Last Updated on 2018-06-27 by ラヴリー
紗栄子さんのお子さんがイギリスのイートン校に入学予定の記事についてたくさん質問を受けたのですが、誤解をしている人が多いようなので説明します。結論からいうと、現在長男が9歳、次男が7歳ということなので今現在イートンに入学できる年齢ではありません。どうしてイートン校に入学という話になっているのでしょうか。
日本で報道されている記事（うわさ）によると紗栄子さんのお子さんがイートン校の試験に合格したので入学するというように言われているものがあるらしいのですが、それは正しい見解ではありません。
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イートン校に入学できる年齢は？
イギリスの私立学校には小学部や幼児部からあるところもありますが、イートンには小学部はありません。中学校からで、入学は13歳からです。
入学のための応募は8歳になったらできますし、子供が9歳になったら学校訪問はできます。（入学志願の最高年齢は小学5年の6月30日で、特別に奨学金を受けての入学の場合は13歳まで応募することができます。）
イートンの入学に必要な条件は学校での成績だけでなく、イートン校に貢献する可能性も考慮されます。
たとえば、ある種のスポーツや音楽に秀でている生徒は優遇される場合があります。（学校のスポーツチームやオーケストラで活躍できる可能性があるので）
イートンに入学する生徒は普通小学校の成績はトップ２０％であるとされています。試験は面接また、コンピューターによっての知能テストがあります。
日本人のように母国語が英語でない生徒も応募できますが、英語の読み書き能力は高いレベルが必要です。
イートン校に入るための小学校とは
では、イートン校に13歳から入るためにはどんな小学校に入ればいいのでしょうか。
イートンに入学するのはイギリスの私立学校だけでなく公立学校からでも行けます。実際去年イートンに入学した250人のうち、公立学校や海外の学校を含む114の小学校から入学しているということなので、実に多彩なバックグラウンドから集まる生徒がいるようです。
イートン校自体もイートンに入る前にどの小学校に行けばいいのか公にすすめている学校はありません。
けれども、普通イギリスでイートンなどの名門パブリックスクールに入るために検討される学校には次のようなところがあります。
- サマーフィールズ Summer Fields, Oxford
- ラドグローブ Ludgrove, Wixenford
- コットヒルハウス Cothill House, Abingdon
- ドラゴンスクール Dragon School, Oxford
- カルディコット Caldicott, Farnham Royal
紗栄子さんの場合、お子さんは小学部からある寄宿学校に入れるということなのでしょう。ロンドンからそう遠くない寄宿学校でイートンへの入学者が多いところいうことで、ウィリアム王子やハリー（ヘンリー）王子が行ったバークシャーのラドグローブ校が候補に上がりそうですね。
ラドグローブ校とは
Ludgrove School
ラドグローブ・スクールはイングランド南東部バークシャーにある全寮制の私立男子校で1892年に設立された歴史ある初等中等教育校です。
バークシャーといえばエリザベス女王のウィンザー城があるところで、王室とのゆかりも深い地域ですね。
学校はもともとロンドンにあったのですが、1937年に現在の場所に移りました。
ロンドンから電車で1時間ほど離れた自然豊かなところで、 150エーカー（0.61 km2）あるという敷地内には校舎やチャペル、シアター、プールや体育館のほかゴルフコースや森、庭や畑まであります。
ラドグローブ校は男の子ばかりの全寮制で全校生徒は190人ほど。生徒の年齢は8歳から13歳までです。小学４年生から入学して５年間を過ごす生徒が多いとのこと。
1クラス平均12人の少人数クラスで質の高い教育を受けることができ、2016年にはイートンに9人の卒業生を送っています。
こちらの学校に入るためには、入学試験はなく書類選考と面接のみ。
学費は学期に8，875ポンドということなので、年間にすると約26,625ポンド （約387万円）となっています。
自然豊かな田舎にある全寮制の男子校ということで、都会の喧騒から離れのびのびと生活を送ることができそうな環境です。
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