カール・ラガーフェルド死去シャネル・フェンディのデザイナーの素顔

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Karl Lagerfeld

Last Updated on 2020-10-14 by ラヴリー

シャネルやフェンディなど有名ブランドのデザイナーを務め、ファッション界の皇帝とまで呼ばれたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が85歳で亡くなりました。世界で最も高名なファッションデザイナーと言ってもいいカール・ラガーフェルドの生涯、あまり知られない素顔や辛口で有名な彼のウィットに富んだ名言をご紹介します。


 

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The House of KARL LAGERFELD shares, with deep emotion and sadness, the passing of its creative director, Karl Lagerfeld, on February 19, 2019, in Paris, France. He was one of the most influential and celebrated designers of the 21st century and an iconic, universal symbol of style. Driven by a phenomenal sense of creativity, Karl was passionate, powerful and intensely curious. He leaves behind an extraordinary legacy as one of the greatest designers of our time, and there are no words to express how much he will be missed.

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Contents

カール・ラガーフェルドの略歴

カールは1933年にドイツのハンブルクで生まれました。父親は乳製品ビジネスで成功した実業家で裕福な家庭で育ちました。小さいころから絵が好きだったカールは絵画を通してフランスにあこがれるようになり、フランス語を学びました。そして、ファッションを学ぶためにパリのオートクチュール学校に入学。この時の同級生にアルジェリア出身のイヴ・サンローランがいます。

その後、ピエール・バルマン、シャルル・ジョルダン、ヴァレンティノで仕事をしたのちフィレンツェで美術を勉強。その後はフリーランスデザイナーとして活躍し、クロエで名声をあげました。その才能を買われて1965年にはフェンディのトップデザイナーに就任し、現在まで50年以上その座を務めています。

1983年には創業者のココ・シャネルを失って以来、低迷を続けていたシャネルのクリエイティブ・ディレクターにも就任。古いイメージが付きまとっていたシャネルに新風を吹き込み、そのスピリットを継承しつつもブランドの魅力を新しい形で再生しました。

老舗ブランドを気鋭の若手デザイナーによって再考させるという手法はこのあと、他のビッグメゾンでもまねされることになりました。例えばグッチのトム・フォード、サンローランのエディ・スリマン、セリーヌのフィービー・ファイロなど。

恋人、結婚など私生活は?

カール・ラガーフェルドは生涯独身でしたが、長らくジャック・ドゥ・バシェールというダンディな男性と同棲関係にありました。1989年にジャックが38歳の若さでエイズによって亡くなるまで関係は続きましたが、カールはジャックと肉体関係は一度も持たなかったと後で語っています。ジャックはイヴ・サンローランの恋人でもあったのですが、カールはジャックへの変わらぬ愛を誓い、最期には彼の病院のベッドに折り畳み式ベッドを持ち込んで寝ていたといいます。

Jacques de bascher

Jacques de Bascher & Karl Lagerfeld Paris 1979(Source Guy Marineau)

カールは世界中に住居を持っていますが、ハンブルクにあるヴィラにジャックにちなんだ名前をつけたり、自分がプロデュースした香水にも彼の名前をつけています。

カールの現在の恋人は猫のシュペット

 

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ジャック亡き後、カールが現在愛してやまないと公言をはばからない相手は8歳になる愛猫のシュペットです。青い瞳を持った毛足の長いバーマン種の美しい雌猫にカールは一目ぼれして以来片時も離さず愛情をそそいでいます。昼食と夕食は毎日同じテーブルで食べるのだそうです。

専属ボディガード1人と2人の専属メイドに世話されているシュペットはフォロワー129,000人越えのインスタグラムアカウントまで持っています。シュペットはシュウウエムラのコラボとの仕事などで約3億5000万円の収入があったという高給取りでもあるのです。

カールは生前、もし自分がシュペットに先立つようなことがあったら自分の遺灰を自らの母親の遺灰と共にまいてほしいといっていたそうです。彼にとって一生を通じて愛した大切な人は母親とシュペットだったようです。

カール・ラガーフェルドが亡くなった後、シュペットのインスタグラムには主を悼む彼女のポストがアップされました。

 

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Thank you everyone for your words of condolence. 😿 With a once cold but now simply broken heart, I am going into mourning. I pray that your kind words and well-wishes will help me to put my best paw forward in my future without Daddy @KarlLagerfeld & as my own woman.

