「ザ・クラウン」歴史ドラマ Netflix ネットフリックス:イギリス エリザベス女王の一生

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The Crown

「ザ・クラウン」は、Netflix (ネットフリックス)が独占配信する海外オリジナルドラマで、イギリス女王エリザベス2世の人生を描いたもの。若くして戴冠した女王の人生を追い、英国の史実と女王の私生活におけるドラマが複雑にからみあう壮大なドラマシリーズとなっています。このシリーズの配信、主演キャスト、あらすじ、今後の配信予定をご紹介します。

ザ・クラウンのドラマシリーズ

「ザ・クラウン」は2016年11月に配信がスタートされ、1シーズンおよそ1時間のエピソード10話からなる構成。今年はシーズン2がいよいよ始まります。

全6シーズン構想が計画されていて、今年で91歳となるエリザベス女王の一生を描く壮大なドラマシリーズとなる予定です。1シーズンにつき、約10年分の流れを全10話として描くということなので全部で60話の大作となります。

今後も、時代がすぎるにしたがって、チャールズ皇太子をはじめその他のロイヤル・ファミリーが登場する予定です。ダイアナやカミラも登場するそうで、今から全シリーズが楽しみになってきます。

「ザ・クラウン」は映像ストリーミング配信会社 Netflix 独占配信となっているため、Netflix でのみ視聴できます。Netflix は視聴するのに月額1,080円かかりますが、1ヶ月間無料で視聴できるお試し期間があります。

シーズン2の配信は英米で2017年12月8日から始まります。日本での配信も同様に12月が予定されています。

2017年11月8日にシーズン1のDVDが発売され、レンタルも開始されました。

「ザ・クラウン」の主演キャストは?

「ザ・クラウン」の制作はイギリス、アメリカ合作となっています。脚本家、ピーター・モーガン (Peter Morgan) が制作と脚本を手がけました。ピーター・モーガンはエリザベス女王とダイアナ妃の死をテーマにした映画「クイーン」で、アカデミー脚本賞にノミネートされた経歴の持ち主です。

では、主演キャストにはどんな役者が抜擢されているのでしょうか。

エリザベス女王

 

Queem 1953

左が1953年のエリザベス女王、右が女王を演じたクレア・フォイ(AP; Netflix)

 

主演はマンチェスター出身の33歳、クレア・フォイ (Claire Foy) 。おととし話題となったBBCの時代ドラマ「ウルフ・ホール」でヘンリー8世の二人目の妻アン・ボーリンを演じた女優です。ヘンリー8世といえば、離婚したいがために自国の宗教まで変えてしまった悪名高い王、その妻アンも悪女として有名ですが、その熱気極まる演技で一躍注目を浴びました。

「ザ・クラウン」のオーディションを受けたときは妊娠4ヶ月だったというクレア・フォイ。撮影中も、母親業と仕事を両立しながラ、役作りに励み、見事ゴールデン・グローブ賞に輝きました。

 

フィリップ王子

Prince Philip

右が実際のフィリップ殿下、左が殿下を演じたマット・スミス (Netflix;AP)

 

エリザベス女王の夫フィリップ殿下を演じているのはイギリスの人気ドラマ「ドクター・フー」の11代目ドクター役として世界中で人気を博したマット・スミス (Matt Smith)、1982年生まれの35歳。

マーガレット王女

Princess Margaret

右が実際のマーガレット王女、左が王女を演じたヴァネッサ・カービー (AP;Netflix)

 

エリザベス女王の妹、マーガレット王女を演じるのは若手女優のヴァネッサ・カービー (Vanessa Kirby)。姉とは正反対の自由奔放な性格を持つマーガレットを絶妙に演じています。

王室きっての美女と崇められたマーガレットに相応しい容貌とプロポーションの良さで豪華な衣装もさらりとまとっています。

ジョージ6世

King George 6

右が実際のジョージ6世、左が王を演じたジャレッド・ハリス(Netflix;AP)

 

女王の父ジョージ6世を演じたのは「シャーロックホームズシャドウゲーム」のジェームズ・モリアーティ教授で知られるジャレッド・ハリス (Jared Harris)。

 

