児童ポルノ漫画所有で逮捕される欧米とクール・ジャパン【海外の反応】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
Manga

Last Updated on

欧米諸国では児童ポルノに対する取締が厳しいのですが、18歳未満の子供を描写した漫画やアニメを保持しているだけで犯罪になるということをご存知でしょうか。実際に、2014年には日本の漫画ファンのイギリス人男性が児童ポルノ所持容疑で有罪判決になりました。イギリスだけでなく、同様の例は米国でもあります。

児童ポルノ漫画海外の事例

イギリスで制服の少女漫画が児童ポルノ

2014年に学校の制服を着て性行為をしている少女が登場する漫画をコンピューター上で所持していたとして、イギリスに住む39歳の男性が有罪判決を受けました。所持していたものに本物の人間の画像はなかったにもかかわらず、漫画でも児童ポルノとみなされたのです。

この男性は2年間の執行猶予付き、9ヶ月の刑務所入りを言い渡されました。

裁判官は判決でこう述べました。

児童との性行為を描いていることは危険である。

このようなものが描かれることで、こうしたことが許されるものという誤った考えを持つ人々が増える可能性があるからだ。

この男性は日本の漫画やアニメのファンで多くの画像を自らのコンピューターに保持していました。

これより6年前の2008年に、男性はコンピューターグラフィックスでできた児童のイメージを保持していたことで起訴された経過があります。

イギリスで児童ポルノの画像所持が違法になったのは2010年で、当時はこれが違法になる前でした。それで、このときは男性は18ヶ月のコミュニティーサービスと性犯罪者更生プログラムを受けることを義務付けられました。

さらに男性の名前は性犯罪者リストにも登録されました。イギリスでは性犯罪者リストに登録されると、子供に触れる可能性のある職業(教師や保育士、スポーツコーチなど)などにつくことができなくなります。

児童ポルノの画像所持による逮捕例はイギリスだけでありません。2009年には米国でも日本の漫画コレクターに有罪判決が下されています。

オーストラリアでは日本人男性が逮捕

オーストラリアでは、日本人男性が児童ポルノを所持していた容疑で逮捕されたこともあります。

日本からパース国際空港に到着した日本人男性が荷物検査のとき、児童性的虐待や児童性的搾取に当たる画像をスマホに保存していたファイルに保持していたことが見つかったのです。

日本では児童ポルノについてカジュアルに捉えている人が多いため、漫画やイラストなどは特に欧米諸国で「児童ポルノ」と定義されているということを知らない人がいるかもしれません。

外国にコンピューターやスマホを持参するときは「違法」な画像や動画ファイルが保存されていないかどうか注意する必要があります。

日本人男性がスマホに児童ポルノ所持し逮捕、オーストラリアパース空港で

日本の児童ポルノ罪

改正児童ポルノ禁止法

日本でも2014年に改正児童ポルノ禁止法が成立し、児童ポルノの単純所持も罰則の対象となりました。

自己の性的好奇心を満たす目的で児童ポルノを所持・保管していた場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるというものです。

しかし、漫画やアニメ、コンピューターグラフィックスについては、「表現の自由が脅かされる」という意見が上がり、規制の対象外とされています。

さらに、第三者から知らないうちに児童ポルノを送られる可能性もあるし、「性的好奇心」という概念があいまいという声もあることから、捜査権の乱用防止に関する付帯決議もつけられています。

日本は児童ポルノ漫画を禁止するべきか

2015年にBBCの記事で「日本はどうして児童ポルノ漫画を禁止しないのか」というものがあり、ラジオでも取り上げられていました。

この記事は単なる批判ではなく、実在の児童が登場しない漫画やアニメのポルノ、DVDまで規制すべきかそうでないのかについて賛否両論を取り上げています。

まず、イギリス人記者が日本の同人誌『サンシャインクリエイション』を取材した話があります。欧米諸国の厳しい規制を当たり前だと思っていた記者は、同人誌即売会を見て驚きます。少女が性行為を行っている描写など、イギリスや米国では法律違反にあたる漫画が普通に販売されていたからです。

同人誌側は児童との実際の性行為はよくないことだが、そのような感情を持ったり想像して楽しむことは個人の自由だと語ります。

それを聞いて記者は実際に未成年の被害者が出るわけではない「ファンタジー」と現実の児童ポルノとの境目はあるのかどうかと疑問を持ちます。

そして、性的ファンタジーが実際の児童への性的虐待に及ぶリスクは明白ではないとしつつも「このような表現が当たり前になってしまうというのは社会にとって、特に女性になって不安を高めるリスクがある。」と日本の異常な風潮について語ります。

最後に記事は「東京オリンピックが近づき海外から日本に注目が集まることになり、漫画やアニメを『ウィアード(変な)ジャパン』ではなく『クール・ジャパン』とするための圧力が強まるのではないか」と結んでいます。

日本男性の10%が逮捕候補?

2018年タイム誌には、日本で子供の性的搾取が増えているという記事が紹介されていました。

この記事では、日本で170,000人もの未成年者が売春をしているという調査の結果について報道しています。

さらに児童ポルノ被害者の多くは家庭で虐待された子供や学校に馴染めない子供であること、児童虐待の通報は年間122,578件あるというのに、登録されていた社会福祉士は3,250人しかいないという厳しい状況についても言及。

また、日本では性被害にあっても、国として被害者を守る制度がなく、被害者は環境が十分とはいえないシェルターに入れられるだけ。被害者を守り、自立させる制度が必要だと述べています。

記事では、日本人男性の10人に1人は「ロリコン」で、15%は未成年ポルノを閲覧したことがあり、10%は未成年ポルノを所持したことがあるという調査結果を載せています。

