家事男性参加率で日本は世界最下位。イギリスの場合はどうなのか

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Housework

イギリス人家庭で海外から来る学生のホームステイのホストをしている知り合いがいるのですが、以前日本の大学生の男の子を預かったところ、家のことが何もできないのに驚いたそうです。その人はヨーロッパ諸国をはじめ世界中の学生を預かっているそうで、学生たちに特に強要はしないけれども時々簡単なお手伝いをお願いすることがあるとのこと。そういう場合、たとえばヨーロッパ諸国から来る学生は男女とも自分が使ったカップを洗ったり、洗濯物を干すくらいのことは普通にできます。でも、日本から来た男の子はそういうことが全然できなかったということ。

日本の子供は家事をしない?

「日本では親は子供にそういうことを教えないのか?」と私が聞かれてしまいました。私に聞かれても困りますが、「多分勉強ばかりしていて忙しかったんじゃないの。」といっておきました。

「そういえば」とその友人が言うことによると、その子は学校の成績は優秀だったらしいのです。ただ母親が何もかも世話をしていたようで、何かと常識に欠けていたし、いつも人が何かをしてくれるのを待っているようだったということです。

日本は男性の家事分担率が堂々の世界最下位

さて、 国際社会調査プログラム ISSP(International Social Survey Programme)が2012年に実施した家族と性役割に関する意識調査によると、日本は子育て世帯における男性の家事分担率が堂々の世界最下位という「名誉」に浴しています。これは世界33カ国の18歳未満の子供がいる家庭について調査した結果を元にしたデータです。

ISSP Survey 2012

出典元:舞田敏彦 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4607_1.php

 

家事にかける週平均時間は日本の男性は12時間、女性は53.7時間、ということで男性の分担率はわずか5分の1程度となっています。

世界的に見て一番男性の家事分担率が高いのはスウェーデンの42.7%、そのあとはメキシコ、アイスランド、デンマーク、フランスと続きアメリカが11位で37.1%、イギリスは14位の34.8%となっています。

そしてそのあとずっと飛ばして30位の韓国が25.8%、33位の日本は18.3%で、これは32位のチリ24.5%と比較しても大きな差があるという突出ぶりです。

例外もありますが、北欧諸国など女性の社会進出が進んでいる国ほど男性の家事分担率が高い傾向にあるようです。(余談ですが、メキシコが2位に入っているのは失業率が高いからかもしれません。) フランス人男性がイギリス人男性より家事をしているのに対し、ドイツ人男性の家事負担率が比較的低いのはちょっと驚きましたが、欧米主要国の男性家事分担率はおおむね30%以上とわりに高い傾向にあります。

日本の家庭動向調査

日本だけを対象にした全国家庭動向調査によると、日本の共働き夫婦では全く家事をしない夫が7人に1人、家事をする夫でも分担割合が1割以下(たとえばゴミ捨てだけとか)の家庭が3割だそうです。

そして、子供がいない40歳未満の妻で今後子供を持つ予定があるのは夫が家事を良くする家庭では7割あるのに、ほとんどしない家庭では5割以下になってしまうということです。ということは日本が少子化に向かっているのも男性が家事分担をしないのも大きな理由となっているんですね。

どうして日本男性は家事をしないのか

男性も「仕事が忙しくて家事をする暇がない」とか「やり方がわからない」とか「家事をしても文句を言われてやる気をなくした」とかいろいろ言いたいことはあるのでしょうが、子供の手伝いではあるまいし、大人としてやらなければならないことはやるべきですね。

長時間労働で時間がないという人もいると思いますが、これはこれで社会全体で変えていかなければならない日本特有の問題です。過労死にいたるような働き方を改めるよう個人も企業も政府も尽力するべきです。

それとは別に、子供の時から母親に何もかもしてもらい、そのまま結婚して同じことを妻にしてもらうのを当然と思っている男性も少なくないようです。これについては個々の家庭でも女性が男性に理解を求めることで変えることができるはずなのに、女性のほうで罪悪感をもったり諦めていたりする場合も多いようです。

