ハットトリックの意味や語源(サッカー、ラグビー、クリケット)

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Football

サッカーのワールドカップが始まりましたが、ポルトガルのエース、ルナウドがスペイン戦でハット・トリックを決めました。この「ハット・トリック」って考えてみたら変な言葉ですが、どういう由来なのでしょうか。またサッカー以外にはどういうときに使われるか、調べてみました。


ハット・トリックとは

「ハット・トリック」は英語で’hat trick’、文字通り帽子のトリック。
スポーツの試合で1人の選手がゴールなど勝利につながるプレイを3回以上達成することを指します。

語源としては、もともとはクリケット競技から来た言葉です。クリケットのルールは野球に似ているのですが、投手が連続3球で3人の打者をアウトにすることを「ハット・トリック」と呼びます。

クリケットはイギリスやインド、オーストラリアなどのイギリス連邦諸国ではおなじみのスポーツですが、日本ではあまりおなじみがないかもしれません。野球の元になった競技ですが、今ではずいぶん違ったものとなっています。

野球で3人の打者をアウトにするのはそう珍しいことではありませんが、クリケットで打者3人を連続でアウトにするのはずっと難しいことなのです。

そのため、昔はこの偉業を成し遂げた投手に高級な帽子を賞として贈ったことから「ハットトリック」という言葉が生まれたと言われています。

クリケットもサッカーも同じイギリス発祥のスポーツであることから、この言葉がサッカーにも使われるようになったのだと考えられます。

ちなみにイギリスではクリケットが主に上流階級が営むスポーツであるのに対して、サッカーは労働者階級のスポーツです。ボールひとつあればたくさんの子どもが遊べるサッカーと違い、クリケットはユニフォームや器具にお金がかかるし、会員制のクリケットクラブに入ってプレイするのが普通なので低所得者層にはちょっとハードルが高いのです。

サッカー

サッカーでは1人の選手が1試合に3点以上得点することをハット・トリックと呼びます。サッカーのストライカーにとってハット・トリックを決めることは実力を証明する意味合いを持ち、この言葉は全世界で定着しています。とはいえ、プロのリーグやワールド・カップなどの国際試合ではハットトリックを達成することは非常に難しく、まれなことです。

バスケットボールの試合などに比べ、サッカーの試合ってなかなか点が入りませんよね。もちろん、2チームの実力差がかなりある場合はそうともいえませんが。プロなどトップレベルの試合ともなると、2チーム両方の点を合計した平均が2.5くらいと言われているので、1チームだけで3点入れるのはかなり難しいのです。そのうえ、1人の選手がその3点ゴールを決めるというのはかなりレアなことだというのがわかります。

ちなみに同一選手が同一試合に6点を挙げることをダブル・ハットトリックと言いますが、これはプロのトップレベルの試合ではほとんど起こらず、不可能と言っていいでしょう。
なお、ハットトリックとなる3点目の次、4点目を何と呼ぶのかという疑問も生じますが、これには特に名称がついていません。

これまでのハットトリック記録

サッカーの国際試合での最短時間でのハットトリック世界記録は日本人の「ゴン中山」こと中山雅史選手によるものです。2000年2月16日に行われたアジアカップ予選のブルネイ代表戦で試合開始わずか3分15秒でハットトリックを記録しました。

中山雅史は1998年にJリーグ4試合連続でハットトリックを記録しており、これは2016年11月に破られるまで世界記録でした。
中山選手の二つの記録はギネスブックにも掲載されたのです。

2012年に現役を引退した中山選手は伝説のストライカーとして今も人々の記録に残っています。

 

日本人選手と言えば香川真司もマンチェスター・ユナイテッド所属中、ノーリッジ戦でハット・トリックを達成しています。

なお、FIFAワールドカップではハットトリックはこれまで49回記録されています。

  

そのほかのスポーツ

ハットトリックはラグビーでも使われます。ラグビーユニオンとラグビーリーグ共に、1人の選手が1試合で3回以上のトライを記録することをこう呼びます。

その他のスポーツでもフィールドホッケー、アイスホッケーでも「ハットトリック」という言葉を使います。また、球技以外でもダーツやモータースポーツなど多岐にわたって使用されているのです。

F1などで「ハットトリック」という言葉を聞いたことがありませんか。この場合のハットトリックとは、一つのレースでポールポジション、優勝、ファステストラップを獲得することです。

まとめ

サッカーのハットトリックの世界記録を日本人の中山雅史選手が持っているとはすごいですね。

今年のワールドカップでも、日本の選手がこのような偉業を成し遂げてくれるのを期待したいものです。

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