マネパカード:おすすめ海外プリペイドカードのメリットとお得な使い方

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Manepa card

Last Updated on 2019-09-25 by ラヴリー

海外旅行、留学、海外長期滞在時、日本のお金を海外で使うためのお得な方法って何でしょうか。これまでは両替、クレジットカード、銀行の海外送金などを使っていましたが、今回プリペイドカードというのが便利でお得だと聞いて、試してみました。そのうち、マネパカードが便利な上、お得なのでそれからずっとこれを使っています。(2019年9月更新)

Contents

プリペイドカードとは?

プリペイドカードというのは、事前にお金をチャージ(カードに入金)しておいてそのお金を海外で使えるカードです。

ショッピングのとき、クレジットカードやデビットカードと同じように海外の店舗でお買い物に利用したり、海外のATMで現地通貨を引き出すことができます。

プリペイドカードのメリット

1.盗難リスクが低い

これまでは外貨のキャッシュを両替してもっていく人が多かったのですが、日本と比べ海外では治安の悪いところが多く盗難などのリスクが高いですね。そのため旅行、留学、出張などで海外へ出かけるとき、プリペイドカードを使う人が増えているそうです。

2.クレジットカードがない人でも申請できる

キャッシュを持ち歩かなくてもクレジットカードで買い物をするのもいいのですが、クレジットカードの審査に通らない人や18歳以下の学生でも持つことができるのがプリペイドカードです。これなら銀行口座不要で信用審査もありません。

3.使いすぎを防げる

人によってはクレジットカードは使いすぎが怖いので持ちたくないという人もいると思いますが、プリペイドカードなら既にチャージしている金額の範囲内で使えるので安心です。使いすぎて後で返済に困るという心配がないので、クレジットは原則として持たないと決めている人にもおすすめです。かつてよく利用されていたトラベラーズチェックの感覚ですが、カードなのでそのままで支払いや現地通貨引き出しができるわけで、もっと便利に気軽に使えます。

4.為替レートや手数料がお得

プリペイドカードのもうひとつの利点はほとんどの通貨で外貨両替と比較して為替レートが安いことです。そして、ネットバンキングを使えば旅行先で追加チャージをすることもできるので、旅行前に必要になるかどうか分からない大金をチャージしなくても大丈夫です。現地通貨に両替をしてしまい使いきれなかったときまたそれを日本円に換える手間も手数料もいらないというわけです。

5.海外送金を利用して仕送りにも使える

またプリペイドカードの種類によっては、留学するお子様に持たせて家族が日本から海外送金することによって仕送り方法としても使えるものもあり、銀行の高額な海外送金手数料を支払うことなく仕送りができます。

プリペイドカードにはいろいろ種類がありますが、調べてみて一番使い安くてお得だと選んだマネパカードを作ってみました。このカードを紹介します。

マネパカード

「マネパカード」はマネーパートナーズが発行しているマルチ・カレンシーの海外プリペイドカードです。

マルチ・カレンシーというのはさまざまな通貨を1枚のカードにチャージすることができると言う意味です。マネパカードには6通貨(日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル)を1枚のカードにチャージすることができます。

海外で使えるのはもちろんですが、日本円をチャージしておいて国内で使うこともできます。

マネパカードはICカード搭載なので偽造やカード情報を漏洩されると言ったことなく不正利用を防止できるので安心です。カードを紛失した場合など、マネーパートナーズに連絡するとその時点で残高保障してもらえます。

また、マネパカードを使ってのお買い物はカードショッピング保険で総額50万円までの補償つきです。

マネパカードには年齢制限があって、カードを作るには満15歳以上が対象となります。また、有効期限最終日に75歳を超える会員は原則として更新は行われず、有効期限満了後に解約ということになります。

マネパカードの年会費や手数料はいくら?

