Last Updated on 2020-01-19 by ラヴリー
イギリスのハリー王子のことをヘンリー王子と言ったり、ケイト妃のことをキャサリン妃と言ったり、どちらの呼び方が正しいのかと聞かれることがあるので説明します。簡単にいうとイギリスでは「ハリー」(Harry)、「ケイト」(Kate)という名前が使われていて、「キャサリン」「ヘンリー」はほとんど使われません。(2020年1月更新)
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イギリスでの呼び名と日本の呼び名は異なる
実は、私がイギリス王室メンバーの記事を書くときも「ハリー」と書くか「ヘンリー」と書くか、また「ケイト」か「キャサリン」かと迷うことがありました。
日本で呼ばれる名前とイギリスで使われる名前が違うので戸惑ったのです。
イギリスでは「ハリー」(Harry)であり、「ケイト」(Kate)という名前が使われています。下記に少し詳しく説明します。
イギリスではヘンリーではなくハリー
イギリスではハリー王子のことは 単に’Harry’ または ‘Prince Harry’ と呼ばれ、’Prince Henry’ と呼ばれることはめったにありません。
ハリーは彼の本名のヘンリーを短くした愛称ですが、生まれてからずっとハリーと呼ばれています。
結婚式でも「ハリー」と呼ばれていたのを聞いた人も多いでしょう。
彼の公式の名前は ‘Henry Charles Albert David’ ということですが、それを知っている人はあまりいないのではないでしょうか。
メーガン・マークルとの婚約発表で彼の正式の名前である’Prince Henry of Wales’ が使われたことでイギリス人には「ヘンリーって誰?」というように混乱を招いたほどです。
公式ツィッターでハリー王子の婚約が発表された際に’Prince Henry of Wales’ と書かれてあったことを、タイピングミスではないかと指摘する人がたくさんいたそうです。
なお、メーガン・マークルとの結婚のあと、ハリー王子の正式名称は’The Duke of Sussex’(デユーク・オブ・サセックス), メーガンの正式名称は ‘The Duchess of Sussex’ (ダッチェス・オブ・サセックス)となりました。
この前に「ヒズ/ハー・ロイヤル・ハイネス」がついて’His Royal Highness The Duke of Sussex’ や’Her Royal Highness The Duchess of Sussex’ と呼ばれることもあります。
イギリスではキャサリンではなくケイト
イギリスで、ケイトがキャサリンと呼ばれることも聞いたことがありません。
結婚する前もしたあともずっと「ケイト」です。
何故か今でも旧姓の「ケイト・ミドルトン」で呼ばれることも多いです。
それ以外の呼び名といえば、 ‘The Duchess ‘(ダッチェス、公爵夫人)や ‘The Duchess of Cambridge’(または’Her Royal Highness The Duchess of Cambridge’)で、「キャサリン」と呼ばれることはまずありません。
ケイトは本名のキャサリンを短くした愛称ですが、彼女の場合は「ケイト」で呼ばれています。
ウィリアム王子の正式名称は’His Royal Highness The Duke of Cambridge’ または’The Duke of Cambridge’ となります。
とはいえ、イギリスでは普通「プリンス・ウィリアム」とか単に「ウィリアム」と呼ばれます。
なお、王室メンバーには苗字というものはありません。
けれどもそれでは学校などでは困るのでジョージ王子はケンブリッジ(Cambridge)という苗字を学校で使っています。
ちなみにジョージ王子の正式名称は´His Royal Highness Prince George of Cambridge’となりますが、イギリスでは「プリンス・ジョージ」と呼ばれています。
彼の妹弟もそれぞれ「プリンセス・シャーロット」「プリンス・ルイ」と呼ばれます。
日本のメディアの呼び方
日本のメディアがイギリスメディアでは使わない「キャサリン妃」とか「ヘンリー王子」とかいう呼び方を使うのは,王室メンバーなので公式の名前で呼ばなければならないと言う理由からなのでしょうか。
イギリスに住んでいる私にとっては、こちらではめったに聞かれない呼び名なので違和感があります。
でも、日本で一般的にそう呼ばれているからには、そう書かないと理解されないと思い、私もそれにならって「キャサリン妃」と書いています。
「ハリー王子」の場合は最近は日本でも通用するようになったのではないでしょうか。
できたら「ハリー」で統一してほしいですね。
【追記】メーガンかメガンか?
2018年にハリー王子と結婚したメーガン妃も日本ではどこでも「メーガン」と言う表記ですが、実際は「メガン」の方が発音が近いです。
日本では「メーガン」と書かれているのが一般的で「メガン」と表記されるのを見たことがないので、こちらでも「メーガン」と書いています。
こちらも将来日本で使われる表記方法に変更があるかもしれませんが、それまではこのまま「メーガン妃」と呼ぶことになりそうです。
【追追記】2020年1月
最近になってBBCなど「メーガン」でなく「メガン」と表記するメディアが出て来ました。これでやっと私も「メガン」が使えます。
さらに、2020年1月にハリー王子とメガン妃が、公務から退き、「HRH, His/Her Royal Highness(殿下)」の敬称を使うのをやめるという発表がありました。
イギリスで一般的に使われる名前
以下は王室メンバーだけではなく一般的な話になりますが、イギリス人は出生証明書 (Birth Certificate) やパスポートなどの公式書類に書かれている正式の名前を普段も使うということはあまりありません。
多くの人は一つ以上のミドルネームを持っていて、いちいちそれを使ったりしないし、ファーストネームも愛称を使っている場合が多いのです。
長いファーストネームはしばしば短縮形が使われますが、長いまま使う人もいて、人それぞれです。
例えばウィリアムという名前は短くするとビルとかウィルになりますが、ウィリアム王子の名前は長いままで使われています。
キャサリンの短縮形もキャシー、ケイト、キティなどいろいろあるので、その中から選ぶわけです。
ケイトという名前はよくある名前ですが、その本名は大体キャサリンですね。
でも中には短縮形の「ケイト」が正式な本名という人もいるし、「キャサリン」という長い名前をそのまま呼び名に使っている人もいます、キャサリン・ヘップバーンのように。
結局自分がどう呼ばれたいか、または物心つく前から家族にどう呼ばれていたかなど人それぞれなのでしょう。
ちなみに、学校や職場などでどういう名前を使うかは正式名称とは関係なく、本人や保護者が勝手に決めることができます。
例えば、学校に入学する場合など願書に正式な名前も書きますが、「呼んでほしい名前」を必ず聞かれ、その名前で呼ばれることになります。
なので、本名とは全く違うニックネームを使ってもいいわけです。
まとめ
ということで、イギリスメディアと日本メディアとでは呼び方が異なるということなんです。
イギリスでは「ハリー」や「ケイト」が一般的に使われています。
でも日本で「ヘンリー」とか「キャサリン」とか使われている限りは、日本語で記事を書く場合はそう呼ぶほかはないんでしょうね。
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