ロンドン グレンフェル・タワー火災 犠牲者の追悼式 ウィリアム王子・キャサリン妃らも参列

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Grenfell Service

2017年6月14日におきたグレンフェル・タワー火災の犠牲者の追悼式が、半年後の12月14日、ロンドンのセント・ポール寺院で行われました。チャール皇太子、ウィリアム王子、キャサリン妃、ハリー王子など王室メンバーはじめ、犠牲者の家族、関係者など1,500人が参列して、亡くなった71人の冥福を祈りました。

追悼式

参列者には王室メンバーのほか、テリーザ・メイ首相や野党党首ジェレミー・コービンもいましたが、グレンフェル・タワーがある地方自治体 ケンジントン・アンド・チェルシー区の代表は出席していません。遺族から「区の関係者には参列してほしくない」との意向があったためだということで、犠牲者の遺族と区関係者の間の相容れない溝がうかがえます。

火災から半年がたち、クリスマスが近づいているというのに、いまだに仮住まいのままである避難住民がいるということで、区に対する怒りの声は静まっていません。関係者によると、その溝はあまりに深いので、今回の追悼式に区の保守党メンバーは参列しないほうが得策だということになったそうです。区の労働党の市会議員は参列したそうですが。

追悼式は、キリスト教会とイスラム団体とが共同して行われ、セント・ポール寺院の合唱隊とイスラム系女子校の合唱隊が祈りの曲を歌いました。

惨事から半年経って

犠牲者

火災発生直後、あまりの惨事の状況と、不法入国のため被害申告していない移民がいることから、死者数の特定が遅れていましたが、最終的には合計で71名の死亡者が出たとされています。これには妊娠7ヶ月で死亡した胎児も含まれます。

グレンフェル・タワーには火災発生時、129戸のアパートに293人がいたことも、明らかになっています。

生存者の現状

グレンフェル・タワー火災後、新しい住居が必要となった家庭は209にのぼりました。(129戸のアパートの中で、18歳以上の子供と同居している家庭があったが、18歳以上は大人とみなされ別の住居が必要とされる)

区ではクリスマスまでにすべての家庭に新しい住居を用意すると言っていたにもかかわらず、半年後の12月現在、新しい住居に移ったのは45家庭にすぎず、54の家庭が仮の住居に移りました。現在、111の家庭が未だにホテルなどで仮住まいをしており、そのうち29人が子供だということです。49の家族は新しい住居を提供され、そこにこれから移る予定で、区では残りの家族にも早急に新しい住居を提供したいと言っています。

イギリスの街はクリスマスが近づく中、華やかなムードでいっぱいですが、影にはまだ半年前の大惨事から普通の生活に戻れない家族がいるということを思い出すためにも、このサービスは意義あるものだったと思います。

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