マネパカードは入会金、年会費、維持費などすべて無料です。

6通貨以外が使われている国でも、カードに米ドルがチャージされていれば、マスターカードの換算レートでショッピングやATMを通じた現地通貨の引き出しが可能です(この場合クロスボーダー手数料3%が別途かかります)。

気になる手数料ですが、使用する現地通貨が口座に入っていればショッピングの際に別途手数料はかかりません。日本円を外貨に両替するために両替手数料(0.8%程度)と、マネーパートナーズ口座へ入金する際の振込み手数料がかかるだけです。

この両替手数料と言うのは通貨により異なり、詳しくは下記のとおりになっています。

マネパカードの両替手数料
  • 米ドル: 0.8円
  • ユーロ: 1円
  • 英ポンド:1.3円
  • 豪ドル:0.7円
  • 香港ドル:0.3円

実際のレートはマネパのオンラインサイトで両替通貨を選ぶことによって人目で分かるので送金前にレートを確認することができます。クレジットカードの海外為替手数料が1.3%~2.5%なので、それに比べてもお得感があるし、クレジットカードの場合、決済タイミングが買い物したときなのか、決済情報がカード会社に届いたときなのか、換算したときなのかなどよく分からないので、マネパカードを使うとその辺が安心でもあります。

現地ATMでの引き出し手数料は通貨によって異なりますが、200円程度です。

マネパカードでFX口座を併用するとさらにお得

マネーパートナーズのFX口座を併用することにより、上記の手数料が安くなったり無料になったりします。これは特にFX取引をしなくても、口座を開設するだけで使えます。FXをするつもりがない人でもかなりお得になってくるので口座を開くことをおすすめします。開くだけなら無料なので、使わない手はありません。FX取引を一度もしなくても口座を維持することができます。

  • 入金時の振り込み手数料がネットバンキング経由のクイック入金で無料
  • 両替手数料(為替レート)が75%オフ

たとえば1,000ドルを両替する場合、マネパカードのみの場合1ドル当たり80銭かかる手数料がFX口座を利用することで1ドル当たり20銭になり、600円お得ということになります。他の通貨の場合でもFX口座を利用すると両替手数料は20銭です。

マネーパートナーズFXを使う場合の両替手数料

  • 米ドル:  20銭
  • ユーロ: 20銭
  • 英ポンド:20銭
  • 豪ドル: 20銭
  • 香港ドル: 20銭
マネーパートナーズFX口座にはクイック入金という便利なサービスもあります。自分の銀行からFX口座に入金する際に他行銀行振り込みの手数料をマネーパートナーズが負担してくれるのでお得なのです。マネーパートナーズのFXサイトから簡単に入金できるのでスムーズです。マネーパートナーズFX口座へのクイック入金は1万円以上1円単位でできるので、気軽に入金できます。
クイック入金対応のインターネットバンキング提携金融機関は下記のとおり。
    • ゆうちょ銀行
    • 楽天銀行
    • ジャパンネット銀行
    • ソニー銀行
    • 三井住友銀行
    • 三菱東京UFJ銀行
    • 住信SBI銀行
    • みずほ銀行

FX口座で外貨両替したものをそのままマネパカードへ資金移動することができ、そのための手数料などもかかりません。操作もシンプルで両替がお得にできるのでおすすめです。特に大きい額を両替するときは差額60銭(ドルの場合)1.1円(英ポンドの場合)で、かなり変わってきます。たとえば英ポンドの場合、1000ポンドの両替で1100円の差ですからランチ代がうきますね。

また、マネパカードを国内で使う場合、キャッシュバックがありますが、その還元率が最大2%にアップします。(期間やキャンペーンにより上下するので、その都度チェックしてください。)

マネパカードの申し込み方法

マネパカードはオンラインから申請できます。

申請時に本人確認書類が必要になってきますのでご注意ください。

といっても書類さえ手元にあればスマホなどで写真を撮ってアップロードすればいいだけで簡単です。

必要な書類は

  • 本人確認書類:パスポート、運転免許証など
  • 本人確認書類:マイナンバー通知カード

審査終了からカード到着までは最短で1週間程度ということです。私の場合は10日でカードが届きました。簡易書留で届くので本人でなくても同居家族の受け取りでOKです。

カードを使うためのステップ

入金(銀行振り込み)

