「プーと大人になった僕」映画公開:あらすじや作品情報と原書日英対訳

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Winnie the pooh

2018年9月14日日本公開の映画「プーと大人になった僕」は、「くまのプーさん」でおなじみのクリストファー・ロビンとプーが再会する物語をディズニーが実写映画化したもの。大人になり会社員としてロンドンで忙しい毎日を送っているクリストファー・ロビンがプーに再会することで忘れていたことを思い出すのですが、それは何だったのでしょうか。「くまのプーさん」の原書を日本語訳と共に見て思い出してみませんか。原書の情報のほか、映画のあらすじ、出演者、ロケ地などの情報、見た人の感想もご紹介します。


くまのプーさん

A.A.ミルン作「くまのプーさん」シリーズはイギリスではクラシックですが、日本でもおなじみですね。誰でも子供の頃に読んだり、読んでもらったり、または自分の子どもと一緒に読んだりしたのではないでしょうか。アニメ映画を観た人も多いでしょうからストーリーもご存知の方が多いと思いますが、覚えていますか?

「くまのプーさん」は子供向けの児童書ですが、原作者A.A.ミルンの文章はシンプルながら洞察にみちていて、大人が考えさせらる言葉にもよく出会います。子供むけということで英語自体は簡単なので、一度原文で読んでみてはどうでしょうか。英語の勉強にもなって一石二鳥です。

ここでは、「くまのプーさん」の原書の最後の部分を日本語訳と共に見てみましょう。クリストファー・ロビンが寄宿舎学校に行くためプーをはじめとする仲間たちが住む100エーカーの森にお別れをしなければならない場面です。この部分は「プーと大人になった僕」の映画にも密接に関連しているところなので必見です。

(C=クリストファー・ロビン、P=プー)

C: What I like doing best is nothing.
一番好きなのは何もしないことだよ。

P: How do you do just nothing?
何にもしないってどうやるの。

C: Well, when a grown up asks ‘What are you going to do?’ And you say ‘Nothing’. Then you go out and do it.
そうだなあ、大人に「何するの」って聞かれたら「なんにも」って答えてね、そのまま外に行けばいいんだ。

P: I like that, let’s do that all the time.
いいねえ、一緒にやろうよ。

C: You know something, Pooh?
だけど僕、もうなんにもしないってことできないんだ。

P: You mean, never again?
ずーっとできないの?

C:Well, not so much. When I am away, will you you come up here sometimes doing nothing?
うん、たぶんね。ねえ、プー、僕がいなくなってもここに来てなんにもしないってことをしてくれる?

P: You mean, alone? Just me?
僕だけ?1人で?

C: Yes. Promise you won’t forget me, ever, not even when I’m 100.
そうだよ、それからね、僕のことを忘れないってやくそくして。僕が100才になっても。

P: I won’t Christopher, I will promise.
もちろんわすれないよ。やくそくする。

P: How old shall I be?
その時ぼくはいくつ?

C: 99, silly old bear.
99歳だよ、プーのおばかさん。

映画「プーと大人になった僕」

1926年からずっと愛されているイギリスの児童小説「くまのプーさん」(Winnie-the-Pooh)をもとにしてできた映画は大人が楽しめる作品になっています。字幕版と吹き替え版がありますが、ぜひ字幕版で、ユアン・マクレガーの声を聞いてほしいと思います。もちろん小さいお子さん連れなら吹き替えの方がいいと思いますが、「くまのプーさん」と違ってこの映画は特に子供向けというわけではありません。とはいえ、プーと仲間のかわいいぬいぐるみが登場するので子供もそれなりに楽しめるでしょうね。

キャスト

主役のクリストファー・ロビン役をユアン・マクレガーが演じます。ユアン・マクレガーというとかつて名作「トレイン・スポッティング」で一躍有名になったものですが、その彼も渋いおじさんになったものだと感慨深いものがあります。(若い人は知らんがな、でしょうけど。)

クリストファー・ロビン:ユアン・マクレガー Ewan McGregor

イヴリン・ロビン(妻):ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell

マデリン・ロビン(娘):ブロンテ・カーマイケル

プー(声)/ティガー(声):ジム・カミングス Jim Cummings

作品情報

原題: Christopher Robin

製作国:米国

製作年:2018年

配給:ディズニー

上映時間:104分

オフィシャルサイト:https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku.html

あらすじ

映画の「プーと大人になった僕」はクリストファー・ロビンが大人になって、100エーカーの森に住むプーや仲間のことをすっかり忘れてしまったところから始まります。クリストファー・ロビンはロンドンに住んでいて、結婚して娘もいます。けれども、毎日仕事で忙しくてなかなか家族とゆっくりする暇もありません。そんなある日、週末は家族と過ごす予定だった彼に、上司は大事な仕事だからお願いすると言われ、難しい業務を任されてしまいます。

どうしようと悩むクリストファー・ロビンの前に突然現れたのがプーだったのです。プーに森の仲間を探してほしいと頼まれたクリストファー・ロビンは100エーカーの森へ行き、かつての仲間、ピグレット、ティガー、イーヨー、カンガとルー親子に再会します。でも彼は急いで仕事に戻らなければなりません。彼がロンドンに戻ったあと、忘れ物をしてしまったため、森の仲間はその忘れ物をとどけるためにロンドンへ向かうのです。

このビデオの最後にプーが言っています。

People say nothing is impossible, but I do nothing every day.

「僕は何もしないを毎日やっているよ。」

これは、クリストファー・ロビンがプーと別れる前に約束したことだったんですね。

ロケ地

映画の舞台はロンドンで始まりますが、クリストファー・ロビンが子供時代をプー達と共に過ごした100エーカーの森ももちろん出てきます。このロケにはハリーとメーガンのロイヤルウエディングが行われたロンドンに近いウィンザー・グレート・パークも使われました。

また、原作「くまのプーさん」の舞台となったアッシュダウンの森 (Ashdown Forest)でも行われました。これはロンドンの南約67キロくらい、イーストサセックスにある広大な森です。プーさんファンが訪れる観光地としても有名です。実際は100エーカーどころか、500エーカーもある森は「くまのプーさん」の挿絵を描いたシェパードが実際に写生をしたところで、原書そのままの世界が残っています。プーとクリストファー・ロビンがが棒を投げた橋もあるんですよ。

映画を観た人の感想

まとめ

私はこの映画を一足早く英語で観ました。ストーリーはまあ予測通りに展開していくのですが、プーさんファンとしては、十分楽しめる作品でした。クリストファー・ロビンはもうすっかり大きくなって子供の頃のことなど忘れているのに、「おばかさん」のプーはずっと覚えていたこと。大人になって家族を養うために上司の言いなりになって日々の仕事をこなす毎日。子供の頃一番好きだったことなんてもう覚えていない。その時に毎日を一緒に過ごした仲間のことも。そんなクリストファー・ロビンが子供の頃を思い出していくさまをユアン・マクレガーが好演していました。

毎日仕事で忙しいサラリーマンのおじさんにおススメの映画かもしれませんが、そういう人はディズニー映画などは見ないでしょうか。

去年やはりクリストファー・ロビンを題材にした「グッバイ・クリストファー・ロビン」(Goodbye Christopher Robin)という映画を観たのですが、こちらはA.A.ミルンとその実子であるクリストファー・ロビンの実話をもとにした秀逸な作品でした。(日本では公開されなかったようです。)クリストファー・ロビンを演じた子が「くまのプーさん」に出てくるシェパードの挿絵そのまま、純真で実にかわいいのです。それと対照的に、子供たちに愛されるハッピーメルヘンの裏に隠れていた複雑で不幸な実話が痛ましい展開となっていきます。映画では、クリストファー・ロビンをはじめ、両親や乳母など、登場人物の人生や人間関係の機微が洞察力深く描かれていました。前半と後半は2度の大戦の暗い影も基調となり全体的に悲痛なお話なのですが、ラストシーンが少しは希望がもてる終わり方だったのが救いでした。この作品が日本で公開されるなら、とてもおススメです。

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