワーキングホリデー期間中に国が指定する地域で働かなくてはならず、この条件を満たさない限りは滞在の延長ができません。
それに比べてイギリスのワーキングホリデー制度の場合、2年間条件なくイギリスに滞在できるのが魅力です。その間、就労制限や就学制限はなく、英語の勉強はもちろん、仕事も制限なくできます。
本場のクイーンズイングリッシュを学べ、イギリスという歴史ある国のあちこちを訪問できるのはもちろん、フランス、イタリア、ドイツといったヨーロッパの近郊諸国へも気軽に小旅行ができるのも魅力のポイントとなっています。
イギリスワーホリ2023年度
イギリスのワーホリの正式名称は Youth Mobility Scheme(ユース・モビリティー・スキーム)、略してYMSと呼ばれます。
前述したように、YMS制度は他国にも例を見ないほど外国人に対して寛容な制度となっているため、とても人気があります。
YMSは毎年競争率が高いことで有名なので、希望者は早めに情報を集めて応募チャンスを逃さないようにしてください。
イギリスワーホリ2023年度募集要項
2023年度のワーキングホリデーの第一回申請は1月17日から行われます。この抽選では約800名が選ばれます。
日本国籍者が対象となる定員は例年合計で1000名で、残りの枠数は約200名となり、7月に抽選が行われます。
第1回抽選は2023年1月に行われます。
募集定員:約800人(日本国籍者対象)
ビザ有効期限:2年間
募集時期:2023年1月17日(火)午前0時1分から2023年1月19日(木)午前0時1分までの48時間の間
選考方法:UK Visas and Immigration (UKVI)による抽選方式
選考結果発表:1月20日(金)まで
第2回抽選は2023年7月に行われます。
募集定員:約200人(日本国籍者対象)
ビザ有効期限:2年間
募集時期:2023年7月24日(月)23時59分から2023年7月26日(水)23時59分までの間
選考方法:UK Visas and Immigration (UKVI)による抽選方式
選考結果発表:7月31日(月)まで
2023年イギリスワーホリビザ応募条件
イギリスワーホリ応募条件には下記のものがあります。
- 年齢:18歳から30歳(実際に留学する時に31歳になっていてもOK)
- 状態:心身ともに健康であること
- 家族:扶養義務のある子どもは同伴しないこと
- 資金:最低2,530ポンド(約40万円)相当の資金があること
海外在住でも日本国籍者であれば応募できますが、英国内から申請することはできません。
イギリスワーホリ申請ステップ
ステップ1:YMS抽選に応募する
まず、ビザの申請権利を得るための抽選に応募が必要になってきます。
これは下記の必要項目を英語で電子メールで送るだけです。複数ではなく1通だけ送ってください。
メールの件名にはパスポートと同じ表記の申請者氏名、生年月日(日/月/年)およびパスポート番号を明記してください。これは必ず英語のみで書いてください。
例:SUZUKI Miyu – 31/03/2000 – Passport123456789
また、メールの本文には、以下の内容を英語で書いてください。
- Name (名前)
- Date of birth(生年月日)
- Passport Number(パスポート番号)
- Mobile phone number (携帯電話番号)
注意すべきなのは受付時間が48時間のみとなっていて、この時間内に受信されたEメールのみ応募が受け付けられることです。
この時間内に受信されたすべてのEメールに対して、確認の自動返信が送られます。自動返信が見当たらない場合は、迷惑メールボックスもご確認ください。
応募者1名につき1通のメールをjapan.yms2023@fcdo.gov.uk宛に送ってください。
詳細はイギリス政府オフィシャルサイトを御覧ください。
申請プロセス、オンライン申請書、一般的な質問などに関するお問い合わせは、UKVI International Enquiry Lineまで。
ステップ2:YMS抽選結果が通知される
この受付期間終了後に抽選が行われ、当選者が無作為に選ばれます。
当選の場合、7月31日までに申請可能通知、予約方法の詳細、ビザ申請に必要な書類が記されたメールが届きます。
当選しなかった場合には7月31日までに落選メールが届きます。
ステップ3:抽選に当選したらYMSビザ申請と申請料金支払いをする
抽選で当選したら、期日(2023年8月30日)までにYMSビザオンライン申請、クレジットカードによるオンラインでの申請料金支払いを完了する必要があります。
この期日までに申請料金の支払いを完了しない場合、自動的に当選者リストから名前が削除され、当選が取り消されます。
オンラインで申請料金の支払いを済ませた後、90日以内に居住国・地域のビザ申請センター(VAC)の予約を取り、申請書類を提出してください。
イギリスワーホリ費用
ワーホリビザ申請費用は259ポンド(約41,000円)です。
さらに、医療費として年間470ポンド(約75,000円)を支払う必要があります。
また、最低2,530ポンド(約40万円)相当の資金があることが条件になっています。
幸いにもビザ申請の応募に当選した場合、合計費用はどのくらいかかるのでしょうか。
最低でも下記の費用を考えないといけないでしょう。
- 航空券が10~20万
- ビザ申請費用と医療費が約19万円
- 学費が約50~100万円(年間)
- 生活費がロンドンでは月に15万円程度、地方ではもっと安く滞在できるでしょう。
- 旅費や交際費
これにイギリス滞在時の仕事の収入を差し引いた残りが諸経費になります。
イギリス渡航後に見つける仕事で学費、生活費をすべてまかなうのは大変でしょうから、事前に必要な費用を用意しておきたいものです。
イギリスワーホリ定員と倍率
Youth Mobility Schemeの定員は年間1000名となっています。2年間滞在できて就労・就学制限がないというイギリスのワーホリ制度は非常に人気でビザ取得は困難を極めます。
このため、希望者を選ぶのは抽選式となっており、通常は1月と7月に分けて2度抽選が行われます。通常は1月に行われる抽選で800名、7月に行われる抽選で残りの200名が選ばれます。
完全にランダムなので公平と言えば公平なんですが、気軽に応募できてしまい誰でも当選する確率はあるということで、倍率は10倍とか50倍とか言われています。まるで宝くじのようですね。
応募して落ちたとしても年齢などそのほかの制限さえクリアできていれば、その次の機会に何度でも応募し続けることはできます。何度も挑戦しているうちにいつかは当選するかもしれません。
応募して当選したのち、必要費用の支払いをしてビザを申請することができます。これにも応募条件や期限があるので当選したのちもいろいろ注意が必要ですが、とりあえずは応募してみましょう。
まとめ
- イギリスのワーホリは2年間就労や就学の制限がない
- 18歳から30歳まで応募できる
- 希望者が多く応募者の中から抽選で決まる
- イギリス政府のオンラインサイトから応募できる