この数字はかなり高く思えてびっくりしましたが、漫画やアニメを含めるのだとしたら実際それくらいになるのでしょうか。

これが本当なら、日本の男性の10%がイギリスやアメリカだったら逮捕され、性犯罪者リストに名前を連ねることになるというわけです。

私は女性で長くイギリスに住んでいるため異様に思うだけで、こんなものなのでしょうか?この点に関しては、これを日本で読んでいる人のほうが判断が的確かもしれません。

児童への性的搾取問題

欧米諸国がポルノの中でも児童を対象にしたものに対する取り締まりを特に厳しくしているのは、子供は善悪の判断がつかないことが多く、性暴行を受けても声を上げづらいからです。さらに、子供時代に受ける性的搾取のトラウマはその人の一生を台無しにしかねません。逆に自分が加害者となってしまうことすらあります。

子供時代にそういう被害を受けた人が大人になって異性と普通に恋愛したりすることすら難しくなってしまう例として、実際に寄せられたコメントに次のようなものがありました。

その傷ついた少女はいつか成人し社会の一員となって子育てもする。
結婚、出産、子育て出来ない子供の被害者は多いと思う。
性暴力や虐待の結果。自分もそう。本当に悔しい。
今の少子高齢化も虐待連鎖の結果で問題と思う。
心が壊れたまま。何もかもが狂っていく。

まとめ

これまで日本では、漫画やアニメの世界では特に、「児童ポルノ」分野で独特の文化が発達してきました。その多くは男性が同人誌や内輪でファンタジーとして楽しんできたもので、それが実際の児童に被害が及ぶことになるのかどうかについては、はっきりわかりません。

けれども、そういう風潮を見て不快感や不安を感じる人(特に女性や子供)がいることも確かです。

ポルノじたいに関しては日本だけではなく、英米を含む外国でもその存在はあります。法律で規制されてはいますが、子供を対象としたポルノを趣味にする人もいます。

日本が外国と違うのは英米で「児童ポルノ」とされるような漫画やアニメ、動画があまりにもカジュアルに世の中にあふれていることで、そういう風潮に対する感覚が麻痺していることです。それを楽しんでいる人の中に自分が「児童ポルノ」行為をしているという自覚がある人は少ないでしょうし、街中のポスターやオンラインでの「萌え絵」と呼ばれるような画像にもみんな慣れっこになっています。

児童ポルノを規制するなら殺人や他の暴力の描写も規制しろという意見もあります。けれども、殺人は犯罪であるとわかっていても、児童と性行為をすることを児童ポルノのせいで犯罪だと認識していない人が出てくるのが問題なのです。

コンビニの成人雑誌販売中止もそういった風潮を東京五輪の前に払拭したいといった動きのようです。公の場に氾濫する児童ポルノを不快に思ったり不安に感じる人がいることは確かなのですから。

日本の漫画、アニメなどいわゆる「オタク文化」は外国にも根強いファンがおり、そのような文化を「クール・ジャパン」として売り出していきたいという話をよく聞きます。「表現の自由」を守らなければならないという議論も強くあります。

けれども、日本で普通に流通している漫画やアニメが海外では「児童ポルノ」として扱われることがあるという事実を、日本人は理解する必要があります。

たとえ、それに反対だとしても。

ツイートの反響

こちらの記事は下記のツイートの反響が大きかったので、状況をもう少し詳しく書いたものです。

この件については様々な意見をいただき、改めて、色々異なる考え方があることを認識しました。

全てのコメントを紹介することは難しいので、興味がある方は下記のリプ欄をごらんください。

関連記事

コンビニで成人誌販売中止の理由は外国人客への配慮、五輪やW杯の前に

セックスロボットと小児性愛好者(英語でペドフィリア)BBC番組動画

Twitterアカウント凍結の理由:児童の性的搾取ポリシーとは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

Adsense




コメント

  1. nobody より:

    >日本が外国と違うのは英米で「児童ポルノ」とされるような漫画やアニメ、動画があまりにもカジュアルに世の中にあふれていることで、そういう風潮に対する感覚が麻痺していることです。それを楽しんでいる人の中に自分が「児童ポルノ」行為をしているという自覚がある人は少ないでしょうし、街中のポスターやオンラインでの「萌え絵」と呼ばれるような画像にもみんな慣れっこになっています。

    そういう日本の社会のほうが英国のそれに比べて圧倒的に性犯罪が少ないという現実をまず理解しましょう。
    答えもつまるところはそれですでに出ています。
    問題があるのは、児童ポルノの定義をむやみに広げ続けている結果、
    肝心の教育や犯罪抑止のリソースを空費してしまっている、欧米社会の倫理観の方です。

    「我々の常識こそ正義であり、それを理解しない者は感覚が麻痺しているに違いない」
    傲慢さを隠しも反省もせず、多文化において罪でもないものを罪だと指差してなにがしたいんでしょうか。

    影響論、強力効果論には根拠が認められないとずっと指摘されているのに、
    自分たちの倫理観の欠如を創作物になど転嫁することをこうもやめようとしないのはなぜなのでしょうか。

    お膝元で起きている性犯罪の解決から現実逃避をしたいのか知りませんが、毎度の馬鹿馬鹿しい責任逃れでしかありません。

    記事の中にもあるように、人間は、殺人が悪いことだとちゃんと理解できる生き物なのです。
    ポルノ上の数多のフィクションでだって同じように現実と虚構とを区別する教育をすればいいだけです。

    この手の心配をするのであれば、実際に目の前で起きてる生身の性犯罪被害者のケアにこそそのリソースを費やすべきだと、何万回でも反論していかなければなりません。

    でなければ、不快感や不安を理由にした中世の魔女狩りが再演されることになるだけです。裁かれる必要のない人間の血が流れ、文化が失われ、結局誰も救われません。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください