コンビニで成人誌販売中止の理由は外国人客への配慮、五輪やW杯の前に

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Seven Eleven

コンビニ大手のセブン・イレブンとローソンが成人向け雑誌の販売を全国の店舗で取りやめることを発表しました。その後、ファミリーマートも同様の発表をして大手3社の足並みがそろうことに。その理由は何なのでしょうか?以前から日本ではコンビニを始め、子どもを含む一般人の目につくところにポルノまがいの雑誌やポスターが氾濫していることを指摘する外国人は多かったのですが、今回の発表は外国メディアでも取り上げています。

コンビニの成人向け雑誌販売

「成人向け雑誌」とは未成年者への販売・閲覧等の禁止に該当する雑誌で、いわゆるポルノ雑誌のたぐいを指します。これまでも家族連れや女性客からコンビニの成人誌コーナーはなくすべき、少なくとも子供の目に見えないように隠すべきという主張がありましたが、雑誌の販売は各店舗の裁量にまかされていました。加盟店オーナーの判断によっては置いていないこともありましたが、ほとんどは成人誌を販売していたのです。

けれども2018年1月から業界4位でイオン傘下のミニストップが全国約2,200店舗で成人誌の販売を廃止しました。ミニストップでは以前から主に子供連れの客から「子供の目線に成人誌がある」「トイレに行くときちょうど目に入る場所にある」などの意見が寄せられており、その要望に応えたものです。

その後、大手3社は従来からの方針をそのまま変えていませんでしたが、2019年になって、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社がいずれも全国の店舗で成人誌の取り扱いをやめることを発表しました。

セブンは全国1万5000あまりの店舗で、ローソンは約1万の店舗で、ファミリーマートも約1万7000の店舗で、いずれも8月末までに取りやめるということです。

販売を辞める理由

コンビニが成人誌の販売をやめる理由としては、女性や子どもに安心して利用してもらえる店舗にすると言うことが挙げられていますが、以前から指摘されつつも変わってこなかった経緯があるので、それだけでは納得がいきません。

2019年の8月末までに取りやめるというタイミングを考えると、9月末に始まるラグビーワールドカップ、また2020年の東京五輪を控え、外国人からのイメージ低下を避けるためとしているのが直接の理由なのでしょう。

また、もともと成人誌は売り上げが少ないし、粗利もほとんどないと言うこともあるでしょう。ネットを通じてポルノをただで見られる時代なので、成人誌を買うのはネットを使わない高齢者だけだと言われています。コンビニでは雑誌自体の売り上げも減少していて、雑誌を買いに来た人が他の商品を買ってくれるためにおいてあるようなものなのです。

海外でも成人誌を売っている?

日本に来る外国人はコンビニに限らず、一般的な店舗や書店など女性や子どもの目に入るところにもポルノ雑誌がずらりと並んでいるのを見て驚くようですが、外国ではそういう雑誌は販売されてないのでしょうか。

外国にもポルノ雑誌はありますが、販売方法が異なるようです。イギリスでは肌を露出した女性が表紙になっているような雑誌は陳列棚の一番高いところに表紙の絵が見えないように隠れて陳列されています。私でも届かないようなところにおいてあるので、子どもの目には入りません。

海外メディアの報道

日本のコンビニで成人誌の販売が廃止されるニュースは海外メディアにも取り上げられています。

英ガーディアンでは ‘Japan’s 7-Eleven bans pornographic magazines in run-up to Olympics’「日本のセブン・イレブンがオリンピックに向けてポルノ雑誌の販売をやめる」という記事で紹介しました。それによるとセブン・イレブンとローソンはラグビーワールドカップ開催直前の8月末にポルノ雑誌の販売をやめると伝えています。

商業的な理由としてオンラインでポルノ情報が得られるようになってから全国のセブンイレブン店舗での成人雑誌の売り上げは総売り上げの1%に満たないとしています。

コンビニで成人誌は他の一般雑誌と並べて置いてあり、子どもの目に触れるところにそのような雑誌を置くことについて客からの不満が寄せられていたと説明しています。

BBCでは「2020年オリンピック:日本のチェーン店がポルノ雑誌をスクラップ」というタイトルで2019年のラグビーワールドカップと翌年の東京オリンピックを控え、セブン・イレブンとローソンのポルノ雑誌の販売をやめたことを伝えています。「セックス・マガジンは通常は他の雑誌と混ざって店舗の前の方、しばしば低い棚に陳列されていた」と説明。セブンイレブンでのポルノ雑誌は売り上げの1%に満たない事にも言及しています。

米CNNでも「日本のコンビニチェーン大手がラグビーワールドカップを前にポルノ販売をやめる」という記事を掲載しました。ラグビーワールドカップが始まる9月20日の1か月前、8月末にセブン・イレブンとローソンがポルノ雑誌の販売をやめると伝えています。

この記事では漫画も含みポルノ販売は日本では日常の風景であり、ポルノ雑誌は未成年は購入できないとしながらも、子どもの目につく場所に置いてあると指摘しています。

店員も困っている?

最近、コンビニで働く人々の中には外国から来た人も増えています。そういう人にとっても成人誌の販売は奇異に映るものとしてとらえられているのではないでしょうか。特に若い人やムスリムなど宗教心の強い人達には抵抗があるだろうと察します。これはもちろん日本人の店員にも言えることで、特に女性店員は今回の発表でホッとしている人たちが多そうです。

まとめ

コンビニでの成人誌販売の取りやめを求める声は前から上がっていましたが、なかなか実現しませんでした。けれども、ラグビーワールドカップや東京五輪などで訪れる外国人観光客に対するイメージを良くするために実現したとは、外圧がないと変化が起きない日本を表すいい例といえるかもしれません。何がきっかけになったにせよ、前々から批判の声が上がっていた成人誌の販売がなくなったのだから結果的にはいいことだと言えるでしょう。

日本にいると当たり前に思うことでも、よそから来る人の目から見ると変だということはよくあります。それが是正すべきものであった場合は素直にそれを改善していくという姿勢は大切でしょう。

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