イギリスと日本の時差は何時間で2022&2023サマータイムはいつから?

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Last Updated on 2022-10-31 by ラヴリー

イギリスにいて日本の人と電話などで話す時考えないといけないのが時差ですね。イギリスのGMT標準時と日本の時差は9時間(夏は8時間)で、日本のほうが9時間先を行っているので電話をかけるタイミングが結構むずかしいのです。他にも、イギリスにはサマータイムというややこしいものがあるのでこれも頭においておかないといけません。これを簡単に説明します。2023年以降の時間情報も記載。


Contents

イギリスと日本の時差

日本の時刻から9を引くとイギリスのGMT標準時刻になります。(マイナスになるときは24を足して、前日の時間を計算することになります)

例えば 日本が朝10時のときイギリスは早朝(というか深夜ですが)1時というわけです。日本の正午12時だと私はぐっすりタイムの深夜3時です。

日本のお仕事時間9時から17時までがイギリスの深夜12時から朝の8時にあたるわけで、お仕事関係の電話のタイミングが難しいですね。

まあ日本の午後遅い時間にするのが一番無難でしょう。プライベートの電話なら日本の夜(イギリスの午前中)がいいでしょう。

GMT標準時とサマータイム

そして、これをまたややこしくするのが、そう「サマータイム」(British Summer Time/BST)

これまで話していたイギリスの’Greenwich Mean Time’ グリニッジ・ミーン・タイム 標準時(GMTまたはUTCとも表記される)というのは冬時間の間だけで、夏時間サマータイムの間は日本との時差が8時間になります。

日本の時刻から8を引くとBST時間になります。たとえば日本の17時がイギリスの朝9時というわけです。

サマータイムはいつからいつまで?


サマータイムが始まるのは3月の最後の日曜日(2022年3月27日)の午前1時

サマータイムが終わるのは10月の最後の日曜日(2022年10月30日)の午前2時


なので、サマータイムが始まるときに時計を1時間早めて終わるときに時計を遅らせる必要があります。

これをうっかり忘れたりすると困るので、ちょうどこの境目の時期に日本からイギリスに行くと言う人は気をつけてください。

私はイギリスに行ってから間もないときにこのサマータイムに気が付かず、日曜日に友達と待ち合わせた時1時間遅れて行ったことがあるんです。

このサマータイムですが、 Daylight saving time (デイライト・セーヴィング・タイム)とも呼ばれています。

そもそもの目的は夕方の日照時間を多くし、朝の日照時間を少なくすることだそうです。

 

ちなみに2023年の英国サマータイムは下記のとおり:


サマータイムが始まるのは3月の最後の日曜日(2023年3月26日)の午前1時

サマータイムが終わるのは10月の最後の日曜日(2023年10月29日)の午前2時


そして、もっと先の情報はこちら:

Year サマータイム開始 サマータイム終わり
2020 Sunday, 29 March, 01:00 Sunday, 25 October, 02:00
2021 Sunday, 28 March, 01:00 Sunday, 31 October, 02:00
2022 Sunday, 27 March, 01:00 Sunday, 30 October, 02:00
2023 Sunday, 26 March, 01:00 Sunday, 29 October, 02:00
2024 Sunday, 31 March, 01:00 Sunday, 27 October, 02:00
2025 Sunday, 30 March, 01:00 Sunday, 26 October, 02:00
2026 Sunday, 29 March, 01:00 Sunday, 25 October, 02:00
2027 Sunday, 28 March, 01:00 Sunday, 31 October, 02:00
2028 Sunday, 26 March, 01:00 Sunday, 29 October, 02:00
2029 Sunday, 25 March, 01:00 Sunday, 28 October, 02:00
(Source: https://www.timeanddate.com/)

ヨーロッパでは?

ちなみにフランス、ドイツ、スペイン、イタリアなどヨーロッパの多くの国ではCentral European Timeというのを使っていてイギリスより1時間早くなっています。

ヨーロッパでもサマータイムがあり、その場合も時差は1時間です。

以前は国によってサマータイムが始まったり終わったりする時期がずれていてややこしかったのですが、1995年にEU諸国のサマータイム時期が統一されました。これで時差さえチェックすればいいということで、少しは複雑さが薄れました。

けれども、EU(欧州連合)ではサマータイムを2021年に廃止することを決めています。

その際現行の「夏時間」と「冬時間」のどちらを通年適用する標準時間にするかは今のところ決まっていないようです。

タイムゾーン変更の討議

イギリスでもフランスやドイツなどと同じヨーロッパ諸国と同じタイムゾーンを使おうと主張する人もいます。特に交通事故をなくすため、環境保護(電気節約)が目的のようです。

交通事故に関しては、サマータイムが終わる頃に事故が増えるという統計があります。ただでさえだんだん日が短くなりつつある10月末に、急に夕方さらに1時間暗くなるのです。それまで通勤帰りにライトをつけないで走っていた車が急に暗くなった道路に慣れず視界が悪くなることが原因でしょう。これを防ぐためにも、時間を1時間早くしてそれを1年中の標準時間にしてはどうかという提案があります。それによると、夕方を1時間明るくすることによって事故が減ると予想されているのです。その分朝が1時間暗くなるわけですが、だんだん明るくなる朝に比べ、だんだん暗くなる夕方のほうが事故が増える確率が高そうです。

