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キャサリン妃第3子出産後7時間で日帰り退院の理由は?

Catherine, Duchess of Cambridge and Prince William, Duke of Cambridge depart the Lindo Wing with their newborn son at St Mary's Hospital on April 23, 2018 in London, England. The Duchess safely delivered a son at 11:01 am, weighing 8lbs 7oz, who will be fifth in line to the throne.

キャサリン妃が第三子である男の子を無事出産しました。シャーロット王女の時と同じく日帰り出産でした。今回は11時に出産して7時間後の18時には退院というスピーディーな出産でしたが、そうしてそんなに早く退院できるのでしょうか。イギリスでは出産後みんなそんなにスピーディーに退院しているのか、経験者目線からお話します。

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キャサリン妃第三子出産

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キャサリン妃の第三子の出産予定日は正式には発表されておらず、ただ4月下旬であるということしかわかっていませんでした。けれども、1週間前くらいから出産予定の病院の玄関付近の駐車規制が始まったことなどで、出産が間近なのではないかといううわさが流れ、ロイヤルファンが病院の前でキャンプして待機するという事態に発展していました。

出産当日4月23日月曜日の早朝陣痛が始まったキャサリン妃は6時前に病院に到着。その後、出産したという知らせが公表されたのはお昼すぎ。

出産は4月23日の11時01分だったということです。

ちなみに、4月23日と言えばイングランドの聖人であるセント・ジョージの日、またウィリアム・シェークスピアの誕生日でもあります。

赤ちゃんの体重は8ポンド7オンス(3.8キロ)ということです。

ジョージ王子の時は8ポンド6オンス、シャーロット王女のときは8ポンド3オンスという発表だったので、3人兄弟のうちで一番大きい赤ちゃんになります。

父親のウィリアム王子が1982年に生まれたときは7ポンド1.5オンスでした。

ちなみにイギリスの赤ちゃんの平均体重は7ポンド7オンス(3.5キロ)です。

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ウィリアム王子は出産時キャサリン妃にずっと付き添っていたそうです。午後に一度病院を離れケンジントン宮殿にジョージ王子とシャーロット王女を迎えに行きました。

学校帰りらしくまだ制服姿のジョージ王子と笑顔で手を振るシャーロット王女を生まれたばかりの弟に会わせるため3人で病院に。

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そして、夕方6時、キャサリン妃はウィリアム王子と共に赤ちゃんを抱いてリンドー病棟の玄関に登場。

キャサリン妃はお気に入りデザイナー、ジェニー・パッカムの赤いドレスを着て元気そうです。

まだお腹のふくらみも大きいままですが、きれいなドレスにハイヒール、ヘアもメークもばっちりで7時間前に子どもを出産したお母さんには見えません。

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その後、ウィリアム王子はチャイルドシートに乗せた赤ちゃんとキャサリン妃を車に乗せ、自ら運転して自宅であるケンジントン宮殿に向かいました。

ジョージ王子シャーロット王女の時の出産年齢

キャサリン妃は初産であるジョージ王子の時は一晩入院していましたが、第二子のシャーロット王女の出産のときも同様に日帰り出産でした。

今36歳のキャサリン妃、2011年4月29日に結婚してから、だいたい2年に一度の割合で子供を持っています。

2013年7月22日にジョージ王子を生んだときは32歳、2015年5月2日にシャーロット王女のときは34歳でした。

自分が3人兄弟で(妹ピッパと弟ジェームズ)幸せに育ったため、子供は3人は欲しいとキャサリン妃は言っていたそうです。

キャサリン妃御用達の産院

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キャサリン妃が利用するのはロンドン中心部にあるセント・メアリー病院、この病院の中にあるリンドー・ウィング(Lindo Wing) と呼ばれる参加病棟です。

