イギリスの水道水事情:硬水地域だけではない話(地図付きで説明)

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Water

「イギリスの水は硬水である」と思い込んでいる人が多いようです。

イギリスに行った人や住んでいる人までそのように言っていることもあるので誤解している人が多いのでしょうが、ロンドンは硬水ですが、全国的に見ると軟水のエリアのほうが多いのです。

水の硬度とは?

そもそも硬水、軟水という時の硬度とは何なのでしょうか。

これは水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって決まります。この含有量が多いものを硬水、少ないものを軟水と言います。

ちなみに英語では硬水をHard Water 軟水をSoft Water 硬度のことをHardiness と言います。

日本では沖縄など一部の地域を除いてはほとんど軟水なので、硬水には慣れていない人が多いでしょう。

イギリスの水事情

イギリスの水について説明しているガイドブックなどを読むと、イギリスは硬水なので石灰が多くてそのまま飲むのはよくないとか、肌や髪に悪いとか書かれてあることがあります。

けれども、これはたぶんロンドンを中心とした情報です。

下記の地図を見るとわかるように、ピンク色の地域はロンドンをはじめ、硬水ですが、黄色の地域は軟水です。

水色はその中間でやや硬水。

Water hardness

ピンク=硬水 水色=やや硬水 黄色=軟水

 

こうしてみるとわかるようにイングランドの南部から中部の東寄りに硬水地域が多く、西側、北部は軟水地域が多いですね。

おなじみの地名でいうと湖水地方やスコットランド、ウエールズのほとんどは軟水です。

大きな都市でいうと、マンチェスターやリヴァプール、グラスゴー、プリマスなども軟水ですね。

こう見てみると、きれいな水が必要な産業が発達した地域には軟水のところが多いようであるということに思い至りました。

スコッチウィスキーで有名なスコットランドとか、綿工業が発達したランカシャーやヨークシャーとか。

紅茶も硬水向けと軟水向けがある

そういえば、ヨークシャーティーという紅茶の会社がありますが、ここのオリジナルは軟水向けです。

イングランド北部にあるヨークシャーは軟水エリアなので。

そして、この会社はオリジナルとは別に硬水用の紅茶も販売しているのです。

下記はヨークシャー・ティー社が提供している硬水/軟水マップです。

同社のティーバッグのパッケージの色に合わせて色分けされていますね。

グリーンに塗られた硬水地域に住む人はグリーンの箱の硬水用のお茶を買ってくださいというわけです。

グリーン=硬水 赤=軟水 (Source: Yorkshire Tea)

硬水だとどうなるの

日本人でイギリスに旅行に行く人、留学などで住む人はロンドン、オックスフォードなど硬水地域になることが多そうですね。

それでは硬水だとどういうことになるのでしょうか。

まず、気が付くのが石鹸やシャンプーが泡立たないということです。

シャンプーや石鹸など、日本製のものは軟水向けにできているので、そういったものはイギリスで現地調達したほうがいいかもしれません。

そして、長く住む人は気が付きますが、ケトルやシンク、お風呂など水を使う道具にライムスケールと呼ばれる白い石灰質がこびりつきます。

別に健康に影響があるわけではないのですが、きれいに保つためにまめにお掃除しなければなりません。

ライムスケール・リムーバーと呼ばれるライムを除去してくれる洗剤があるのでそれを利用するのもいいでしょう。

硬水は水道水でもそのまま飲んでも大丈夫ですし、逆に栄養分がとれるのでいいという人さえいます。

でも気になる人は飲料水を買って飲んでもいいですね。

うちは水道水をBRITAと呼ばれる浄水フィルターに通して使っています。

スーパーなどで簡単に買えますが、フィルターを定期的に交換しなければなりません。

まとめ

私はイギリスでは軟水地方にも硬水地方にも住んだことがあります。

慣れたせいもあるでしょうが、硬水でも特に問題を感じたことはありません。

でも、水回りのお掃除が大変なので、やっぱり軟水のほうがいいかなー。

 

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