マネパカードはプリペイドカードなので、使うためにはまず入金する必要があります。マネパから来る書類に振込み用の銀行名、支店名、口座番号を書いてあるのでこの口座に振り込めば自分の口座にチャージされます。振込み人名義はマネパカード名義と同じでなければならなくて、家族名義からは振込みができないので注意してください。

マネパの振込み用銀行は三井住友銀行です。他の銀行から入金する場合は振込み手数料がかかる場合もあるので、振込み手数料が無料、または低料金の銀行から振り込むことができればベターです。楽天銀行や住信SBIネット銀行など他行振込み手数料無料回数が設定されているところを使うようにしましょう。大手金融機関だと振り込み料だけでも500円とかかかることがあるので注意しましょう。

銀行の営業時間外の振込みはよく営業日扱いになり、振込みからマネパカードへの入金まで記録が反映されるのに時間がかかることもあるので余裕を持って入金しましょう。私の場合、楽天銀行からオンラインで振り込んで数時間後に確認するとマネパカードにチャージされていました。

振り込んだ金額は日本円の末チャージ残高という欄に現れます。海外で使うためにはこの日本円を利用予定の通貨に両替をする必要があります。

日本円を外貨へ両替

マネパカードに入金した日本円を使用予定の外貨に両替します。両替は毎日24時間できるわけではないので注意してください。

今現在両替できる時間帯は下記のとおりです。(これは変わる場合もあるのでその都度確認してください)

ちょっと複雑ですが、要は週末は両替できない時が多いということを覚えておきましょう。

両替サービス提供期間(日本時間)

【冬時間】11月第1日曜日~3月第2日曜日まで

  • 月曜日:7:00~23:29
  • 火~金曜日:0:15~6:25、7:10~23:29
  • 土曜日:0:15~6:25

【夏時間】3月第2日曜日~11月第1日曜日まで

  • 月曜日:7:00~23:29
  • 火~金曜日:0:15~5:25,6:10~23:29
  • 土曜日:0:15~5:25
両替するには、マネパカードサイト上部の「両替」をクリックして金額を入力します。そして、両替と同時にチャージするかしないかを選択します。カードを使うためには「チャージする」を選んでください。

そのあと、「両替を実行してください」とメッセージが出るのでその下の「レート更新」をクリックします。そうすると、為替レートが表示され、受け取り金額が外貨で計算されて出てくるのでそれを確認して両替します。

両替が完了すると、日本円の「末チャージ残高」が使用する通貨の「末チャージ残高」に異動されます。これで、マネパカードを使い海外でチャージされた外貨を使うことができるようになります。

マネパカードを使って外貨両替

海外でマネパカードやクレジットカードを使うのがお得とはいえ、カードが使えない小額のお買い物やチップを支払うためにも少しは現金が必要ですね。そんなとき、マネパカードでFX口座を開設していると、銀行や空港の両替所などに比べお得に外貨両替・受け取りもできます。

たとえば10万円を米ドルに両替したい場合、1ドル1円で計算すると銀行などで両替する場合は手数料が約2,500円かかりますが、マネパで両替すると約180円ですみます。

また、円高になってレートがお得なとき、空き時間にすばやく両替したいときなど、パソコンやスマホで簡単に両替ができるのも魅力的です。

両替した外貨は事前に申し込んでおけば出発前日に空港の受付カウンターで受け取りが可能です。対応している空港は国内主要空港(成田、羽田、中部国際、関西国際)の4つです。なお、空港受け取りには500円の受け取り手数料がかかります。

マネパカードを使って海外ATMでキャッシング

Manepa Card ATMさて、マネパカードは実際に海外でちゃんと使えるんでしょうか。私は円をポンドに両替してそのポンドをイギリスで使えるかどうか試してみました。

まずはATMでのキャッシングです。ATMにもいろいろあって、最大引き出し額がATMによって異なるようです。たとえばイギリスのコンビニみたいな店舗の中にあるATMにマネパカードを入れると、最大引き出し額が250ポンドと表示されました。ATM使用料金がかかるのはわかっていたので、もっと一度にたくさん引き落とせるところはないかと探したところ、バークレイズ銀行のATMだと一度に500ポンドまでキャッシュを引き出せることがわかったので、こちらでキャッシングしてみました。

