Last Updated on 2020-09-20 by ラヴリー
イギリスロンドンで2月18日にBAFTA 英国アカデミー賞の授賞式が行われました。セクハラ抗議キャンペーン#Me Too #Times Upに賛同する出席者が、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞授賞式と同様に黒いドレスでせいぞろい。今年も出席したキャサリン妃の装いが気になるところです。
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授賞式は黒づくめ
アンジェリーナ・ジョリー、エマ・ワトソン、ケイト・ウィンスレットなどほとんどの女性は黒のドレスを着て、男性はタイムズアップのキャンペーンバッジを付けて現れました。
主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドは黒に赤のプリントのドレスでしたが、
「私もこのキャンペーンには賛同しています。」とコメント。
We wear black to say #TIMESUP on workplace harassment, abuse and inequality. We wear black to stand in solidarity with women of all industries, from the #BAFTAS & beyond, the message remains the same: we stand for safety and equity in the workplace #TIMESUP #WHYWEWEARBLACK pic.twitter.com/tFVAVfJQ3s
— TIME’S UP (@TIMESUPNOW) 2018年2月19日
キャサリン妃のドレスは?
イギリスアカデミー賞授賞式には毎年キャサリン妃も出席しています。
今年はどんな装いで現れるのかが注目されていました。
キャサリン妃も黒いドレスを着て登場となるのかどうか、いろいろ噂されていたようです。
さて、当日ウィリアム王子と共に現れたキャサリン妃が着ていたのはダークグリーンに黒のリボンベルトのドレスでした。
膨らんできたお腹をきれいに包むエンパイアラインのドレスはジェニー・パッカムのデザインです。
This evening, The Duke and Duchess of Cambridge attended the EE British Academy Film Awards. His Royal Highness has been President of BAFTA since 2010 and tonight presented Sir Ridley Scott with the Academy Fellowship.
実はキャサリン妃は去年このBAFTA授賞式に黒のドレスで参加していたのです。
アレクサンダー・マックイーンデザインの黒地に花柄のドレスでした。
このような華やかな席に毎年同じようなドレスは着ないので、今年は黒ではないだろうとは言われていました。
それに、イギリス王室メンバーは自らが支援するチャリティー活動はべつとして、政治的なキャンペーンなどには積極的に参加しないことになっているので、真っ黒のドレスを着ることは避けたのかもしれません。
でも、このキャンペーンは陰ながら賛同していますよという意味で、黒に近いダークな色のドレスとなったのではないでしょうか。
2018 BAFTA賞の受賞者に日本人も
2018年イギリスアカデミー賞は「スリー・ビルボード」が作品賞をはじめ、主演女優賞など5部門を受賞しました。
主演男優賞は「ウィンストン・チャーチル」を演じたゲイリー・オールドマンが受賞。
そして、このゲイリー・オールドマンを素顔ではあまり似ていないチャーチル首相そっくりにした日本人メークアップアーチスト辻一弘がメイク・ヘア部門で受賞しています。
ゲイリー・オールドマンに毎日約3時間半かけた特殊メイクをしたんだそうで、イギリスでも「そっくり」「すごい」と話題になっていました。
メークアップアーチスト 辻一弘
ゲイリー・オールドマンはチャーチル役を打診されたとき、「まさか」と思ったそうです。顔が違うだけでなく、オールドマンはスリムで、太ったチャーチルとは体型も全然ちがうのですから。
かれは「この役のため35キロも太らなければならないなんて、ごめんだ。」と断ろうとしました。でも、その時メークアップアーチスト辻一弘のことを思い出しました。
そして、彼がメークをしてくれるのならやると言ったのです。辻一弘は映画のメークアップから手を引いていたのですが、頼み込まれてこの仕事をすることにしたそうです。
オールドマンは「ツジがメークをしてくれないのならこの役をやるつもりはなかった。」と言っています。
映画「ウィンストン・チャーチル」の成功の陰にはメークアップアーチスト辻一弘の天才技があったのですね。