ボリス・ジョンソン英首相の体重は?肥満がコロナ重症化の理由

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英ボリス・ジョンソン首相は新型コロナウイルスに感染し重症化して集中治療室に運び込まれましたが、無事回復しました。休養後職務に戻ったジョンソン首相は自らのコロナ重症化に肥満が理由だったかもと認め、イギリス国民をも巻き込んで肥満解消の取り組みを始めると意気込みさかんです。

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ボリス・ジョンソン首相


つい最近、パートナーのキャリー・シモンズとの子供を持ったボリス・ジョンソン首相は55歳です。

昔から大柄な印象ですが、体重はどれくらいあるのでしょうか?

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イギリスの新聞などに載っている情報によると、ジョンソン首相の身長175㎝で体重は111キロほどのようです。

BMI(Body Mass Index)と呼ばれる肥満指数で計算してみましょう。

  • BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

これを当てはめるとジョンソン首相のBMIは36.2です。

BMIが30を超えると肥満(英語ではobese)とされているので、明らかに肥満ですね。

イギリスで標準とされている適正体重はこの身長だと56.7~76.6キロなので、相当減量しないと適正体重にはなりません。

  • 適正体重 = (身長m)2 ×22

ジョンソン首相が太った理由?

ジョンソン首相は昔から大きめでしたが、名門イートンの学生時代はラグビーやクリケットをしていたというし、今でもテニスなどのスポーツが好きだということです。

彼はロンドン市長時代、毎日自転車で通勤していたと伝えられています。ロンドンではサイクリングを推進、2013年に100マイル(約160㎞)の自転車レースに参加し、8時間かけて完走したこともあります。

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けれども膝を痛めたこともあり、最近は激しい運動を控えていたそうです。官邸では毎日ヨガやピラティスなどの軽い運動は続けていました。

ただ毎晩、チョリソ・ソーセージやチーズをつまむ習慣があったということなので、その積み重ねがいけなかったのでしょうか。婚約者のキャリー・シモンズにすすめられダイエットを始めたものの、あまり効果はなかったようです。

コロナ退院後は6㎏くらいはやせたと言われているので現在のBMIは34.2くらいでしょうか。今は軽いジョギングを始めたそうです。

新型コロナウイルス重症化の理由

新型コロナウイルスにかかって重症化する人の特徴として、年齢や基礎疾患の存在のほかに肥満があげられます。肥満は糖尿病や高血圧ほかの疾患の原因にもなります。

イギリスNHS国民医療サービスで集中治療が必要なほど重症化してしまった患者のBMIを調べたところ、肥満または過体重の人が7割以上を占めています。

  • BMI 18.5未満(低体重)  0.6%
  • BMI 18.5~25(標準体重)27.7%
  • BMI 25~30(過体重)  31.6%%
  • BMI 30~40(肥満1、2度)32.8%
  • BMI 40以上(肥満3度) 7.3%

BMIが30以上ある人はそうでない人より新型コロナウイルスにかかって死に至る確率が33%高いということなのです。

米国ほか諸外国でも同じような結果が報告されており、肥満は新型コロナウイルス重症化や死亡の大きな要因となっています。

そういえば同じ時期にやはりコロナに感染したり、コロナの症状がみられたイギリス政府トップやアドバイザーがかなりいましたが、ジョンソン首相以外はみんな軽症ですんだようです。マット・ハンコック保健相、クリス・ウィッティ主席医務官、インペリアルカレッジのファーガソン教授などで、もしかしたらコロナ対策会議などで頻繁に会っていた時に皆が感染したのではないかと思います。当初は集団免疫の是非を議論していたので、自ら試してみたのかも?

ジョンソン首相のパートナー、キャリー・シモンズも妊娠中にコロナの症状が出たとして心配されていましたが、無事回復して元気に出産も終えています。そしてこれらの人たちは、みんな見るからにスリムで健康体なのです、ボリス以外は。

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ジョンソン首相もそのことは内心よくわかっていたようで、反省したようです。

退院して数週間たった今「コロナにかかって重症化した理由には肥満があったと思う」と認め、体重を減らす決心をしたのです。けれども、ボリスは自分一人がそうするのではなく、国のトップらしくイギリス人みんなにつきあってもらうと宣言しました。

肥満傾向にあるイギリス人

数十年前に日本から来た時、イギリスでは人々がそれほど太っているようには見えませんでした。けれども、だんだん大きな体形の人を見る機会が増え、みるみる間に米国並みの肥満率になっているようです。今やイギリスでは3人に1人が肥満というのだから驚きです。イギリスに住んでいて実際はそんなに太っている人が多いような印象はないのですが、そもそも肥満の人ってあまり街に出ないので気が付かないだけなのでしょう。

肥満対策、特に子供の頃から太っていることでその状態が一生続くことを防ぐためにイギリスはさまざまな政策を導入しています。たとえば、コーラやジュースなどのソフトドリンクにかける砂糖税を導入しようという政策などもあるのですが、ジョンソン首相は以前はこの政策に反対していたのです。けれども、自らがコロナで生死の境をさまよった経験が身に応えたのか、その意見を変えるに及びました。

さらに、国民がもっと体を動かすべきだとし、ロンドン市長時代に戻ったかのように再びサイクリングを推奨しています。

イギリスではロックダウン解除後の交通手段として自家用車、バスや地下鉄の代わりに自転車利用や徒歩をすすめています。特に人口が多いロンドンでは公共交通機関が混雑するので重要となる政策であるとされ、現市長であるサディク・カーンもサイクリングにかなり力を入れています。

そういえば、ロンドンのレンタサイクルはジョンソン首相がロンドン市長時代に導入されたもので、長い間「ボリス・バイク」と呼ばれていました。今でもそう呼んでいる人もいます。

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市長時代は自転車通勤していたボリスですが、メイ政権で外務大臣になり飛行機で世界中を飛び回るようになって運動する暇がなくなったようです。

コロナによるロックダウンでロンドンは交通量が激減しました。そのおかげでこれまではバスや自動車にはさまれて危険な感じがぬぐい切れなかったサイクリングが快適にできるようになっているということです。

5月中旬にロックダウンが少し解除され通勤者も増えてきたロンドンでは、混雑しがちなバスや地下鉄でのコロナ感染リスクもあることから自転車通勤に切りかえた人もいるようです。交通渋滞を防ぎ、環境改善にも寄与するのはもちろん、肥満防止にもなるサイクリングをジョンソン首相もカーン市長も共に盛り立てていく様子です。

スリムになったボリスやロンドナーを見る日も近いかも?

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