Last Updated on 2019-10-02 by ラヴリー
イギリスから日本に一時帰国をするのに航空券をあれこれ探したのですが、安いものが見つからないため、今回はマイルで国際線特典航空券を交換しました。どの航空会社でどうやって交換したのか、マイル数はいくら必要だったのかなどについて実際の情報をわかりやすく説明します。マイルで国際航空券を交換すると、国内線特典航空券のように全く無料にはならないことにも注意してください。諸費用がかかるため、意外に高くなることもあります。このあたりについても具体的な数字をメモしておきますので、参考になったら幸いです。
Contents
マイル(マイレージ)の基本情報
「マイルをためてただで飛行機に乗れる」というのはよく聞く話ですね。
でも、昔の私は「フーン」という感じで、その仕組みや使い方がよくわからずじまいでした。
でも、日本に何度も帰ったり他にも海外旅行をしたりすると、気が付かないうちにマイルがたまっていきます。
さらに、クレジットカードなどのプログラムでたまるポイントも利用すれば、かなりお得な使い方もできるということがわかりました。
どうせなら使わなきゃ損!というわけで、以前の私のようなマイル初心者にもわかりやすく仕組みを説明します。
そもそもマイルとは?航空会社のポイントプログラム
マイル(マイレージ)とはどの航空会社にもある、ポイントプログラムです。
マイレージ会員になるのは無料なので、加入するのにはハードルはないはず。
マイレージ会員になるとその航空会社を使うたびにマイルがたまり、たまったマイルを特典航空券やアップグレード、またはほかの商品やサービスに交換することができます。
マイルのプログラムは航空会社によって詳細が異なるので、詳しくは該当会社の説明を参考にしてください。
マイルってどれくらい貯まるの?
航空会社を使うことによって貯まるマイルは普通、搭乗距離によって決まり、どこの航空会社でも大体同じです。
あとは運賃の種類(エコノミーかビジネス化など)などによって実際のマイル計算率が異なってくるので、予約時の情報を確認する必要があります。
とはいえ、飛行機に乗って貯まるマイルはせいぜい数百~数千マイルです。
仕事などで頻繁に飛行機に乗る人でもない限り、そんなに貯まるものでもありません。
その上、会社によってもちがいますが、たまったマイルは3年とかの有効期限があり、それを過ぎると失効してしまいます。
それじゃ、私には関係ないと思ったあなた、ちょっと待ってください。
飛行機に乗らずマイルを貯める「陸マイラー」
私も飛行機に乗るのは平均すると月に一度あるかないかくらいの程度で、しかもそのたびに違う航空会社を使うので、そんなにマイルがたまらないのです。
でも、クレジットカードのポイントを使って足りないマイルを加算するという方法があることを知ってから、私でもマイルを利用できるということが分かりました。
「陸マイラー」という言葉を聞いたことがありますか?
これは飛行機に乗らずにマイルを貯める人のことを指します。
JALカード、ANAカードのように航空会社系のカードを作ってマイルを貯めている人は多いですね。
私の場合はイギリスに住んでいてJALやANAはそれほど使わないし、旅行のたびにいろいろ違う航空会社を使うため、あまり役にたちません。
いろいろな航空会社を使う人の場合、どの航空会社のマイルにも交換することのできる方法でないとあまりメリットがないのです。
それで、私の場合は日本発行の円建てアメリカン・エキスプレス・カードを使い、その都度乗りたい航空会社のマイルに交換する方法をとっています。
そのためにイギリスでも日本でも、ほとんどの支払いをこのカードで済ますことによってポイントを貯めることにしています。
国際航空券は全くタダではない
国内線の場合、マイルを特典航空券を交換すると、全くタダで飛行機に乗ることができます。税金とか空港使用料などの追加費用も必要ないのです。
けれども国際線の場合は全く無料ではないので注意が必要です。
航空券自体はマイルで交換するにしても、その上に航空保険料、空港税、空港使用料、燃油サーチャージなどの諸費用がかかり、別途お金で支払う必要があるのです。
これがヨーロッパ・日本往復ともなると3万~5万円とかかかるので馬鹿になりません。
この諸費用は時期やルート、航空会社によっても違ってくるので、様々な設定で比較しないと一概にどれがお得なのかがわかりません。
参考までに、2019年10月~11月に2週間ほどロンドン~東京往復する便で調べてみた結果は以下の通りでした。
必要マイル数 |
諸費用 (ユーロ、ポンドは円換算) |
|
ANA | 56,000 | 47,220円 |
JAL | 55,000 | 42,000円 |
エールフランス | 41,000~ | 32,000円 |
諸費用はポンドやユーロで出てきたものは円換算しました。今は円高なので為替率によっても変わってきます。
必要マイル数も需要と供給によって上下するようで、エールフランスなどは日にちによってはこの2~3倍のマイルが必要な時もありました。
さらに、JALやANAは満席でどちらにしてもフライトが取れない場合が多いようです。
なので、具体的な日にちやフライトを選択しないと比較が難しいと感じました。
マイルで航空券を予約する方法
まず、行き先と時期を決め、そのルートを飛ぶ航空会社でマイル会員になっているものを選び、比較します。
私の場合、ロンドン~東京を調べたのですが、JAL、ANA、フィンランド航空、エールフランスをチェックしました。
その中でもフィンランド航空はサイトの使い勝手がすごく悪く、あまりにも進まないのでギブアップ。
JALとANAのマイルも多少たまっているので、両社のサイトで見てみたのですが、必要マイル数は少なくても、追加される諸費用が高かったのです。