また、イギリスを含む北ヨーロッパではサマータイムの終わりというと、夏が終わり暗く寒い冬が来るという精神的なダメージを感じる人も多くこの時期は心を病む人も多いのです。この理由からも、サマータイム制度は廃止したほうがいいという意見がよく出ます。

けれどもこのような提案が出るたびに、根強い反対意見が農業従事者や戸外労働者、またスコットランドや北アイルランドの住民から出ます。そうなると北の地方では冬季に朝10時にならないと明るくならないからというのが理由です。それならファーマーが仕事を始める時間を1時間遅くすればいいだけのことだと思うのですが、そうはいかないという人々がいるのです。

イギリスに来たばかりのときの失敗経験がトラウマとなっている私としては、1年のうちに時間を変えてほしくなく日本のように統一してほしいです。毎年GMTからサマータイムに変わるときと、サマータイムからGMTに変わるときがいつなのかと気にしなければならないし、当日の変化がわずらわしいです。家中の時計を早めたり遅らせたりしなければならないんですから。時計だけでなく、キッチンのオーヴンとか電子レンジとかタイマー機能がついているものは全部。すべてを変えた!と思っていて外出するときに車の時計がまだ変わっていなくて焦ったことが何度もあります。

それから、もしイギリスで1年中同じ時間を使うとしたら、GMTを使うのでなくイギリスのサマータイムを標準にしてほしいと思います。冬の間朝が暗くても夕方が明るいほうがいいからです。

イギリスで冬を過ごした人には理解してもらえると思うのですが、冬季は午後4時になると暗くなるので仕事が終わると真っ暗です。子供は放課後に外で遊ぶこともできません。サマータイムにすると暗くなるのが5時になるので、少しはましになります。そもそも10月の終わり、ただでさえ日が短くなり寒くなる季節に午後の最後の陽を奪われるサマータイムの終焉は精神的な打撃がハンパじゃないんです。

もちろん、その分朝が暗くなるわけですが、朝はどっちみち起きてご飯食べて学校や仕事に行くだけだから暗くてもいいんじゃないかと思います。夕方の交通事故も減るだろうし、放課後の学生児童や早めに仕事を終えた人が少しでも明るいうちに帰宅したり、遊んだり買い物したりできたほうがいいと思いませんか。

『ベッド・イン・サマー』という詩

わたしが中学生だった時英語の教科書にロバート・ルイス・スティーブンソンの 「ベッド・イン・サマー」という詩が載っていたのですが、意味がよくわからなかったのを覚えています。

Bed in Summer by Robert Louis Stevenson

In winter I get up at night
And dress by yellow candle-light.
In summer, quite the other way,
I have to go to bed by day.

I have to go to bed and see
The birds still hopping on the tree,
Or hear the grown-up people’s feet
Still going past me in the street.

And does it not seem hard to you,
When all the sky is clear and blue,
And I should like so much to play,
To have to go to bed by day?

冬には夜のうちに起きてろうそくの灯火で着替える
夏になるとその反対で明るいうちに床につく
布団の中で鳥が木の枝を飛び跳ねるのを見て
大人が外を歩いているのを聞く

嫌だと思わない?
空が青く晴れてもっと外で遊びたいのに
明るいうちに寝なきゃいけないなんて

 

子供のための詩なので英語自体は簡単なのに意味がわからなかったのですが、イギリスに来て冬を過ごしてやっとわかりました。イギリスでは夏は夜の9時を過ぎても明るいし、冬はその反対に4時には暗くなり朝も8時くらいまでは明るくならないのです。

日本とイギリスの日の長さ比較

このことについては、日本を出たことがない人にはわかりづらいかもしれません。日本では、夏と冬の日照時間の差は少ないほうですが、緯度の高い国ではその差はすごく大きいのです。たとえばイギリスのロンドン(北緯51度)と東京(北緯35度)を比べてみましょう。

世界地図や地球儀で見てみるとわかると思いますが、ロンドンは日本列島でいうと北海道よりも北の樺太くらいの緯度になります。ヨーロッパでいうとイタリアのローマでも北緯41度、米国ニューヨーク(40度)が青森と同じ緯度です。これを考えるとヨーロッパ諸国の夏が日本に比べて長いということがわかるでしょうか。具体的には下記の通りになります。

6月21日夏至の頃

東京では、日の出が4時25分 日の入りが19時00分 日の長さは14時間35分

ロンドンは日の出が4時41分 日の入りが21時23分 日の長さは16時間42分(サマータイム)

ちなみに冬はこの逆となり、12月22日冬至の頃

東京では、日の出が6時50分日の入りが16時28分 日の長さは9時間45分

ロンドンは日の出が8時02分、日の入りが15時55分 日の長さは7時間53分(GMT標準時)

これを見るとわかるように、緯度の高いヨーロッパ諸国では夏の日は長いので朝は標準時間でもサマータイムでも起きたら明るいということになります。夕方は本当なら夜8時半くらいまで明るいはずなのがサマータイムになると夜9時半まで明るいということになるのです。外でナイトライフを楽しむ人にはいいのですが、子どもはベッドタイムをとうに過ぎているというわけです。

子供にしたら、それは理不尽に思えるでしょうね。https://1ovely.com/summertime/

そして、このロバート・ルイス・スティーブンソンという人はスコットランド人だったということもあとで知りました。スコットランドはロンドンよりさらにずっと北(エディンバラは北緯56度)にあるので、さぞ冬が暗かったでしょう。

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