日本人も天気の話をすることが多いですが、イギリス人は他の国民に比べてとにかく天気の話が好きな人達です。どうしてなんでしょうか。
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イギリスの天気は変わりやすい
一つにはイギリスの天気がすごく変わりやすいということがあります。 1日のうちに晴れたり曇ったり雨が降ったりやんだりということが起きて、目まぐるしいのです。
日本には1年に四季がありますが、イギリスでは1日のうちに四季があるのです。
晴れていたのに急に雨が降ったり、それがやんだり、気温も高くなったり低くなったり。
それでつい「今日は寒いですね。」
「明日はもっと寒くなり、雨も降るそうですよ。」といった会話になってしまいます。
そしてイギリスに来て驚いたのは、雨が降ってもみんな平気で傘なしで歩いていることです。
といってもイギリスの雨はしとしと雨が多く日本のようにモンスーン的な大雨はまれです。最近はゴアテックスのフード付きジャケットなどがあるので、そういう服を着てフードかぶっていればそれでかなり雨は防げるし、第一みんなもうすこしくらい濡れるのに慣れっこになっているんですね。
風が強い日など最近の安物の傘は壊れてしまうことも多いので役に立たなかったりもします。
日本だと雨が降るときはザーザー降って天気予報でも「今日は雨」とかわかるので、大体その通りに用意をしていたらそれですみますが
イギリスだと朝家を出て帰るまでその日の天気がどうなるかよくわからない。
それでついみんな気になって天気の話となるということになります。
どういう服装をしたらいいか、傘はいるか、外出の予定を立てないほうがいいかとかの情報交換でもあるわけです。
天気予報があたらない
そして、イギリスでは、天気予報があたらないことが多いのです。
最近はインターネットで場所を特定して予報をチェックすることができるようになり少しは便利になりましたが、
昔はかなり大きい地域別に予報していたので、その地域内でも風向きで雲がどちらに向かうかなどによってかなり天気が違うため予報がむずかしいわけです。
イギリス紳士がいつも傘を持っているのはいつ何時雨が降るかわからないからです。
イギリス人はスモールトークが好き
イギリス人は一般的に控えめで、シャイなところがあり、口論を好みません。
あまりよく知らない相手に政治、宗教、人種などのタブーに触れてしまわないかが不安なのです。ぶしつけなことを聞くのは失礼ではと遠慮したり、相手が興味を持つ話題を提供できるかに自信がなったり、ポリティカルコレクトネスに外れてしまわないように慎重に話題を選んでいくと、結局無難な天気の話となるんですね。
また、イギリスは「いつも曇っていて、雨がしとしと降って、寒くて暗い。」と自国の天気を自虐的に話して笑っているのも特徴です。
島国なのでイギリス人と日本人は似ている?
日本人もイギリス人に似ていて、よく知らない人にはスモールトークで済ませる傾向がありますね。
島国であるイギリスと日本ならではの国民性かもしれません。
大陸型の国では初対面の人にでももっとオープンにいろいろな話をする傾向にあるようです。
アメリカとかオーストラリアなど、様々な人種が混ざり合って住んでいるようなところはそうですね。
それに、1日中晴れているロサンジェルスやハワイでは、天気の話しても仕方ないですし。
イギリスに行くときはどういう服装をしたらいい?
イギリスに行く予定ですが、どういう服装をしたらいいですかとよく聞かれます。
もちろん季節や行先、訪問目的によるのですが、夏でも必要なものに軽いフード付きの雨除けのジャケットかコートがあります。
6月から8月にかけての盛夏で日中が30℃を超えるような時もありますが、10度近くに下がるときもあります。日中は暑くても夜になると寒くなったりします。
また、雨も降ったりやんだり忙しいので、重い傘を持ち歩くのも面倒です。
傘はほとんどのところで購入できるので、本降りになってから調達してもいいでしょう。
なので、フードが付いたレインプルーフアウターを持ち歩けばいいです。
気温はそう下がらなくても風が強いために寒く感じることも多いですから、風よけにもなります。
秋から春にかけてはその下にダウンジャケットなどを着たら暖かいです。
旅行の時はなおさら、必要がない時にコンパクトにたため、持ち運びが軽いものが一番ですね。
大体、ユニクロに行ったらそろいそうなものだし、ロンドンのユニクロでも購入できますが
イギリスのユニクロ製品はサイズが大きめで、価格も日本のものより高いので日本から持って行ったほうがいいでしょう。
ちなみに、イギリス人はあまりファッショナブルではないので、おしゃれにそう気を使わなくても大丈夫です。
天気が悪いのでファッションも機能性を尊ぶようになったのかもしれませんね。