すると、問題なく500ポンド(約74,350円)を引き落とすことができ、ATM使用料は1.5ポンド(300円程度)かかりました。ということは手数料が引き出し額の0.3%ということになるのでそんなに高いわけではないですね。でも、小額を引き落としても同じ額がかかるのだとすると割高になるので、なるべくまとまった額を引き落としたほうがお得ということになります。

【追記】イギリスで様々なATMを試してみて、最大800ポンドを一度に引き出すことができるところもあることがわかりました。けれども250ポンドしか引き出せないところもあったので、一度にたくさんの額を引き出したいときはいろいろなATMを試して見ることをおすすめします。ちなみに、一つのATMで800ポンドを引き落とすのを続けて数回しましたが、問題なくできました。ATM使用手数料は毎回かかるわけですが、マネパカードに外貨がチャージしてある限りは一度に大金を引き出すことは可能だということがわかりました。

最大800ポンド引き出すことができたのはNationwideとLloyd銀行のATMです。Halifax銀行は250ポンドまで、Natwest銀行は790ポンドまで、Barclays銀行は500ポンドまでとばらつきがありました。

マネパカードを使って海外でショッピング

次に、マネパカードを使ってお買い物をしてみました。スーパーと郵便局と2箇所で使ってみましたが、いずれも普通のデビットカードのように暗証番号を入れるだけで問題なく使えました。また、オンラインショッピングも試してみましたが、高額(500ポンドほど)のお買い物でも問題なく支払いができました。

あとで、念のためにマネパのサイトで使用履歴をチェックしましたが、店舗でもオンラインでもショッピングをする際の手数料はかかっていませんでした。ということは、海外ショッピングのためにかかる手数料は外貨両替手数料だけ、しかもFX口座を通して両替を行うと為替手数料が1ポンドにつき0.2円ですむわけなのでかなりお得になります。クレジットカードよりお得ですね。

マネパカードのメリット

今回、マネパカードを実際に使ってみて、私にはとても便利だということがわかりました。

何といっても海外にいてもオンラインですべての操作ができる点です。自分の口座のある楽天銀行などからマネパに手数料無料でクイック入金ができ、それを自分が希望するとき、為替率が有利なときなどに外貨へ両替できます。(週末などできない時間帯もあるので注意)

そして、両替した外貨、私の場合はポンドをイギリスのATMで1.5ポンドのATM使用料を払うことで、現金で受け取ることができます。また、マネパカードにチャージしたポンドをイギリスの店舗でショッピングする際に手数料無しで使用することができます。

すべての流れを海外にいたまま、オンラインでできるという点が非常に便利です。また、これなら海外に銀行口座がない人でも外貨を受け取れるという利点があります。

マネパカードのデメリット

私には便利でお得なマネパカードですが、短所もあります。

その主なものは下記の点です。

  • カードを作るためには満15歳以上である必要があり、有効期限最終日に75歳を超える会員は原則として解約ということになります。
  • 口座名義がマネパカード会員本人以外の振込みはできないので、たとえば家族への仕送りのためには使えません。

2019年9月7日から、登録した家族(父母)の名義での振込み入金が可能になりました。
家族入金サービスは会員専用サイトで登録することにより、所定の審査(数日から1週間程度)完了後から利用可能。

  • 入金、両替というプロセスが少し複雑で慣れるまで少し面倒に感じるかもしれません。
  • 入金時、ATMに直接マネパカードを差し込んで入金をすることはできず、銀行窓口、ATM、インターネットでマネパ専用振込口座に振込みをする必要があります。

まとめ

プリペイドカードにはマネパカードのほかにもいろいろなものが出ています。いろいろ検討してくらべてみた結果、私にはマネパカードが一番便利でお得という結論に達しましたが、状況や使い方によっては他のカードのほうが適当だという人もいるかもしれません。

個々の状況やどのように使うのかということを考えてどのカードがベストなのか考えてみてください。

また、海外に自分の口座をお持ちでその口座に、またはほかの誰かの海外銀行口座へ日本から送金したいという場合は以前にも紹介したトランスファーワイズというサービスがおすすめです。

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