スティルトンチーズで日英貿易交渉難航

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Stilton cheese

日英通商協定が合意に達しなかったのはチーズが原因?イギリスがスティルトンなどの英国産ブルーチーズの日本への輸入を増やしたいとごねたために、交渉が難航したことが話題になっています。「スティルトンって何?」という人のためにこのチーズについて紹介します。

日英貿易交渉がチーズでトラブる


8月6~7日に茂木敏充外相が日英貿易交渉のため訪英し、ロンドンでリズ・トラス英貿易相と協議しました。両国は日本車のイギリス輸出など大半の分野で合意でき、2021年1月の日英通商協定発効を目指しています。

1点だけイギリス側がどうしても譲れない争点がイギリスから日本へ輸入されるチーズの関税についてで、両国はこの件について8月末までに合意したいとしています。

トラス貿易相はスティルトンなどのイギリス産ブルーチーズを日本に輸入する際にかかる関税を早い段階でなくし、日本への輸入を増やしたいというのです。彼女はかねてからイギリス産チーズに熱い思いを抱いており、2014年に環境相だった時にも「イギリス産チーズの輸出に力を入れるべき」と語っていました。

こちらはイギリスから日本へのチーズの輸出を量(トン)であらわした図です。

Agriculture and Horticulture Development Board

 

 

 

青=チェダーチーズ

黄緑=ブルーチーズ

赤=モッツアレラ

グレイ=その他

 

 

 

 

こうしてみると、ほかのチーズは年々輸出量が増えているのに、ブルーチーズはほとんど伸びていないことがわかります。

 

こちらはイギリスから日本へ輸出されるチーズを販売価格で示した図です。

(Agriculture and Horticulture Development Board)

 

 

 

青=チェダーチーズ

黄緑=ブルーチーズ

赤=モッツアレラ

グレイ=その他

 

 

 

 

こちらを見ても量で見たのとだいたい同じような分布ですが、ブルーチーズが少し多めであることから、価格帯が高いことが見て取れます。

 

スティルトンチーズ(Stilton Cheese)とは

イギリスというと食べ物がまずいことで知られており、イギリス産チーズにしても日本ではあまり知られていないかもしれません。でもチェダーやランカシャーなどのハードチーズ、そしてブルーチーズの代表であるスティルトンチーズは捨てたものではありません。

世界三大ブルーチーズ

スティルトンはフランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並んで「世界三大ブルーチーズ」と称されていて、イギリスは1800万ポンド分のブルーチーズを世界中に輸出しています。このうち日本向けは10万ポンド(約1400万円)ぽっちしかないのです。

「世界三大ブルーチーズ」といわれるだけあって、自国のものでないチーズを馬鹿にするチーズ大国フランスにも隠れファンがいます。私の知り合いのフランス人やイタリア人もスティルトンチーズには一目置いています。

スティルトンは世界中に輸出されている名品といっても、特に高価なチーズというわけではありません。イギリスだとスーパーなど、どこでも手に入る定番チーズです。

スティルトンの値段

スティルトンチーズのイギリスでの販売価格はスーパーとかだと1キロが7~15ポンド(約1000円~2000円)くらいで安価です。100グラムにすると100円~200円なので庶民のチーズですよね。(ちなみにイギリスでは食料品は消費税ゼロ)

フォートナム・メイソンとか英国王室御用達などの高級店だと瓶入りとかで高いのを売っています。

でも、スーパーとかに売っているスティルトンでも十分においしいので、無理して高いのを買う必要はありません。

ホワイトとブルースティルトン

スティルトンにはWhite Stiltonという白カビ版もあるけど、Blue Stiltonという青かび版が主流。

ゴルゴンゾーラやロックフォールほど癖が強くなく、さわやかな香りがあり、濃厚なブルーチーズが苦手な人にも食べやすいかもしれません。

スティルトンの食べ方・レシピ

そのままワインと

スティルトンはそのままクラッカーやパンと食べてもおいしく、ワインのお供に最適です。

ウィスキーやポート、シェリーなどのお酒と一緒に供されることもあります。

サラダなどのアクセントに

チーズをそのまま食べない人でも、ほんの少しサラダにアクセントとしてふりかけるとドレッシングいらずです。カリカリベーコンやクルミと一緒にかけてもいいし、豆のサラダにも合います。

味が濃厚で独特なので少し使うだけで普段の料理にアクセントをつけることができて便利な食材です。

熱を加えた料理にも

スティルトンは熱を加えてとろりとなったのもおいしいのです。

オムレツやキッシュ、グラタン、ホットサンドなどに入れてちょっととけたところを試してみるのもよし。

パスタにも合うし、オーヴンで焼いたり蒸したりしたジャガイモに切り込みを入れてスティルトンをはさんでもOK。

デザートに

スティルトンは甘いものにも合うので、デザート用にも使えます。はちみつをかけるとか、イチジクやリンゴなどの果物を合わせる人が多いようです。

私はスライスした洋ナシにぱらぱらと振りかけるのが好みです。手をかけなくても見た目もきれいなデザート一品がすぐ用意できるのも便利ですね。

日本人にもスティルトン・ファンはいるようで、ほかにもお好みの食べ方を紹介している人がいました。

スティルトン、日本ではどこで買える?

「スティルトンチーズは日本ではどこで買えますか?」という質問があったのですが、成城石井やカルディ、デパ地下などで買えるようです。

近くに販売店がないという人は楽天やAmazonなど、通販でも買えます。

 

日本での販売価格は100グラム800円~1000円くらいのようなので、イギリス価格に比べると10倍とかするんですね。

関税がなくなったらもう少し安くなるはず。トラス大臣のスティルトン熱に日本政府がおれてくれるのを祈りましょう。2026年に撤廃が合意された日本車のイギリス輸入関税に比べたら大した額ではないですから。

それとも日本の酪農産業保護のためにはそういうわけにはいかないんでしょうか。

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