Last Updated on 2018-06-18 by ラヴリー
6月9日(土)に英国エリザベス女王の公式の誕生日のお祝いが行われます。実は女王には誕生日が1年に2度あり、本当の誕生日は4月21日です。どうして6月に誕生日を祝うのでしょうか。また、女王の公式の誕生日のお祝いはどのようなものなのでしょうか。キャサリン妃や新しく王室メンバーとなったメーガンをはじめとするロイヤルファミリーが勢揃いするシーンをご紹介します。
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エリザベス女王誕生日
名前:エリザベス・アレクサンドラ・メアリー(Elizabeth Alexandra Mary)
生年月日:1926年4月21日(92歳)
出身地:イギリス、ロンドン、メイフェア
別号:イギリス連邦王国女王
在位:1952年2月6日から、戴冠は1953年6月2日
配偶者:エディンバラ公フィリップ王配
子ども:3男1女(ウェールズ大公チャールズ王子、プリンセス・ロイヤル・アン、ヨーク公爵アンドルー王子、ウエセックス伯爵エドワード王子)
Twitter:https://twitter.com/RoyalFamily
エリザベス女王はイギリス連邦に加盟する16カ国の君主を努め、1952年に25歳で即位してから在位期間は歴代最長在位を記録しています。
また、在位中の君主の中では世界最高年齢、92歳という高齢で今もなお精力的に公務を遂行しており、これまで訪問した国は119カ国、260回にのぼります。
エリザベス女王誕生日行事
エリザベス女王の本当の誕生日は4月21日です。
けれども、イギリスの4月というと天候がすぐれないときも少なくありません。
‘March winds and April showers bring forth May flowers.’ ということわざのとおり、3月に風が吹き4月に雨が降って5月に花が咲くと言われています。
それで、天候のいい6月に屋外でのパレードなどがある女王の誕生日の行事を行うことになっているのです。
実はこの伝統は250年前、ジョージ2世が1748年に誕生日を祝うときに始まった伝統です。
ジョージ2世の誕生日は11月だったので、それではあまりに寒いというので6月にパレードを行うことにしたのです。
それでは、その日はどんな行事が執り行われるのでしょうか。
トゥルーピング・ザ・カラー
エリザベス女王誕生日の儀式としては、トゥルーピング・ザ・カラー(Trooping the Colour)と呼ばれるパレードが目玉となっています。
そしてこれは前述のジョージ2世が開催してから始まっていて260年の歴史があります。
エリザベス女王の父ジョージ6世が在位していた1947年には当時のエリザベス王女は自ら馬に乗ってパレードに参加しています。
During her reign The Queen has attended Trooping the Colour every year except 1955 when it was cancelled because of the general strike. Here, the then Princess Elizabeth accompanies King George VI on the way to Trooping the Colour in 1947. pic.twitter.com/rzKvP1clV5
— The Royal Family (@RoyalFamily) 2018年6月9日
このパレードは、ロンドン観光で見ることのできるバッキンガム宮殿の近衛兵交代式の大規模な、豪華バージョンとなっています。
赤い制服に黒い帽子を被った近衛兵1400人、200頭の馬、400人の音楽隊員が参加する大規模なパレードは見ごたえがあり、この日は国内外からたくさんの観衆がバッキンガム宮殿の周りに集まります。
特設会場で見ることができるチケットも販売されますが、チケットなしでもルートさえ知っておけば様々な場所で見ることができます。
パレードは女王の住むバッキンガム宮殿から出発し、ザ・マル(The Mall)という広い通りを通りホワイト・ホールのホースガーズパレードヘ向かい、その後また同じ道を戻ります。
ザ・マルをロイヤル・ファミリーメンバーも馬車に乗って通るので、エリザベス女王とフィリップ公、チャールズ皇太子にカミラ、ウィリアム王子にキャサリン妃、ハリー王子にメーガンといった王室メンバーを見ることができるのです。
今年初めてこの行事に参加したメーガンとハリー王子の姿はこちら。
そして、キャサリン妃とカミラ
また、王室メンバーがバッキンガム宮殿のバルコニーに集まって頭上を飛ぶRAFの飛行機がエア・ショーを繰り広げるのを見るのが恒例となっており、このときにも王室メンバーを見ることもできます。
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2018年6月9日
飛行機が飛ぶのを喜んでながめるジョージ王子やシャーロット王女の姿も見ることができます。
普段はシャイなジョージ王子もこの時ばかりはご機嫌な顔をのぞかせています。
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2018年6月9日
まだ赤ちゃんのルイ王子は残念ながら見ることはできませんでした。
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こちらは2017年のもの
この様子はBBCでも中継されます。
女王の手術
最近女王が公式行事でサングラスをかけているのが話題になっています。チェルシー・フラワー・ショーやガーデン・パーティーなどに出席した時サングラス姿でした。
夏の日差しが強いからなのからだろうかと思っていましたが、これまでは夏の戸外行事でもサングラスをかけているのを見たことがありません。
同じように疑問に思った人もたくさんいたらしく、数日前になって事後発表があったのです。
それは女王が5月に白内障の手術を受けていたというものでした。
白内障は目の中のレンズとなる水晶体に濁りが生じものがぼやけて見える病気です。
手術自体は日帰りでできるものですが、手術後1ヶ月程は定期検診が必要だそうです。
エリザベス女王は手術後も通常と変わりなく公務をこなしていて、国民からは「92歳という高齢なのに手術したあとも公務をキャンセルしたり延期したりしないのはさすが。」と賞賛の声が上がっています。
実際、サングラスをかけて公務をしていたことをなぜかと問われなかったら手術したということさえ、わからなかったかもしれません。
まとめ
エリザベス女王は66年という長い在位期間、イギリス国民のために身を捧げてきました。
今ではロイヤルメンバーの中でも一番の人気を誇る女王ですが、その在位期間ずっとそうであったわけではありません。
特に故ダイアナ妃がなくなった直後にはイギリス国民の心が女王から離れかけたときもありました。
けれども、女王は過去の歴史や慣習にしがみつくことなく、イギリス王室を現代社会に合わせて少しずつ自由に、オープンに、そして国民に寄り添い愛される王室にするようにしてきました。
その努力がイギリス国民に理解され、今の高い支持を得ることになっているのでしょう。
世襲の王室制度に疑問を持つ国民でも、選挙で君主を選べと言われたら全員一致でエリザベス女王を選ぶことになるのではないでしょうか。
ひそかに心配なのは、その次の世代となったときにはそうはいかないのではないかということ。
今現在王室で人気があるのはチャールズ皇太子よりウィリアム王子なのですから。
エリザベス女王もそういう理由もあって「私がもっとがんばらなきゃ。」と思っているのかもしれません。
92歳という高齢なのに、きれい色ファッションに身を包み、白内障の手術もものともせずエネルギッシュに公務をこなす女王。
もういくらなんでもリタイアしてゆっくりしたいんじゃないかと思いますが、そういう素振りもみせません。
本人がやる気満々なようなので、とりあえずはこのまま元気に頑張っていただいきたいものです。
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