日本人はイギリス人に比べて家事にかける時間が長い?

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Housework

日本男性が家事分担率の分野で他をひきはなして堂々と最下位になったという話を前にしましたが、そのときは家庭における男女の家事時間の割合ということで比較していました。男女間における家事時間の比較をしていてふと思ったのですが、日本人ってそもそも家事にかける時間が長いのではないかということです。

週平均家事時間

たとえば子供のいる家庭で日本では週平均家事時間が男性は12時間、女性は53.7時間、ということで男性の分担率は18.3%となっています。

一番男性の家事分担率が高いのはスウェーデンの42.7%、そのあとはメキシコ、アイスランド、デンマーク、フランスと続きアメリカが11位で37.1%、イギリスは14位の34.8%というように比べているのですが、他の国での実際の家事時間はどうなのだろうと疑問に思ったのです。

というのも、2016年に英国で行われた調査(The Office for Social Statistics)によると、家事に使っている実際の時間は女性が週26時間、男性が16時間という結果だったからです。こちらは特に子供のいる家庭と限らずすべての世帯を対象にした調査です。

これによると男性の家事負担率は38%と前にあげた調査の34.8%より多少多くなっていますが、そんなに違いはありません。実際に家事をしている時間で見てみると、男性の家事時間は16時間と日本の12時間と比べてすごく多いわけではありません。それに比べ女性の家事時間はイギリスで26時間、日本で53.7時間ということで実に2倍以上になっています。もちろん、調査対象やサンプルの違い、子供がいるかいないかの違いなどで単純比較はできないのですが、それにしても日本女性の家事負担は多いですね。53.7時間というとイギリスでフルタイム労働 とされる週37.5時間よりちょうど2日分以上多い計算なので、休みもなく毎日8時間近く家事をしているというわけです。

イギリス人は家事に手抜き?

男女合計の家事時間を見てみるとイギリスは42時間、日本は65.7時間という計算になります。ということは、日本に比べイギリスではそもそも男性も女性も家事に手を抜いているというわけです。思い当たるふしがあるような気もします。うちももちろんそうですが、他のイギリス人も日本人ほど家事に時間をさいているようには見えません。

早くから産業化が進んでいたイギリスでは歴史的に見てもたくさんの女性が外で働いていて、今でも共働きカップルが多いです。産休をとっても1年くらいで職場復帰する女性が多く、そういう家庭では家事にあまり時間をかけません。料理も簡単にレディーメード(できあい)をオーブンに入れて温めるという風になりがちだし、そのせいかイギリスのスーパーマーケットに行くとラザーニャ、シェパーズパイ、フィッシュアンドチップス、チキンカレーなどあらゆる種類の冷蔵/冷凍食品が並んでいます。給食がない子供のランチも日本のような凝ったお弁当ではなくサンドイッチとフルーツだけだったりして簡単です。食洗機も大抵の家にあるのでお皿洗いにも時間がかかりません。日本に比べると使うお皿の数は少ないので手で洗っても日本ほど時間がかからないのですが。

掃除も日本のように毎日するなんていう人はあまりいないし、時間がなかったり経済的に余裕のある家庭では掃除、アイロンがけなどを外注している人も多いです。買い物も週に1度まとめてするとか、洗濯も毎日する人はまれで週に2,3回が普通だと思います。

私も今は在宅で仕事をしているので掃除は自分でやっていますが、フルタイムで働いていたときは週に一度クリーナーに来てもらっていました。シングルマザーとしてフルタイムで働いていたときも子供を預けて働いていたので、自由な時間はなるべく子供と一緒にいる時間を大切にしたかったからお掃除は人にまかせていました。はじめは他人を家に入れるのに抵抗があったり、思うようにきれいにしてくれないことにいらだったりもしましたが、自分の時間を使うことと天秤にかけたらお金で解決したほうがいいこともあります。忙しい忙しいといらいらして子供にあたるより、自由になった時間で一緒に公園に行って遊ぶほうが私にはよかったんです。

今は子供も大きくなったし、家で働いているため、好きな家事だけは気が向いたら時間をかけてできるので、こんな風に日々の暮らしを大切にするのっていいなーと時々思います。だからといって毎日掃除しなければならないとか、料理は最低3種類を食卓に並べなければならないとか考えたらぞーっとします。イギリスで主婦(もどき)をしていると、そういう義務感は皆無なので私はラクをしているなーと思います。

日本の家事時間

たまに日本に帰って、家族や知り合いがする家事を見ていると、私には到底つとまらないと思います。掃除洗濯は毎日するという人って多いし、料理も凝ったものを何時間もかけて作ったり、その上にお弁当を作る人もいます。その上に買い物、育児、家族の世話、送り迎え、近所付き合いなどなど、専業主婦でもフルタイム並の長時間労働。日本にいると、特に女性は周りから期待されている役割を果たさなければならないと頑張ってしまいがちなので、はたで見ていても大変ですよね。ああ、日本の主婦でなくてよかった。

専業主婦も大変そうですが、外で仕事もし、家事もするという女性はもう毎日がめまぐるしいに違いありません。一緒に住む男性が家事を分担している家庭もあるとは思いますが、「うちの主人は何もしません。」とか「うちのは仕事から帰るのが夜の10時過ぎで帰宅後は寝るだけで家事を手伝う暇もないんです。」という話を聞くことも多いです。男性が家事をシェアする場合でもただゴミ出しをするだけとか、子供をお風呂にいれるだけとかいう話もよく聞きます。

ちょっと考えてみませんか?

女性が長い時間家事をしているといっても、それが大好きでやっていて楽しいからというのならそれはそれでいいと思います。「日々の生活を愛おしむ」ということが何より大切だと思う人もいるでしょう。

でも、もしそうでなかったとしたら。本当はもっとのんびりしたいとか趣味や仕事、子供と過ごすことに時間を使いたいと思っているとしたら。まわりに期待されているからそうしているのだとしたら。ちょっと考えてみませんか。

その家事って本当にしなくてはならないことですか?もう少し手抜きをしたり、もっと能率的な方法でやることを考えてもいいんじゃないですか。これまでそうしてきたから、それが当たり前だと思っているからそうしなくちゃいけないと思っているかもしれませんが、他のやり方で時間を節約できるのならそうしてみてもいいんじゃないですか。

そして、その家事は本当に女性がしなくてはならないことでしょうか?他の人(一緒に暮らしている男性や子供も含め)に頼んだりしてもいいんじゃないですか。それが難しいなら、お金を払って誰かにやってもらってもいいんじゃないですか。

1日24時間、日本人にもイギリス人にも男にも女にも与えられた時間は同じです。これまでそうしてきたからとか、まわりに期待されるから、とかという理由でしている家事をちょっと見直してみませんか。案外それで節約できる時間は出て来るかもしれません。その時間でゆっくり休んだり、好きな趣味を楽しんだり、子供と一緒に遊んだりしたほうが人生豊かになるのではないでしょうか。

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