私の知り合いの日本人女性には「うちの旦那は家事を何にもしないのよ。」と文句を言いながら、結局何もかもしている人がいます。その上、自分の息子にも何も手伝いをさせないんです。勉強さえしていればいいとばかりに何もかも面倒をみて、息子が高校を卒業して遠い大学に行くために一人暮らしをしなければならなくなって初めてご飯の炊き方を教えるという有り様。そして、そういう母親は娘には「料理くらいできないと困るよ」と言ったりしているのです。そういう家庭で育った男性が妻に自分の母親がしてくれた役割を求めるというわけなのではないでしょうか。これでは世代が変わっても状況はあまり変わらないかもしれません。

イギリス男性は家事をするのか

さて、それではイギリスではどうなんでしょうか。先に上げた国際比較データによると、イギリス男性の家事分担率は平均より少し高いほどで、スウェーデンやアイスランドなどに比べるとまだまだ。

2016年に行われたイギリスの調査(The Office for Social Statistics)によると、家庭における家事時間は女性が週26時間、男性が16時間ということです。平均するとイギリス人女性はイギリス人男性より60%長い時間家庭で無報酬労働をしているということ。もちろんこれは平均なので各家庭によって違うわけですが、私が見聞きする限りもそんなものかなーという印象です。

まず、男女ともがフルタイムで働く共働きの家庭では、家事分担はほとんど五分五分と言った家庭が多いと思います。多くの家庭では女性が料理をしたら男性が後片付け(皿洗い)をするものとなっているし、逆に男性が料理をする場合も多いです。子供の送り迎え、掃除、家のメンテナンス他の雑用も男女によって役割分担があったりはしますが比較的公平にやっているようです。例外は子供が生まれたばかりで女性が産休を取っている間とか、子供が小さかったりするために女性が専業主婦をする選択をしている家庭ですね。

うちの場合ですが、私がフルタイムで仕事をしていたときは家事分担は半分ずつでした。それぞれが得意な分野や好き嫌いもあるので、どちらが何をするかはその都度話し合って決めていました。どうしてもできない時や他のことに優先的に時間をさきたいときは手抜きをすることや、他に頼ることも選択してきました。たとえば、食洗機は必須、アイロンがけをしないですむ服を着る、たまにはできあいの食事を温めるだけにしたり外食もする、子供を預けたり保育園に入れる、掃除を外注するなど。今は私が家にいて在宅でできる仕事をしているので、平日は私のほうが家事分担が多めになっていますが、週末になると私は何もせず、食事も洗濯も後片付けもすべてしてもらい、左うちわで休んでいます。

家事を有料計算するといくらになるのか

イギリスで2014年に行われた調査で、家庭における無報酬労働をもし外注化するとしたらどれくらいかかるのか計算しています。それによると、平均すると男性がしている労働は週に166.63ポンド(約25,000円)女性の場合は週に259.63ポンド (39,000円)かかってしまうそうです。男性は送り迎えなど比較的時給が低い仕事を、女性は育児など外注化するとお金がかかる家事を受け持っているということもあります。

ということで、家庭で女性は男性より長い時間働いているだけでなく、もっと時給の高い仕事をしているということになるわけです。ちなみにイギリス家庭で無報酬で行われている家事作業などを時給計算すると合計約1兆ポンドになり、この数字はイギリスのGDPの56%にのぼる計算になるそうです。

家事をしないイギリス人男性は日本人女性と結婚している?

私の印象では、まわりのイギリス人共働き家庭を見ても男性が結構家事に参加しているように見受けられます。例外としては、日本人女性と結婚しているイギリスの男性の一部が、あまり家事をしていない気がします。そして、その人たちの奥さんは専業主婦もかなりいます。

一世代前の「自分の母親と同じような」女性を求めているイギリスの保守的な男性が探し求めたのが日本人女性だったのかなーと思っています。だって「結婚したら仕事をしないで、ずっとうちにいて毎日美味しいご飯を作ってほしい」なんて言っていたら今どきのイギリス女性からは見向きもされませんからね。

そういえば国際的に言われていることですが、理想の人生というのは日本人の妻、中国人のコック、フランス人の愛人を持ちアメリカの家に住むことだそう。逆に不幸なのは日本の家に住み中国の給料をもらい、アメリカ人の妻とイギリス人のコックを持つことだとか。

それで日本人女性は国際的に人気があるのでしょうか。そうだとすると、うちの場合はあとで後悔されたクチかもしれません、日本女性の風上にもおけないと言われるほど家事能力がないのですから。

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