クィーン・マザー

Queen Mother

右が実際のクィーンマザー、左がヴィクトリア・ハミルトン演じる王太后

 

イギリスでは親しみをこめて「クィーン・マザー」と呼ばれていた王太后(エリザベス女王の母)はジョージ6世の妻。2002年に101歳まで崩御。その数か月前まで公務をこなし続けていて、生涯イギリス国民から高い人気を保ち続けていた存在です。

 

メアリー王太后

Queen Mary

右が実際のメアリー王太后、左がそれを演じるアイリーン・アトキンス

 

メアリー王太后はエリザベス女王の祖母。ジョージ5世の妻でエドワード8世・ジョージ6世の母。1953年に崩御。

 

ウィンザー公爵

Prince Edward

右が実際のウィンザー公爵、左がそれを演じるアレックス・ジェニングス

 

ウィンザー公爵は前エドワード8世。1936年、父のジョージ5世の崩御に伴いイギリス王として即位するが、シンプソン婦人との「王冠をかけた恋」のため、1年未満で退位。その弟のアルバートがジョージ6世として即位することになり、その長女であるエリザベスがのちに女王になることに。

 

シンプソン夫人

右が実際のウォリス・シンプソン、左がそれを演じたリア・ウィリアムス

 

エドワード8世が王冠を捨ててまで結婚したかった離婚歴のあるアメリカ女性。ウォリス・シンプソン演じるリア・ウィリアムスは実物みたいに本人にそっくりでリアリティあふれる演技でした。

 

ピーター・タウンゼント

 

右が実際のピーター・タウンゼント、左がそれを演じるベン・マイルズ

 

マーガレット王女のロマンスの相手がピーター・タウンゼント。家庭を持つタウンゼントと密かな恋愛を続けるマーガレットをはじめは支援していたエリザベスですが、スキャンダルが漏れてしまい、2人は別れざるを得なくなってしまいます。

 

ウィンストン・チャーチル

Churchill

右が実際のチャーチル、左がでチャーチルを演じたジョー・リスゴー (Netflix;AP)

 

最後に、このドラマで重要な役割を果たすウィンストン・チャーチル首相を演じるのは「デクスター」で殺人鬼の役を演じたアメリカ人俳優ジョン・リスゴー (John Lithgow) 。トニー賞やエミー賞など数々の賞を受賞している大御所俳優です。個性的な政治家チャーチルを凄みのある演技で好演しました。

高額の制作費

「ザ・クラウン」は多額の制作費が投じられたドラマで、大作映画に匹敵するほどの豪華さです。制作費は1,2シーズン合計で1億ポンド(約150億円)。架空の物語ではなく、歴史的事実に基づいた物語であるため、実際の英国王室の荘厳な背景を忠実に再現するために、ロケ撮影を始め壮大なセット、劇場や宮殿の貸し切りまでしています。

撮影が行われたのは、バッキンガム宮殿ではなく、それにほど近いランカスター・ハウス。ヴィクトリア朝時代にヨーク公爵の命で建てられたもので、普段はイギリス政府の式典や会議に使われています。これまで「英国王のスピーチ」や「ダウントン・アビー」の撮影も行われたところです。

また、王室の華やかな衣装を再現するためにも詳細を極めたリサーチとディテールにまで凝った作りでのぞんでいます。「ゲーム・オブ・スローンズ」でエミー賞を受賞した敏腕デザイナー、ミシェル・クラプトン率いる数十人のスタッフがコスチューム係としてドラマを支えています。

英国王室の歴史的行事を忠実に再現するために多額の費用がかけられているだけあって、セットや衣装は豪華で見応え十分。

すでに数々の賞を受賞

「ザ・クラウン」には多額の費用がかけられているだけでなく、俳優陣の質も高く、配信開始前から「ダウントン・アビー」や「ゲーム・オブ・スローンズ」のような歴史大作になるのではと話題を集めていました。蓋をあけてみると、第1シーズン配信後すでに前評判をしのぐほど好評価を受けています。

2017年1月に開催された第74回ゴールデングローブ賞では、テレビドラマ部門作品賞(ドラマ部分)、エリザベス女王を演じたクレア・フォイ が女優賞(ドラマ部分)を受賞しました。「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス」「ウエスト・ワールド」などの強豪が立ち並ぶ中、見事に勝利をおさめたことでも話題になりました。

また、ドラマに送られる賞の最高峰プライムタイム・エミー賞にもドラマ・シリーズ部門でノミネートされました。惜しくも作品賞受賞は逃しましたが、チャーチル首相を演じたジョン・リスゴー が助演男優賞ドラマ部門を受賞。ほかにも歴史劇・ファンタジー部門で衣装賞、プロダクションデザイン賞を受賞しています。

「ザ・クラウン」ってどんな話?