それにサイトが使いづらく、どちらにしても予約が取れそうにありませんでした。
次にマイル数が多いのはFlying Blue(KLMとエール・フランスのマイレージ・プログラム)なので、エールフランスのサイトを見てみました。
すると、とても使い勝手がよくて日にち別やルート別の情報まで一目瞭然で、とても助かりました。
エールフランスでのマイル利用の航空券購入についての詳しい説明は長くなってしまうので別記事に載せています。
ということで、結局エールフランスでマイルを使って航空券を交換しました。
さまざまな選択肢がある中、希望日の希望フライトを選ぶと、往復82,000マイル+諸費用268ユーロ(約32,000円)になりました。
調べてみると、私のFlying Blueの残りマイルは必要マイル数の82,000に足りません。
そこでアメリカンエキスプレスのポイントから不足分を移行する必要があります。
すぐには購入できないため、フライトスケジュールや必要なマイル数、値段をメモしてアメックス・サイトに行きます。
アメックス・ポイントをマイルに移行する方法
メンバーシップ・リワード・プラス
アメリカン・エキスプレスには「メンバーシップ・リワード・プラス」という制度があります。
これを利用することでアメックスポイントを様々な航空会社のマイルにお得に交換(移行)できます。
特定の航空会社に特化したカードと違い、たくさんの航空会社のマイルに交換できるのがメリットです。
私の場合、旅行するたびに使う航空会社がちがいます。
それで旅行を予約するときに必要なマイルだけを特定の航空会社のマイルに移行できるため、無駄がありません。
ANA、Flying Blueのほかフィンランド航空やAviosなど私がよく使う航空会社のマイレージに交換できるのでよりどりみどり。
ただし、JALのマイルには交換できません。
この制度を利用してFlying Blueのマイルに交換すると、アメックスの1250ポイントが1000マイルになります。
(この制度には年間3,000円の会費がかかりますが、利用する年だけ加入することもできます。)
エールフランスで日本に行くのに必要な82,000マイルのうち、不足しているマイル数をポイントに換算してアメックスサイトで移行申請をしました。
1250ポイント単位でしか移行できないので少し余りが出ます。
アメックスポイントからマイル移行にどれくらいかかる?
アメックスのサイトには、移行してからポイントがマイルになるまで最大5日間かかると書いてあります。
でも前にやった時は1日しかかからなかったので今回もそうだろうと思っていたら、案の定1日もしないうちに移行が完了していました。
週末だともっとかかるかもしれないので注意が必要です。
その間にエールフランスサイトの方で、希望の航空券がなくなったり、必要マイル数が変わってしまったらどうしようと思いましたが、大丈夫でした。
メールで移行完了の知らせが来ますが、その前にマイル数が増えたのを確認できたので、すぐに航空券を購入しました。
1日後も情報は変わっていないみたいで、無事購入完了。
必要なマイルが引かれ、ユーロで支払う金額はクレジットカードで支払いができました。
日本のクレジットカードも使え、カード払いの手数料もかかりません。
ちなみにこの場合も円建てのアメックス・カードで支払ったのでポイントがたまることになります。
ということで、無事航空券予約完了して一安心!
アメックス・グリーン・カード
私が持っているのはスタンダードなアメリカン・エキスプレス・カードです。「アメックス・グリーン・カード」とも呼ばれる緑色のもの。
年会費は12,000円とアメックスの他のカードや他の会社のゴールドカードなどに比べれば割安で、お得な特典があるので気に入っています。
たとえば、国内のほとんどの空港にあるラウンジを無料で利用することができます。
しかも、同伴者1名も無料でラウンジが利用できるのです。
また、空港からと空港へ宅配便を利用できる無料サービスがあるため、自宅またはホテルなどの滞在先への往復の際、手ぶらで移動ができます。
この宅配便サービスを何度か使うだけでも年会費の元が取れるのではないかと思います。
アメリカン・エキスプレス・カードには紹介プログラムがあり、そこから申し込むとカード発行申請者に最大22,500のポイントがもらえます。
これを機会にアメックスカードを作ろうと思った方は、アメックス・カードを持っているお友達に紹介してもらうとお得です。
もし、そういう人がいない場合は私に紹介させてください(紹介するとこちらにもポイントがもらえる仕組みになっています。)
その場合は、こちらの ↓ リンクから申し込んでください。
まとめ
ここ何年か、日本に帰る際の航空券は500~600ポンドくらいで買えることが多かったので普通に買っていました。
でも今回は1000ポンド以下のフライトを見つけることができなかったため、マイルで交換できてよかったです。
国内航空券はマイルさえあればただで交換できるけど、国際航空券はプラスでお金がかかるのがネックですが、それでも安いですよね。
1000ポンド(約13万円)以上かかりそうだった航空券がマイルと3万円ちょっとで買えたのですから。
クレジットカードを使ったポイントを使っただけで、10万円得したことになります。
早速実家の母にSkypeして「日本に帰る日が決まったよ」と伝えたら、母も喜んでいました。
80代になる母は元気ですが、今のうちになるべく顔を見せておきたいと思っています。
これからもカードをせっせと使ってポイントを貯めようと思います。
今は円高でもあるし、円建てのアメックスカードをイギリスでも普通の買い物にバンバン使っています。
関連記事