【英国料理】イギリスで食べるべきおいしい料理おすすめ10選

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British Fod

Last Updated on 2020-08-13 by ラヴリー

イギリス料理はまずいと世界的に有名ですが、美味しいものもありますよ。以前はイギリスでは手に入りにくかった食材も手に入るようになったし、一般イギリス人も舌がこえてきました。ここでは、旅行者でも試すことができそうな、比較的手に入りやすいイギリス料理をあげるので、ぜひ試してみてください。

Contents

サンデー・ロースト Sunday Roast

Roast

 

イギリスでは日曜日のご馳走としてサンデー・ローストを家族で食べるのが伝統です。ロースト料理はビーフ、ポーク、チキン、ラム、ギャモン(塩漬けのポーク)があります。クリスマスには七面鳥(ターキー)を食べるのがならわしです。

ロースト料理はシンプルで、お肉の旨みを生かすものなので、あまり失敗がありません。グレイビーと呼ばれる肉汁でできたソースをかけたり、シンプルに塩コショウだけで食べたりと好みに合わせて食べます。

ローストビーフにはヨークシャー・プディングというパイがつき物です。シュークリームの皮みたいなもので、味はほとんどなく、肉汁をひたして食べたらおいしいということです。私はあまり好きではないのですが、ぷくっと膨らんだところは絵になりますね。

ほかにはおなじみのポテト(フライド、マッシュ、ローストなど)やゆでた野菜が添えてあります。

チキンやターキーなどのローストは鳥の内臓を出した後にスタッフィングという詰め物をして料理することもあり、これが添えてあることがあります。シェフによってスタッフィングの内容をいろいろ工夫していて、何が入ってるんだろうというお楽しみ的な要素がある添え物です。

コテージ・パイ/シェパーズ・パイ Cottage Pie/Shepherd’s Pie

 

Cottage pie

 

パイ料理はイギリスの代表的な家庭料理です。家族全員の食事を一皿でオーブンに入れて作ることができ、栄養の面でもバランスの取れたもの。オーブンから出たての熱々を食卓で切り分けて家族全員で食べるのは寒い冬の楽しみです。

コテージ・パイはその名もコテージ(田舎家)のパイというように、庶民の家庭料理です。通常は牛のひき肉と野菜をいためて煮込み、その上にマッシュポテト(ゆでたジャガイモをつぶしてなめらかにしたもの)を敷き詰めてオーブンで焼く料理です。

新鮮な食材で一から作ることもできますが、サンデー・ローストなどの残り物をすべて煮込んで作る、余りもののリサイクル料理としても使えるメニューです。家庭料理なので、高級レストランなどにはありませんが、カジュアルなところやパブなどにあるメニューです。

似たようなものにシェパーズ・パイがあります。シェパード(Sheperd) というのは羊飼いのこと、こちらはコテージ・パイのラム版で、羊肉を使って作ったパイをシェパーズ・パイと呼びます。私はこれがお気に入り。

こちらもパブやカフェなどでお目にかかるメニューです。また、スーパーでレディーメードのものを1人前から買うことができるので、自炊ができる人はこれを買ってオーブンに入れておくだけで手軽に伝統イギリス料理を試すことができます。

フィッシュ・パイ Fish Pie

Fish Pie

こちらもマッシュ・ポテトを使ったパイですが、様々な魚介類と野菜を使ってクリーミーなソースで煮込みその上にマッシュポテトをかぶせてオーブンで焼いたものです。お魚が好きな人にはおすすめです。パブなどのメニューにもあるし、レディーメイドを買うこともできます。

フィッシュ・パイは自分でも簡単にでき、大人数の料理をオーブンで一度に料理できるので、私も来客時などに自分で作ります。そのときに手に入る(冷凍庫にあるものも含め)魚や魚介類と野菜を何でも使えるので冷蔵庫の整理にもなります。

おいしく作る秘訣はスモーク(燻製)されている魚も混ぜることです。スモークサーモンは高価ですが、スモーク・マッカレル(鯖)、スモークキッパー(ニシン)などはスーパーなどで安く買えます。(ちなみに、このスモークされたお魚は安くてご飯に合うのでおすすめです)

 

ステーキ・アンド・キドニー・パイ Steak and Kidney Pie

SteakKidneyPie

イギリスのパイ料理にはマッシュポテトを使うもの以外にショートクラスト・ペイストリーを使うものがあり、このパイはその代表的なものです。牛肉と腎臓を使い、野菜と一緒に煮込んでその上にパイ生地を載せてオーブンで焼いたものです。煮込む際にはビールを使うレシピもありますが、トマトソースだったり、ウスターソースも入れたりといろいろバラエティーがあります。

私はレバーなどが苦手なのですが、この料理だと腎臓の独特の匂いが気にならず食べることができます。腎臓は体にいいそうなのでうれしい限りですが、ビールで臭いを消しているとしたら、どうなんでしょうかね。

フィッシュ・ケーキ Fish Cake

fishcake

日本のコロッケの魚版といったらいいでしょうか。魚、マッシュポテトと野菜を刻んだものを混ぜてパン粉を付けて揚げたものです。鮭、タラ、鯖など、いろいろな魚バージョンがあります。

余り物で作れるでしょうから、カジュアルなレストランで比較的安価に食べられます。また、スーパーマーケットなどでレディーメイドや冷凍を買ってオーブンで暖めて食べることもできます。

ポテト・アンド・リーク・スープ Potato and Leek Soup

Potate Leek Soup

 

イギリスのスープやシチューは素材の味がおいしくておすすめです。日本で売っているインスタントの「クリームシチュー」や「カレー」にはお砂糖や科学調味料が入っていて、慣れない私には違和感があるのですが、イギリスではきちんとスープストックを取って季節の野菜で作っていることが多いです。

いろいろなレシピがありますが、お気に入りはポテトとリーク(西洋ねぎ)のホワイトスープで、これは自分でもよく作ります。玉ねぎやリークが嫌いな子供でもこれならだいたい気に入ってくれます。イギリスのおいしいパン(同じく日本のものと違って砂糖や保存料などが入っていない)と一緒に食べたら、これだけで満足できる一皿です。

クラブ・サンドイッチ Club Sandwich

Club Sandwich

あまりおいしい料理がなさそうなパブやカフェでメニューにあったら選ぶべきメニューのひとつはサンドイッチで、できたら暖かいもの。以前働いていた職場では金曜日になるとみんなで近くのパブに行きビールと共にランチを食べる習慣がありました。(みんな飲むのがお目当てで、そのままパブに残る人もいて金曜の午後は仕事にならなかったっけ。)

昔ながらのパブで、私にはおいしいと思えるようなメニューがなかったのですが、ここのクラブ・サンドイッチは絶品でした。かりっと焼いた薄切リトーストにチキン、ベーコン、レタス、きゅうり、トマトがはさんであってマヨネーズで和えてあるのです。

サンドイッチのようなシンプルなものは食材さえ普通なら、まずく作るのが難しいので、無難なチョイスです。そして、できたら冷たいものでなく、暖かいサンドイッチがおすすめです。

フィッシュ・アンド・チップス Fish and Chips

FishChips

イギリス料理といえば思い浮かぶのがこれ、フィッシュ・アンド・チップスですね。これはもともとテイクアウト用の食べ物ですが、パブやレストランでも食べることができます。タラなどの白身魚の揚げ物にフライドポテトがついていて、イギリス人はこれにモルトビネガー(酢)と塩を振りかけて食します。

添え物としてマッシュ・ピーと呼ばれるグリーンピースをどろどろになるまで煮込んだものを一緒に食べる人も多いです。モルトビネガーは日本の米酢と比べ風味が強いので、苦手な人はパックに入ったタルタルソースをつけて食べてもいいでしょう。

フィッシュ・アンド・チップスを食べられるところは実にたくさんあるのですが、これほどその質に差があるメニューはないんじゃないかと思います。それで、これを食べた人の感想に大きな開きがあるのでしょう。おいしいところで食べたら本当においしいのですが、残念ながらそれは少数なので、試すのならぜひ評判がいいところを厳選してください。

