アンディ・マレー引退の理由、全豪オープンテニスが現役最後?

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Andy Murray

Last Updated on 2020-10-14 by ラヴリー

男子テニス元世界ランキング1位のイギリス選手アンディ・マレーが1月11日、今季限りで現役を引退すると発表しました。マレーはウィンブルドンを最後に引退したいという強い希望を持っていましたが、全豪オープンテニスが現役最後の大会になる可能性もあるそうです。まだ31歳というマレーの引退の理由は何なのでしょうか。

Contents

Andy Murray プロフィール

Andy Murray の苗字は日本では一般的には「マレー」とされているため、この記事では主に「マレー」と称しましたが「マリー」の発音の方が近いと思います。

フルネーム:Sir Andrew Barron Murray (サー・アンドリュー・バロン・マリー)生年月日:1987年5月15日(31歳)
出身地:スコットランド、ダンブレーン
居住地:イングランド、ロンドン
国籍:イギリス
身長:190㎝
体重:84kg
家族:母(ジュディ・マリー、テニスコーチ)
兄(ジェイミー・マリー、プロテニス選手)
妻(同い年のキム・シアーズと2015年に結婚)
長女(ソフィア・オリビア・マレー、2016年生まれ)

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アンディ・マレーと妻のキム・シアーズ、2013年ウィンブルドンの優勝トロフィーと共に

テニス歴

アンディ・マレーは2016年に世界ランキング1位を獲得、グランドスラム(テニスの4大大会)通算3回の優勝経験をもつ、世界でトップを誇るイギリスのプロテニス選手です。2017年には男性では史上最年少(29歳)でナイトの称号を授与されるなど、イギリスでは国民的な英雄として扱われています。

マレーはスコットランドのナショナル・コーチを務めていた母親のジュディ・マリーにより、1歳年上の兄と共に3歳からテニスの英才教育を受けてきました。子供の頃からスポーツ全般に秀でていて少年時代はグラスゴー・レンジャーズからスカウトを受けるほどサッカーの才能もあったのです。

2003年からATPチャレンジツアーに出場、2004年には全米オープンの男子異ジュニアシングルス優勝を遂げています。その後もテニスを続け、2005年からプロテニス選手として活動を始めました。

ATPツアーでの通算対戦成績は663勝190敗、通算45回の優勝を誇ります。マスターズ大会では通算14回優勝、歴代4位となる212勝(勝率72%)を挙げています。

オリンピックでも2012年ロンドン、2016年リオで2大会連続の金メダルを獲得。

男子テニスBIG4

アンディ・マレーはテニス界の「BIG4」と呼ばれる男子テニス強豪選手の1人ですが、その中で最初の現役引退となることになります。

BIG4は下記の通り。

  • ロジャー・フェデラー Roger Federer(スイス)37歳(1981年8月8日生まれ)
  • ラファエル・ナダル Rafael Nadal(スペイン)32歳(1986年6月3日生まれ)
  • ノバク・ジョコビッチ Novak Djokovic(セルビア)31歳(1987年5月22日生まれ)
  • アンディ・マレー Andy Murray(イギリス)31歳(1987年5月15日生まれ)

臀部(腰)の故障

アンディ・マレーは臀部(腰)の故障による手術を2018年の1月に受けました。この年は全豪オープン、ブリスベン国際を欠場したほか、11か月にわたって戦列を離れていました。その間、復帰に向けてトレーニングを続け、6月にフィーバーツリー選手権(Feber Tree Championships 2018)に出場しました。その後も次々と大きな大会に出場し、2018年には12大会に出場、けがの治療がうまくいっているかのように見えました。

9月の深セン・オープンの後はまた治療に専念し、ブリスベン国際(Brisbane International 2019)が復帰戦となりました。マレーはこの大会でロシアのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に2回戦で負けるという残念な結果になってしまいました。現在の世界ランキングは230位にまでおちこんでいます。

この大会のあと、マレーは全豪オープンが行われるメルボルンに直行して練習をこなしていました。そして1月10日に、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との練習試合を行いました。ジョコビッチといえば、マレーの長年のライバル、男子世界ランキング1位の強豪で、全豪オープンでも6での優勝経験がある選手です。この練習試合でのマレーのプレイはいつもではなく、1時間もたたないうちに途中で切り上げる結果となってしまいました。

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その後マレーはメルボルンで記者会見を行い、

「プレイすることはできるが、100%ではない。このため、それにけがの痛みもあることで、試合や練習を楽しむことができない」と涙ながらに語っていました。

「けがの治療に専念してきて、数か月前に比べるとよくなっている。けれども、まだ完治にはほど遠く、痛みが相当ある。この状態では満足いくプレーができない。」ということです。

現役最後の試合はいつ?

アンディ・マレーは記者会見では「ウィンブルドンで現役を終えたいが、それができるかどうか自信がない。」と言っています。イギリス出身のマレーとしては、ウィンブルドンは特別な大会であり、何とかそれまでには状態を改善したいという思いがあったようですが、それもままならないということなのでしょう。

BBCなどのメディア記事によると、1月14日開幕の全豪オープンテニスが現役最後の大会となる可能性が高いようです。

まとめ

イギリスでは「サー」がつくほどの国民的英雄であり、大人気のマレーが31歳にして引退を表明したことでテニスファンのみならず、イギリス人一般のショックは隠せません。テニスでの活躍だけでなく、チャリティー活動にも熱心なアンディ―は兄のジェイミート共にテニス関係の記念品や収集品をチャリティー・オークションにかけて子どものためのチャリティーの寄付金を集めたりもしています。

現役のテニス選手として引退しても、母のジュディのようにテニスのコーチとして活躍する未来も期待されます。

最後の大会になるかもしれない全豪オープンでの試合は見ものですね。彼のテニス肉体の秘密と言われる寿司を食べて、栄養補給に励み、いい試合を見せてほしいものです。

追記:2019年1月の手術

 

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アンディ・マリーは2019年1月にロンドンで臀部の再手術を受けました。1月29日に自らのインスタグラムで「昨日臀部の手術を受けました。」とベッドに横たわる写真をと共に報告しています。あわせて臀部のX線写真も公開。

母親のジュディ・マレーは取材を受け「アンディは復帰すると思います。」と語りました。その一方で、彼は復帰できない可能性があることも理解していると述べ、彼の人生にはテニスをプレイすること以外にも様々な生き方があると述べました。少なくともそれまでに苦しんできた痛みが和らぐことだけでも日々の生活が楽になるだろうということです。

(敬称略)

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