Last Updated on 2018-02-20 by ラヴリー
イギリス首相のテリーザ・メイはお硬いイメージの内務大臣だった頃からファッショナブルな靴で有名でした。服装は保守的なものでも、靴だけは「おしゃれ」とか「派手」とか「奇抜」とか形容されるものが多かったのです。首相になってからでもその傾向は変わらず、かっちりとしたスーツで現れたと思っても足元をみるとレオパード柄だったりして目を引くことが多かったりして。
メイ首相は1956年生まれの60歳。 そんな彼女の還暦ファッションのポイントをまとめてみました。
Contents
トレードポイントはおしゃれな靴
テリーザ・メイの靴好きは有名で 「イギリスのイメルダ夫人」と言われたこともあるほど。
彼女のトレードマークはレオパード柄の靴でしょうか、これはデザイン違いで何足ももっているようです。
その他にもリボンやストーンなどの飾りがついたもの、ニーハイブーツなど還暦女性が普通履かないようなものまで披露してくれます。
インタビューに答えて彼女はこう言っています。
「私が靴好きだってことはよく言われます。それは本当だし、人に会ったとき話のきっかけにもなっていいものよ。」
なるほど、おかたい政治の話ばかりじゃつまらないので、コミュニケーションにも一役買っているということのようです。私も試してみようかな。
アウターは仕立てのいいコート
メイ首相はシンプルでシルエットがきれいなロングコートを着ることが多いです。色はシックなキャメル、グレイ、ネイビーから赤までいろいろ。このアマンダウエイクリーのコートのようにボタンのないミニマリストデザインのものはシックでエレガント、そして体の線をすっきり演出していますね。
かといっていつも保守的なデザインではなく、ときには派手なコートも臆せずにさっそうと着こなすのはおしゃれ上級者といった風です。
ジャケットの襟を立てる着こなし
メイ首相はかっちりしたスタイルのテーラードジャケットを着ることが多いですが、普通に着るのではなくジャケットの襟を立てて着ることが多いようです。
一見地味なジャケットも粋になる着こなしですね。
アクセサリーはチャンキーネックレス
メイ首相はよく首元に大ぶりなネックレスをして現れます。パール、べっ甲風のストーン、シルバーチェーン、アクセント色になるものなど。
長さも大体一定でクルーネックのトップに少しかかるくらいのものがお好みのようです。
上半身だけ目立つことが多いミーティングや写真記事のとき、アクセントになりますね。
また、60歳にもなると肌のはりやしわなど気になることも多くなってくるので、大げさなくらいのネックレスをするのが効果的といったメリットも。
愛用ブランドは? 英国の中堅ブランド
キャサリン妃同様、やはり一国のトップともなると愛国心に燃えるのかというわけではないでしょうが、愛用ブランドはイギリスの中堅ブランドが多いようです。シャネルやヴィトンなどのハイブランドほど高価ではないけれど、素材や作りがよくてそこそこのお値段のブランドです。
特に目につくのが服はアマンダ・ウエイクリー (Amanda Wakeley)、 高級感のあるデザインが人気のブランドで故ダイアナ妃もご愛用でした。
それからキャサリン妃もご愛用のエルケー・ベネット (L.K.Bennett)。 こちらは仕立てがよくデザイン性も高い服がそろっていて、靴やバッグなどの小物も人気です。キャサリン妃はここのパンプスが大のお気に入りですが、メイ首相もエルケー・ベネットのレオパードパンプスなどをよく履いています。
また、彼女の「勝負服」と言われているのはヴィヴィアン・ウエストウッドのタータンチェックのパンツスーツ。これまで大事な席によくこれで現れているので ‘Lucky Suit’ (勝負服)と呼ばれています。
彼女のトレードポイントの靴ですが、ラッセル・アンド・ブロムリー (Russell & Bromley) がお気に入りのようです。日本ではあまり知名度がありませんが、イギリスでは手堅い人気がある高級シューズブランドで、各地に支店があります。
ほかにもアニヤ・ハインドマーチ (Anya Hindmarch), ホブズ (Hobbs), オーラ・カイリー (Orla Kiely) など、やはりイギリスのミドルクラス層に人気があるブランドを愛用しています。キャサリン妃愛用ブランドと重なることも多いですね。
好きなものを楽しんで着る
イギリスのデザートアイランドディスクというラジオ番組でメイ首相は無人島にもっていくものにファッション雑誌 Vogue を選んだそうです。
そんな彼女のファッションを見ていて思うのは、自分が着たい物を楽しんで着ているということ。
保守党の政治家だからと言って地味なスーツを着なければならないというようなしがらみからは無縁、ときには「奇抜」といわれるような靴やパンクファッションで有名なヴィヴィアン・ウエストウッドも着る。かといってことさらに「女性らしい」パステルピンクのひらひらしたドレスやピンヒールのパンプスを身につけるわけではない。
人に何と言われようと気にせずただ自分の好きな物を着ている感じですね。これって慎重派で調整役に回りがちな彼女の政治面での傾向とは対照的な気がします。
自分の体型やスタイルにあったものを着こなす
60歳になったメイ首相。肌のはりもあり、何も着てもさまになっていた若い頃とは違うということを自覚していると思います。
そんなシニア世代の経験に裏打ちされたものか、自分の体型やスタイルにあったものが何であるかを知って着るものを選んでいるおしゃれ上級者といえるでしょう。
彼女の身長は168cmで体重は公表されていませんが、多分65キロくらいではないでしょうか。
モデル体型ではないし日本人から見ると太めですが、スラリと伸びた足がきれいですよね。そういう自分の体型を一番生かす着こなしを考えていると思います。
たとえば長い足を強調するハイウエストのワイドパンツ。失礼ながら太ももなどは結構太いと思うのでキャサリン妃が履くようなスリムなジーンズなどは避けたほうが賢明ですよね。きれいなシルエットのワイドパンツなら彼女の足の長さが目立つだけなのでスマート。
スカートも少し膝上くらいのストレートシルエットのものが多く、やはりその下から美脚を覗かせています。靴にポイントを置くのも自分の一番の長所である美脚を目立たせるためなのかもしれません。
このように、自分の体型の長所も短所も知り尽くして自分がどのような着こなしをしたら一番きれいに見えるのかをよくご存知のようです。
まとめ
あなたはメイ首相のファッションについてどう思いますか? 好みの問題なので意見は分かれると思います。
でも好き嫌いにかかわらず、彼女のファッションはおとなの働く女性の見本となるのではないでしょうか。
TPOはわきまえた上で男性のスーツのような着こなしをするのではなく、かといってフェミニン路線に走るわけでもなく、自分の体型やスタイルにあったものを着る。
誰のためでもなく自分のために自分が好きなものを着るという、本当にファッションを満喫している人だと思います。
還暦になっても、いやオトナの女性だからこそ、こういうふうにファッションを楽しみたいものですね。