魚の種類が選べるようなところなら概しておいしいところにあたる可能性が高いです。魚はCod(タラ)、Haddock(コダラ)、Halibut (ヒラメ)、Rock (カサゴ)、Skate (エイ)、Plaice (カレイ)、Lemon Sole (舌平目)などがありますが、地方によって、またその時期によってもかわってきます。

イングリッシュ・ブレックファースト English Breakfast

English Breakfast

English Breakfast

「イギリス料理は朝食以外はまずい」といわれているので、唯一外国人に評価を得ている料理といえましょう。イギリスでホテルやB&Bに泊まったら必ずメニューにあるし、カフェなどでも食べられるのでイギリスへ来る人なら誰でも一度は食べるメニューといえます。

フル・イングリッシュ・ブレックファーストと呼ばれるものはトースト、目玉焼き、ソーセージ、ベーコン、焼いたトマト、マッシュルームソテー、ベークトビーンズ、これに紅茶かコーヒーがつきます。ところによってはこれにハッシュドポテトやブラック・プディングがつくところもあります。

ボリュームたっぷりなので、これを朝の遅い時間に食べるとランチが食べられないかもしれません。

イングリッシュ・ブレックファーストはあまりあたりはずれがないといえるメニューです。唯一の違いはソーセージの質くらいでしょうか。安宿や庶民的なカフェなどで出てくるものは安物のソーセージを使っていることがありますが、こういうソーセージが好きという人もいるので、好みなのかもしれません。

アフタヌーン・ティー/クリーム・ティー Afternoon Tea/Cream Tea

Afternoon Tea

こちらはイギリス料理というよりはメニューといえるものですが、イギリスにきたら一度は試したいものです。

アフタヌーン・ティーはサンドイッチ、スコーン、数種類のケーキにポットに入った紅茶が付いてくるというもの。実にボリュームがあるのでお茶請けというよりは遅めのランチ、または早めの夕食という意味合いで食べるものです。

もし、気軽にお茶だけ楽しみたい場合はクリーム・ティーと呼ばれる、スコーンと紅茶のメニューが適しています。イギリスのスコーンは焼き立てを食べることができたら、最高においしいものです。スコーンはさめてしまうととたんにぱさぱさして味が落ちてしまうので、なるべく焼きたてが食べられるところを探してください。ほのかに暖かいスコーンにバターとジャム、クロテッド・クリームと呼ばれる濃厚なクリームをつけて食べると口の中でほろほろととけて至高の味となるでしょう。

番外編:チーズ

Stilton cheese

 

イギリスのチーズについて番外編として付け加えます。料理ではないですが、食材としておすすめだし、日本でも手に入るしね。

チーズというとフランスが思い浮かぶし、カマンベールやブリー、ロックフォールなどファンの多い名品が目白押し。けれどもイギリスにもおいしい国産チーズがあるのです。

イギリスのチーズはいわゆる「ハードチーズ」にいいものが多い印象です。よく使われるのはチェダーチーズでその熟成度もマイルド、マチュア、エクストラ・マチュアと様々なものが選べます。また、ほかにもチェシャー、ランカシャー、レスター、グロスターなどイギリス各地域の産地の名前が付いたチーズがたくさんあります。

私が個人的に好きなのは「Tasty Lancashire(ティスティ・ランカシャー)」というもので「おいしいランカシャー」といかにもという名前のチーズですが、これはどこにでもある種類ではなくて、マーケットやデリカテッセンのチーズ専門カウンターではないと手に入らないかもしれません。

イギリスで世界的に有名で各国に輸出もされファンが多いチーズとしては「スティルトン」があります。青かびチーズでロックフォール、ゴルゴンゾーラと共に「世界三大ブルーチーズ」の一つとして知られています。
 
ブルーチーズとしては癖がそれほど強くなく、適度なコク・香りとさわやかな味の絶妙なバランスが魅力。そのまま食べても、料理やデザートにアクセントとして少しだけ使うのにもよく、使い勝手もいいチーズです。女王様もお好きだそうで、チーズにはうるさいフランス人にも隠れファンが多いといわれています。

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