英BBCが3月にジャニーズ問題についてのドキュメンタリー番組を放映後、当初は日本メディアもジャニーズ事務所も反応は限られていましたが、被害者の告発などによって次第にこの問題が公になってきました。子供に対する性加害者が死後までもてはやされたものの、後にその事実が明るみに出たということでは、イギリスでは誰もがジミー・サヴィル事件を思い出すようです。
社会生活 Society & Life
中絶薬や避妊薬、イギリスで無料なのは男性が妊娠するから?
イギリスでは避妊や妊娠出産、人工中絶などに関する女性への心身の医療サービスが整備されています。情報を得たり秘密で相談できたり、サービスへのアクセスも簡単で、原則として無料。そういうイギリスから見ると、日本ではこのような医療サービスや情報を得る物理的精神的なハードルが高いばかりか、コストがかかったり、そもそも承認されていなかったりして、女性がいかに不利な立場にあるかがわかります。これは女性に対する人権侵害に近く、とても先進国とは言えない状況にあるといえます。
シュリンクフレーション=Shrinkflationとはステルス値上げ?
最近、日本の友達が「ポテチの中身が減っている」と愚痴っていました。値段は変わらないのに、内容量が3分の2くらいになっていたそうです。これって実質値上げですよね、しかも気づきにくい。実はこのような現象は前からイギリスにもあって、「シュリンクフレーション」という造語まで作られています。
外国人労働者に永住資格、日本政府の移民政策転換の理由
日本政府は外国人労働者の「特定技能」在留資格について、永住も視野に入れた更新や家族帯同を認める方針を発表しました。これまで移民に対して厳しい措置をとっていた日本にとって大きな方向転換ですが、この背後にはどういう状況があるのでしょうか。
コロナ抗原検査とPCR、イギリスでは誰でも無料
厚労省が新型コロナウイルス用抗原検査キットの薬局での販売を解禁したということですが、価格が高く一般民にとって敷居が高いようです。イギリスでは無症状の一般国民を対象に抗原検査キットを無料配布し、週2回の検査が推奨されています。ここでは、抗原検査の費用や精度、PCRとの違いなど、イギリスでの利用状況を交えて説明します。
コロナ禍のイベント:五輪やフジロック、イギリスのライブやサッカー実験
新型コロナウイルスが流行している中、東京五輪が賛否両論の中開催されました。今年はフジロックも行われますが、こちらも反対する人や出演者辞退の話を聞きます。イギリスではコロナによるロックダウン中、大規模イヴェントは禁止されていましたが、解除にあたって安全なのかどうかを調べる実験を行いました。
アストラゼネカワクチンは安全?副作用は?なぜ安い?
アストラゼネカ製のコロナワクチンを40歳以上を対象に公的接種に加えると日本政府が発表しました。このワクチンは既に承認されていましたが、ファイザーやモデルナと違い、これまで使用されなかったのはなぜなのでしょうか。
東京五輪やコロナで海外に暴露された日本の問題:人権と民主主義
ずっと外から日本を見ていて思うことですが、東京五輪とコロナのせいで、これまで隠れていた日本の病巣がパンドラの箱を開けたように外国に暴露されているようです。日本政府のコロナ対策や東京五輪についての不手際や問題だけでなく、広く日本社会の人権問題(人種やジェンダーなどの差別、排外主義、格差と弱者切り捨て、同調圧力、いじめやヘイトなど)、政治やメディアをはじめとする民主主義上の欠陥など。どれも前からあった問題ですが、これまで解決されてこないまま先送りにされていたものが、海外メディアが報道することで国際社会の目にさらされてしまったのです。
コロナワクチン①日本の接種遅れの理由は政府の作戦?
新型コロナウィルスワクチンの接種が世界中で進んできました。日本の接種状況は諸外国に比べ遅れていますが、その理由は何なのでしょうか。ワクチン接種に関する記事①で日本の状況、②でイギリスの状況を見ていきます。
アストラゼネカワクチンで副作用?コロナ接種状況(日本と海外)
新型コロナウィルスワクチンの接種が世界で進んでいて、イスラエル、英国、米国などは特に出だしが早く先行しています。私もイギリスでアストラゼネカワクチンを2回接種済です。ワクチンの副作用やそれについての報道や政府のコミュニケーションなどについてお話しします。