大坂なおみが2020年東京オリンピックに米国人ではなく日本人として出場することにしました。彼女は米国と日本の二重国籍を持ち、22歳の誕生日までにどちらかの国籍を選ばなければならなかったのです。いっぽう、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロは日本生まれで両親が日本人なのにかかわらず、イギリス国籍を選びました。世界の多くの国同様、日本が二重国籍を許していれば、彼らは悩まなくてよかったのですが。
イギリス
イギリスの大学授業料が無料から学生ローン制度に変わった経緯
イギリスの大学は日本のように国立か私立かという区分がありません。すべてが国立なのですが、経営は大学ごとに独立しているので、その点からいうと私立です。特に最近は各大学が授業料を徴収して経営しているので私立と言ってもいいかもしれません。ほかのヨーロッパ諸国では大学の学費が無料であったり、有料でもかなり安い国が多いのですが、イギリスでは年間9250ポンド(約130万円)とかなりお高いのです。けれども、これは最近のことで1997年までは大学は無料でした。
日本人はイギリス人に比べて家事にかける時間が長い?
日本男性が家事分担率の分野で他をひきはなして堂々と最下位になったという話を前にしましたが、そのときは家庭における男女の家事時間の割合ということで比較していました。男女間における家事時間の比較をしていてふと思ったのですが、日本人ってそもそも家事にかける時間が長いのではないかということです。
家事男性参加率で日本は世界最下位。イギリスの場合はどうなのか
イギリス人家庭で海外から来る学生のホームステイのホストをしている知り合いがいるのですが、以前日本の大学生の男の子を預かったところ、家のことが何もできないのに驚いたそうです。その人はヨーロッパ諸国をはじめ世界中の学生を預かっているそうで、学生たちに特に強要はしないけれども時々簡単なお手伝いをお願いすることがあるとのこと。そういう場合、たとえばヨーロッパ諸国から来る学生は男女とも自分が使ったカップを洗ったり、洗濯物を干すくらいのことは普通にできます。でも、日本から来た男の子はそういうことが全然できなかったということ。
イギリスの中学校の歴史の授業がおもしろい
イギリスの中2になる子供の歴史の授業ですが、今学期は ‘History of Liberal Democracy – Why do we live in a liberal democracy?’ というテーマで勉強しているそうです。「英国はどのようにして自由民主国家となったのか」ということを中世から現代までのイギリス史を通して考えることになっています。
失敗しない大英博物館 British Museum の歩き方
日本からお友達が来てくれたので、ロンドンの大英博物館 (British Museum) に案内しました。ブリティッシュ ミュージアムといえば私はもう何度も来ているところですが、来るたびに新しい発見があります。この記事では大英博物館へのアクセスやサービス、飲食店などについてご紹介します。
イギリス教育制度のシステムと特徴をわかりやすく(幼児から大学まで)
イギリスの教育制度は複雑でわかりにくいと質問されることが多いので、幼児から大学までの流れを一通り説明します。その前に一言。まずイングランドとスコットランドやウェールズでは教育制度が少々異なることもあるので、ここでは基本的にイングランドの公立学校の制度をお話します。また、私立学校では多少違った教育をしているところもありますが、イギリスの大多数の子供は公立の学校で学んでいるのでこちらを中心に説明します。ちなみにイートン他のパブリックスクールなどを含む私立学校に通う生徒はイギリスで学校に通う全生徒中6.5%です。
日本とイギリスどっちがいい?消費者として労働者として
今日はイライラする事が立て続けに起こったので愚痴を言わせてもらいます。お店で買い物をしたのですが、その店員の態度がすごく悪かったんです。まあ、よくあることなんですが。その上、ちょっと外出しただけなのに家に帰ると宅配便の不在票が入っていました。
ジェイミー・オリヴァーの取り組み その3:学校で料理を必修科目に
イギリスの人気シェフ、ジェイミー・オリヴァーの食に関するキャンペーン2つ(学校給食改善、 砂糖税)について書いてきましたが、その3つ目は学校で子供に料理を教えようというものです。
イギリスで2018年から砂糖税導入:ジェイミー・オリヴァーの取り組みその2
ジェイミー・オリヴァーの学校給食改善運動については前記事で紹介しましたが、彼の次の取り組みはソフトドリンク(清涼飲料)に入っている砂糖を減らすという運動です。