この病棟の前にはロイヤルファンがここ数日間外でキャンプをしてこの日を待ち望んでいました。

セント・メアリーは王室御用達のおなじみ病院となっています。

キャサリン妃は2013年7月に長男のジョージ王子、2015年5月に長女のシャーロット王女をこの病院で出産しました。

また、ウィリアム王子とハリー王子もダイアナ妃がここで出産しています。

イギリスの出産事情(NHSとプライベート)

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イギリスは通常のNHS(National Heath Service 国民健康サービス)の病院に行けば医療費が無料なので、一般の人が出産するときには入院費も含め、お金は一切かかりません。自然分娩なら問題がない限りその日のうちに退院できますが、帝王切開などで入院しなければならない場合でも手術費、入院費、食費を含めすべてただです。

イギリス人ならかなり裕福な人でもNHSを使って出産することが多いです。NHSはここ最近ずっと財政難でその医療・サービス水準が落ちる一方だとあちこちで批判されています。けれども複雑な難病ならともかく、普通の出産なら問題なく行くケースがほとんどなのでわざわざ私立病院で高いお金を払うこともないからです。

資金不足のNHSはコスト削減に努力しているので、自然分娩での出産の場合は「病気」ではなく自然な成り行きとしてとらえられ、経過が順調な場合その日または翌日のうちに退院ということになります。もちろん、何かしらの問題がある場合は病院に残るし、帝王切開の場合は1週間くらい入院が続きます。

私がイギリスで出産したときもNHS病院でしたが、帝王切開となったため、1週間入院しました。とはいえ、出産後は母子ともに特に問題があったわけではないので、6人くらいの大部屋でベッド周りをカーテンで仕切っただけ。子供は自分のベッドのそばにベビーベッドが置かれてそこで過ごします。

入院中は母乳の仕方、赤ちゃんをお風呂に入れる方法(これは父親も同伴で)などを教えてもらうことができて初産のうえ、周りに母などがいてくれたわけではない私には大いに助かりました。

NHS病院でも特別に追加料金を支払えば空き室がある限り個室に入ることもできるということでしたが、私はこれで十分でしたし、同じ部屋のほかの母親と話をすることができたのもいい経験でした。

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しかし、やんごとなきロイヤル・ファミリーの出産となるとそうもいきません。キャサリン妃が出産したセント・メアリー病院は私立病院なのでお金がかかります。

ここで出産すると一日で最低5900ポンド(約89万円)かかるそうです。キャサリン妃の場合はロイヤルスイートと呼ばれる特別の病室を利用するため、入院費は100万円を下らないだろうと推測されます。

ロイヤルベビーともなれば多少の費用がかかっても仕方がないのかもしれません。それに、ダイアナ妃の時から利用されている病院なのでロイヤル・プロトコールにも慣れているし、今さらほかのところに変えるわけにもいかないのでしょう。

とはいえ、一日でも入院すると入院費がさらにかかるので、早々と退院して自宅でゆっくり静養することにしているのかも。

無痛分娩

もう一つイギリスの妊婦が比較的早めに退院する理由として、無痛分娩を行うことが多いので、産後の回復が早いのではないかということがあげられます。

無痛分娩については、「無痛分娩のリスク?キャサリン妃の場合とイギリスでの体験談」の記事に詳しく書いているのでそちらを参考にしてください。
キャサリン妃が無痛分娩だったかどうかは公表されていませんが、たぶんそうだろうと予測されます。

何しろ、あのヴィクトリア女王の時代から無痛分娩をしていたということなのですから。その結果、ヴィクトリア女王は9人もの子供を産んだのです。

まとめ

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イギリスでの出産事情、日本とは少し違ったものになりますが、イギリス人は産後病院に長くいるよりは一日でもはやく家で家族と共に過ごしたいという気持ちが多いことの表れでもあります。

とはいえ、これが可能なのは父親が育児休暇などを当たり前にとって、育児に参加する姿勢があるからこそかもしれません。
ウィリアム王子も3人目ともなると子育てもお手のものといった、ベテランパパぶりを発揮しています。

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これからも一家5人で幸せな毎日になりますように。

 

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