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巨額の遺産を相続すのは誰か

カール・ラガーフェルドは他界するずっと前から自分が亡き後のシュペットのことを気にかけていました。シュペットには3億を超える自分自身の財産もあるし、遺言状に彼女の名前をのせていたとも言われています。ただ、フランスの法律では、遺産を猫に相続させることは認められていません。けれども、カールはもともとドイツ人であり、ドイツの法律のもとではそれが可能だということです。

しかしカール・ラガーフェルドの遺産については、もう一人相続する可能性のあるライバルがいます。それは彼が後見人としてかわいがっていた10歳の名づけ子、ハドソン・クレーニッヒ(Hudson Kroenig)です。ハドソン少年はカールのお気に入りモデルであるブラッド・クレーニッヒの息子で、シャネルのファッションショーにも何度も登場しているので、おなじみの人も多いかもしれません。

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カール・ラガーフェルドのダイエット

Karl Lagerfeld

カール・ラガーフェルドの身長は178㎝ですが、かつては100キロを超える体重がありました。1980年代末に恋人のジャックがエイズで病床についてから外見に注意を払うことをやめてしまったことが始まりだったと言います。その頃のカールはヨウジヤマモトやコムデギャルソンなどの日本人デザイナーが作るゆったりとした服を着ていました。

けれども彼は68歳のとき、エディ・スリマンがデザインするディオール・オムのスーツを着たいがためにダイエットすることを決心しました。1年間で30キロ減量して70キロにするという目標で始めたダイエットは、13ヶ月で40キロ減と、大成功をおさめたのです。そして65キロのスリムな体系を85歳になるまで維持していました。

カール・ラガーフェルドのダイエットは炭水化物や脂っこい食べ物を減らしたんぱく質と野菜を中心にした低カロリー食が中心でした。彼はその時にダイエットを指導してくれた栄養士とダイエット本まで出しています。

カールはアルコールはあまり飲まないほうで、ドラッグやタバコとも無縁です。甘口なので、大好きだったチョコレートやケーキをあきらめるのはかなりつらく、ダイエットを始めた当初はチョコレートを口に含んだ後ペッと吐き出していたこともあったそうです。

カール・ラガーフェルド名言集

 

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カール・ラガーフェルドは時には皮肉をこめた辛口発言で有名でした。普通の人なら許されないであろう辛らつな物言いも「モード界の皇帝」が口にすることは歯切れのいい皮肉として受け止められていたのです。中にはウィットに富んだ、的を得た名言もたくさんあり、その一部を紹介します。

子どもの頃はどうだったかと聞かれて

大人のような子だったよ。子供の時の写真を見るとネクタイをしていて、それが今しているネクタイと同じなんだ。

過去について

今より過去がいいと言うなら、努力する必要はないし、窓から飛び降りればいい。

ファッションショーの後で感想を聞かれて

私はオーガズムに達することができないファッション色情者のようなもの。

服と体形について

体形に合った服を選ぶのではなく、あなたの方が服に合った体になるべき。

セルフィーについて

電子的な自慰行為

エレベーターに一緒に閉じ込められるとしたら誰と?

愛猫のシュペット

細すぎると批判されるファッションモデルについて

やせすぎモデルが醜いと文句を言うのはポテトチップスの袋を抱えてテレビの前に座ってるおばさんたち。
ファッションは夢と幻想の世界だ。まるまるとしたモデルなんて誰も見たくないんだよ。

ダイエットについて

私にやせすぎだというのは本当は自分がもっと痩せたいと思っている奴らだね。若くてスリムな人にそんなことを言われたことはないよ。

スウェットパンツについて

スウェットパンツを履くのは負けたしるし。人生をコントロールできなくなった人が身につけるものだ。

犯罪について

愛欲求不満は犯罪の母だから、売春婦やポルノがなかったら犯罪はもっと多くなるだろう。

浪費癖について

窓からお金を投げ捨てるときには楽しんでやるものだ。

子どもがいないことについて

子どもはすぐ大きくなるだろ、大人になった子供を持ったら100歳に見えるからね、そんなのはいやだ。

ポリティカルコレクトネスについて

ポリティカルコレクトではあるべきだ。でも、それを会話にしたらおしまい。退屈だと思われたくなかったらね。

 

どんなに大きな台風でも最後には消えてなくなるもの。

   

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