『シェルブールの雨傘』名作映画シーン観光案内【動画・写真・地図付き】

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Cherbourg

『シェルブールの雨傘』はカトリーヌ・ドヌーヴ主演の1964年のフランスのミュージカル映画。かれこれ50年以上前の映画ですが、『ラ・ラ・ランド』にも影響を与えた名作で、カンヌでもグランプリを受賞しました。映画を観ていない人でも、ミシェル・ルグランの曲を聞いたら知らない人はいないのではないかというほど有名です。この映画の舞台となったフランスのシェルブールに行ってきたのでその様子をご紹介します。

Contents

映画『シェルブールの雨傘』



作品情報

ジャック・ドゥミ監督のミュージカル『シェルブールの雨傘(Les paraplules de Cherbourg)』は1964年に作られたフランス映画です。第17回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞した名作。

フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴが20歳でまだ無名の頃に主演に抜擢され、一躍有名になったことでも記念すべき作品。若きドヌーヴのまだういういしい様子を堪能できる映画です。

相手役はイタリア出身のニーノ・カステルヌオーボ、のちに『イングリッシュ・ペイシェント』でダゴスティーノ役をした人です。

『ラ・ラ・ランド』に影響を与えた作品

『シェルブールの雨傘』はミシェル・ルグランの美しい音楽でも有名なミュージカル映画で、セリフがすべて歌で表現されています。

映画を見ていない人でも「I Will Wait for You」の曲は知っているはず。日本語でも様々なバージョンでカバーされています。

カトリーヌ・ドヌーヴって歌も上手だったんだと思ったのですが、実は映画の中の歌はすべて吹替だそうです。

『シェルブールの雨傘』は2017年に大ヒットになった映画『ラ・ラ・ランド』に大きなインスピレーションを与えたと言われています。黄色のドレスをはじめとする衣装や映画の中のシーンに影響が見られますね。

また、ストーリーじたいもどこか切ない終わり方など、共通しているところがあります。

あらすじ

16歳のジャヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はフランスの港町シェルブールにある雨傘店を営む母と暮らしています。彼女は車の修理工である20歳のギイ(ニーノ・カステルヌオーボ)と恋に落ち、結婚を誓います。

そんなある日ギイに召集令状が届き、アルジェリア戦争において2年間の兵役の義務を務めることに。2人は2年後の再開を約束してシェルブール駅で別れます。

しばらくしてジャヌヴィエーヴはギイの子どもを授かったことが分かりますが、戦場からはあまり連絡がなく不安を感じ始めます。

そんな彼女に富豪の宝石商カサールが求婚。ジャヌヴィエーヴの母は、子供も一緒に育てようと言ってくれるカサールの求婚は願ってもないとしきりにすすめます。ジャヌヴィエーヴの心は乱れますが、ついにカサールとの結婚を決意し、シェルブールの教会で結婚式を挙げるのでした。

その翌年、足を負傷したギイは服役してシェルブールに戻ります。けれどもジャヌヴィエーヴはもうカサールの元に嫁いでシェルブールを去り、母の雨傘店もすでにたたまれていました。

それから4年後のクリスマス、ジャヌヴィエーヴとギイは偶然出会うのですが。。。


シェルブールの街

シェルブールはフランス北西部のノルマンディー地方にある港町です。2010年には隣町と合併し今はシェルブール=オクトヴィルと呼ばれています。

イギリス海峡に突き出すコタンタン半島の先端に位置し、第二次世界大戦時には1944年のノルマンディー上陸作戦に続く激しい攻防戦の舞台となりました。

戦争中、爆撃によって廃墟となったルアーヴルなどに比べ、シェルブールは昔ながらの建物が立ち並ぶ古い景観が落ち着いた雰囲気をかもし出しています。

シェルブールの街並み

シェルブールは海沿いの田舎町と言った風情で建物の高さも3~4階にとどまるものが多く、パリなどに比べ人間的なスケールのこじんまりとした街です。近郊でとれるのでしょう、グレイの石を積んで建てられた建築物がしっとりと落ち着いた景観をつくっていて、歩いているだけでうれしくなるところ。

漆喰にペンキ塗りの建物もまじりますが、全体的にパステル調や淡いトーンを使い1階の店舗部分にだけ個性的なデザインを使っているので街並みが嫌味なく整っています。ヨーロッパには特に観光地でなくてもこういう街があちこちにあるのにいつもながら感心します。

パリなどの都会ではあちこちにゴミやガムや犬のふんが落ちていたりしますが、シェルブールの街はとてもきれいで清潔。地元民が自分たちの住む街を大切にしている愛着と誇りが感じられるのです。

街の景観もぱっと見たら自然にこうなったように見えるけど、それえを整えるためには陰でいろいろと努力しているだろうことがわかります。一見普通に見えるというのがすごいことなのですよね。

ずっと昔からあるように見える街並みだから50年前の映画『シェルブールの雨傘』で出てくるシーンがそのまま見つかりそうなんです。

『シェルブールの雨傘』映画シーン

映画に出てくるシーンのいくつかは今でもそのまま残っていて、今回はそのいくつかを訪ねてみることができました。

ジャヌヴィエーヴの母の雨傘店

13 Rue du Port Cherbourg

ジャヌヴィエーヴの母が経営していたシェルブールの雨傘店の店舗はそのまま残っています。今は雨傘店ではなく他のお店になっていますが、看板には「Les paraplules de Cherbourg」と書いてあります。(Twitterの1枚目の写真)

今でも雨傘が買えるお店

30 Rue des Portes Cherbourg

映画に出てくるお店はすでに雨傘店ではありませんが、中心街にはシェルブール製の雨傘を売る専門店があります。ごていねいに日本語でも『シェルブールの雨傘』と書いてあるのですぐわかるでしょう。

このポルト通りには上空に赤、青、白のトリコロールカラーの雨傘が飾ってあるのでわかりやすいですね。(Twitterの3枚目の写真)

傘ミュージアム(Manufacture des Parapluies de Cherbourg)

22 Quai Alexandre Cherbourg

そして、このシェルブールの雨傘を製造している工場がアレクサンドル川通りにあります。ここでは有料ですが雨傘を製造するところを見ることができるツアーがあります。また、付属のショップでは様々な種類の傘やそのほかの雑貨(エプロンや小物)も売っているのでお土産を買いたい人にはおすすめです。

建物の外に雨傘のデコレーションがあるのですぐわかります。(Twitterの2枚目の写真)

シアター Le Trident(Theatre a L’italienne)

Place du General de Gaulle

ジャヌヴィエーヴとギイが出かけたシアターはシェルブールの街の中心地にあります。イタリア式の美しい彫刻の装飾もそのままです。

この前にある大きな広場はパブリックスペースとして解放され、地元の人の憩いの場となっています。

また、この広場では火、木、土曜日の9時から14時までマーケットが開かれます。野菜や果物、ジャムやケーキと言った食料品から服、雑貨、おもちゃなどありとあらゆるものを売る屋台が立ち並びたくさんの地元客でにぎわっていました。

かご編みを実演しながら売っているおじさんがいて、しばし見とれてしまいました。


シェルブール駅 Gare de Cherbourg

Cherbourg Station

ギイが戦地に向かうのをジャヌヴィエーヴが見送るシーンに出てくるシェルブール駅。パリからシェルブールに来た時の電車もこの小さな駅に発着しました。

映画に出てくるプラットフォームにある建物もそのまま残っています。

教会 Basilica Sainte-Trinite

Place Napoleon Cherbourg

ジャヌヴィエーヴがカサールと結婚式を挙げた聖トリニテ教会は今でも使われています。

14~15世紀に建てられたゴシック教会で、正面部分は19世紀に増改築されました。26メートルもある高い塔がある豪華な建築物で、外も中も豪華な装飾が目をひきます。

今でも礼拝や洗礼などの行事に使われていて、サービス中でないときは一般客も中に入って見物することができます。

教会の前の広場には映画『シェルブールの雨傘』の結婚式シーンの写真が掲げてありました。


『シェルブールの雨傘』動画で見る昔と今

こちらの動画では、映画に出てくるシーンが現在はどうなっているかを見せてくれます。ガソリンスタンドをのぞいては、昔も今もあまり変わっていないのがわかるでしょうか。

シェルブールへの行き方

映画ファンならシェルブールは必見です。そうでなくても、シェルブールは古き良きフランスの美しい田舎街。美しい景観を眺めながらぶらぶら歩くのが心地よいところ。

この記事ではおもに映画シーンだけ取り上げましたが、海洋博物館やビーチ、公園など他にも楽しめるところがあるので1,2泊してゆっくり楽しむのもおすすめです。物価も安くお魚はおいしく、人々は親切で心落ち着くところです。

パリからはSt Lazare駅から電車で直行便が出ていて、所要時間3時間20分くらいです。また、イギリスのポーツマスからはフェリーも出ています(所要約3時間)。

おすすめの街なので、ぜひ足を伸ばしてみてください。あちこち旅行して回る人はこの後、人気観光地のモンサンミシェルに行くのもいいですね。

 

  

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