Last Updated on 2019-08-31 by ラヴリー
ダイアナ妃死後20年ということで、イギリスではダイアナ妃についてのテレビドキュメンタリーが放送されました。ウィリアム王子とハリー王子(正式名ヘンリー)が母ダイアナ妃の姿を初めて公に語ったという番組です。これまで知られていなかった母親としてのダイアナ妃の一面が2人の口から生き生きと語られていたのが印象的です。
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ダイアナ妃事故死
ウィリアムとハリー王子:母ダイアナ妃の思い出
家族が写る写真のアルバムを見ながら、生前はあまり知られていなかったダイアナ妃のいたずらっ気のある母親ぶりが披露され、とにかく楽しいことが大好きな母親だったと微笑みを浮かべながら話す2人。たとえばサッカーの試合に行ったとき、ダイアナ妃がソックスの中にお菓子を隠していたこと。また、ウィリアム王子が日頃ポスターを飾ったりして憧れていたトップモデル(ナオミ・キャンベルやシンディ・クロフォード、クリスティー・たーリントンなど)をこっそり家に連れてきてサプライズをはかったというエピソードを話していました。
王室の伝統である厳しい躾をしていたのかと思いきや、王子たちにも「悪いことをしてもいいけど、見つからないようにね。」と言っていたそうです。2人はダイアナ妃について「無邪気で子供みたいな人だった」「笑ったり楽しいことが大好きだった」と語っています。ウィリアム王子が「母は宮殿の壁の外側に本当の生活があるということを知っていました。」と言っていたのが印象的です。貴族の血を引くダイアナでしたが、王室の伝統に抵抗して王子たちに少しでも普通の生活を味わってもらいたいとしていた様子が生き生きと想像されました。
ダイアナ妃のチャリティー活動
ダイアナ妃は生前数多くのチャリティー活動を行っていたので有名ですが、彼女の死後、2人の王子は母の遺志をついでチャリティ活動に取り組んでいます。その中でも、ウィリアム、ハリー、キャサリン妃3人が積極的に支援しているのが、メンタルヘルスの団体 Head Together です。ハリー王子は母親を亡くしたことを20代後半になるまで全く語って来なかったということで自らが体験した精神的な苦しみを告白しています。そして、Head Together の活動を通して同じような問題に苦しむ人たちを助け励ます活動に取り組んでいるんです。ハリーいわく「辛いことがあってもそれを自分だけで処理しようとしないで誰かに話すことが大切です。僕もそれができなかったときはすごく辛かったけれど、カウンセリングで悲しい過去のことを話したことからだんだんと自分の中で感情とつきあることができるようになってきました。」体の病気とは違いメンタルヘルス患者は今でも偏見を受けることがあるため、社会の理解を深めるための活動を続けたいということ。
思えば、ダイアナ妃といえば当時タブーだとされていたエイズ患者支援のため、HIV陽性の患者と素手で握手をしたことで知られています。その当時、エイズはHIV陽性患者と触れただけで感染すると思われていた考えを覆すことになりました。また、世界的な地雷キャンペーンのためにアンゴラを訪問して地雷が撤去されたばかりの土地を歩いたり、イギリスのホームレス支援のためにホームレスセンターに赴いてホームレスの人たちに会ったりしていました。彼女は2人の息子もホームレスセンターに連れて行ったそうで、ウィリアム王子は「母がこのような活動について僕達の目を開かせてくれたことに感謝しています。」と語っています。
そんなダイアナ妃のことを、ウィリアム王子は自分の子供であるジョージ王子とシャーロット王女に「ダイアナおばあちゃん」と呼んで話すそうです。2人はもちろん、キャサリン妃もダイアナ妃とは会っていないので具体的な描写は無理。だからお父さんが夜寝る前にベッドの中にいる2人に「君たちにはね、おばあちゃんが2人いるんだよ。」と話してあげるのだとのこと。
2人にダイアナというおばあちゃんがいたということを知ってもらいたいと語っているウィリアム王子がなんだか急に成長して見えました。思えばウィリアム王子ももう35歳、もうダイアナ妃が亡くなった歳に近くなってきたんですね。