 

エリザベス女王が即位したのは王室が現代のように開かれたものではなかった時代。生身の人間としての感情と女王としての重責の板挟みとなり、様々な苦難に打ちひしがれそうになる若き女王。そんな中、エリザベスが必死の努力と屈指の精神で成長していき、次第に英国の女王として君臨していく様子を描いた実話に基づく話です。

このドラマはエリザベス女王の視点からストーリーが進んでいくので、視聴者は自分がエリザベスになったような気持ちになり、つい感情移入してしまいます。歴史ドラマといっても本に書いてあるような昔の出来事ではなく、今も健在のエリザベス女王の一生を描いたストーリーということで、実際の史実と波乱万丈の一生を送る女性の内面を描くドラマを絡ませた知的エンターテイメントになっています。

シリーズ1のあらすじ

ドラマのオープニングは1947年でエリザベスの父ジョージ6世がまだ存命中。エリザベスは海軍で働いていたフィリップ殿下と出会い恋に落ちます。周りの反対もありましたが、女王はそれを押し切って結婚。平穏で幸せな結婚生活が始まるかのように見えました。

その後、体調を崩した父親ジョージ6世に代わって海外公式訪問を務める2人でしたが、ケニア訪問中の1952年に王の急逝を知らされ、直ちに帰国の途についたのです。

 

The Queen's Wedding

「ザ・クラウン」の結婚式シーンは実際の出来事に忠実に作られました。(Getty/Netflix)

 

父ジョージ6世の急逝により、25歳という若さで女王になることになるエリザベス。即位によってエリザベスを取り巻く環境は一変し、彼女は一国の女王としての重責と一人の女性、妻、母としての感情の間で苦悩を抱え続ける人生を余儀なくされることになりました。

エリザベスが君主となり、夫であるフィリップ殿下は女王の夫という立場になることで、それまで良好だった2人の関係がすれ違ってきます。フィリップはエリザベスと結婚したことでギリシャとデンマークの王子の称号を失ったばかりか、父親に期待されていた名前まで捨てなければなりませんでした。女王である妻の影の中で生きることに苦悩を覚えるフィリップ殿下ですが、エリザベスはそれをどうすることもできません。

妹マーガレットの既婚の男性との恋愛に対しても、これまでのように姉として応援するというわけにはいかなくなってしまいます。 女王としての責任と、妻、姉としての想いの間で揺れ動くエリザベス。

また、突然放り込まれた政治の世界にも戸惑い、百戦錬磨のチャーチル首相をはじめとする内閣の重鎮たちを相手に、自分の考えを貫くことができない若い女王。国を襲う災害や襲いかかる試練に懸命に立ち向かうエリザベスですが、自分自身も、周りの家族や側近、政府も、若い女性君主に不安と懸念を抱きます。

そんな中、エリザベスは自身の教育の偏りを不満に思い始め、家庭教師を雇って勉強を始めます。また、フィリップ殿下と共に海外公式訪問をし、過密スケジュールをこなします。若く未熟なエリザベスが英国の女王として内外に君臨するために懸命に努力し成長しようとする様子が浮き彫りにされていきます。

シーズン2の予告編と配信日

シーズン2は1956年から1964年の期間をカバー、第2次世界対戦後に確立された社会秩序が崩壊していく時代が描かれています。

エジプトでの戦争で戦う軍隊、女王の第3次政権となるマクミラン首相の崩壊、トニー・アームストロング・ジョーンズのスキャンダルなどのエピソードがあります。

成長したエリザベスが新たな苦難や葛藤に直面して、どのように乗り越えていくのか、興味津津ですね。

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