日本の痴漢は世界的に有名「chikan」が英政府公式サイトに登場

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英語になった日本語に「過労死」や「引きこもり」に加えて「痴漢」という言葉があることを紹介しましたが、この言葉はもはや世界的に有名になり、公認されたようです。イギリス政府の公式サイトにも ‘chikan’ という言葉が現れており、日本を訪問する上で注意すべきこととして警告があります。


イギリス政府の警告

イギリス政府の公式サイトでは外務省による訪問国別の注意書きがあります。そのうち、日本を訪問する人向けの安全上の注意に「チカン」という言葉が、‘chikan’ とそのまま英語になって表現されています。

それによると、日本は「犯罪率は低く、夜間における外出や公共交通機関での移動は概ね安全である。」としつつも、下記のように注意書きがあります。

性的暴行やレイプは稀だが存在する。

日本の法律では性的な関係が同意に基づくものではなく、暴力、脅迫、強制によって行われたという証明を被害者が証明しなければならない。

電車内での女性客への不適切な接触、いわゆる ‘chikan’ はよく起こる。

被害にあった場合、加害者にむかって声を上げ、他の乗客に助けを求めて交通職員を呼ぶように、警察はすすめている。

カナダも日本の痴漢に対する警告

このような注意書きがあるのはイギリスだけにとどまりません。

カナダでも公式サイトに日本の痴漢について警告しています。

「女性の安全上の注意」という項目で次のように記載があります。

女性の一人旅では何らかのハラスメントに遭うことがある。

朝や夕方のラッシュアワーなど地下鉄や電車で不適切な身体的接触(chikan)が起きることもある。

このため、ラッシュアワーの時間帯には女性専用車が用意されている地下鉄もある。

日本の痴漢事情

このように日本の「chikan」はもはやその名を海外にまでとどろかせています。それも仕方のないことかもしれません。

日本では、特に都会で混雑した電車に乗る女性にとっては、痴漢はもはや日常茶飯事だと聞きます。あまりにも日常的すぎてもはやニュースにもならないというのです。

性暴力やセクハラ被害者を支援する「#WeToo Japan」は2018年に「公共空間におけるハラスメント行為調査」を行いました。

その結果によると、女性の70%が電車やバス、道路などの公共空間で「体を触られる」「体を押し付けられる」などのハラスメント被害を経験しています。

痴漢被害は年齢が低いほど高くなります。10代が一番被害にあいやすく、私服より制服を着ていることで被害経験率が高まるという結果になっています。

調査では痴漢被害にあった人の半数が「我慢した」1/3が「その場から逃げた」と答えており、助けを求めたり通報するといったことをする人は少数です。

ニュースでは、同じ人が何度も痴漢行為を繰り返すといった報道も耳にします。それほど常習犯も多く、社会的な制裁も限定的なようです。


女性専用列車に対する議論

先日「女性専用車両は戦場」という話題が日本のテレビワイドショーなどのメディアで取り上げられていると聞きました。

複数のメディアで女性専用車両は汚くて臭く、「女たちのバトル」場と化しているというのです。そのために、女性専用車両に乗りたくないという女性の声を紹介していました。

けれども、このような報道には女性を中心に多くの疑問と批判の声が上がりました。

その中には「女性専用車バッシング」は、このような車両を廃止したいがために誰かが仕組んだのではないかという意見もありました。東京五輪で日本に来る外国人が女性専用車両がある理由を知ったとき、「痴漢が多いから」ということがバレるのが恥ずかしいからというのです。

そういえば、コンビニで成人誌販売が中止になったのも外国人対策だったという話なので、あながち考え過ぎでもないような話です。

イギリスでの議論

イギリスでもバスや電車など公共交通機関でセクハラや性暴行が起こることがあります。それで、電車や地下鉄に女性専用車両を設ける提案が出されたことがありましたが、その案はお払い箱になりました。

とはいえ、その理由は日本で聞かれるように「女性にだけ特権を認めるのは不公平だ」とか「男性差別」だとかいうものではありません。

女性専用車両を設けるということは、そもそもそういう犯罪行為があることが仕方ないと認めることであり、対策をあきらめることであるという理由からです。それよりも、犯罪行為そのものを撲滅することが必要だというのです。

女性が専用車両を利用するなどして行動を制限することは、女性の安全を守ることにはならず、逆に犯罪を常態化することにつながる。性犯罪は問題であり、それを取り締まるのだということを社会がはっきりさせる必要があるということです。

「女性は性暴行を避けるために服装に気をつけろ」というのと同じ理屈で、加害者ではなく被害者を非難するヴィクティム・ブレイミングの考え方だという論理です。

さらに、男性がこういう犯罪を犯すものだと決めつけることは、男性にとっても侮辱的だという意見もありました。

性犯罪は男性の本能や衝動によって起こるものではなく、女性を蔑視し性的なモノ化したり、自らの力を誇示したいという誤った考えに基づいて行われるもの。そのような犯罪を犯すものは正しく罪を償わせ、更生されるべきであるというのです。

センター試験の日の痴漢

日本で「女性専用車は女のバトル」論が炎上したのは2020年の1月でしたが、おりしもそれは1月18日に行われたセンター試験の少し前でした。

最初聞いたときは冗談かと思ったのですが、センター試験の当日は、受験生となる女子学生は入試に遅刻できないので報告されることがないという理由で痴漢が増えるそうです。

「センター試験の日は痴漢し放題」などとSNSや掲示板で呼びかける書き込みがあるのだと聞いて、私は心が暗くなりました。ただでさえ緊張で一杯の試験日にこんなことまで心配しなければならないなんて。

けれども、今年は私と同様の考えを持った人たちが心配だけではなく、勇気を持って実際に行動を起こしてくれたのです。

センター試験当日に「まじで痴漢やめろ」というプラカードを持って電車内をパトロールする人が多く見られたというニュースを見てとてもうれしくなりました。

その中には自らが幼いころから繰り返し痴漢被害にあってきたという女性も、幼稚園のときに成人男性から痴漢被害にあったことがトラウマになっているという男性もいました。

まとめ

「chikan」についてここまで国際的にも知られるようになるような日本社会ってどうなってしまったのでしょうか。女性専用車が必要になるほど痴漢が常態化してしまっている状況は異常だと思います。

今の状況では女性専用車があることで安全安心を得られる女性がいるのは当然のことのようですが、それによってそもそもの痴漢問題に目をそむけていては解決には至りません。

被害者も周りの乗客も勇気を持って通報する、公共交通機関や警察は適切で厳格な対応をすることが必要です。さらに、体を接触せざるを得ないほど混雑した交通機関の緩和も考えたいところ。一極集中の緩和、リモートワークやフレキシブルワークなどワークライフバランスの導入なども検討しては。

さらに、痴漢という行為そのものについては男性の本能とか性衝動といったことより、抵抗する力がない弱い立場の女性を自分のパワーのもとにおき、困る姿を見たいという欲望が背後にあるように思います。

それは、つきつめていけば日本社会に蔓延している性差別や女性蔑視、「女性は男性に仕えるべきである」という考えが根底にあるように私には感じられます。女性上司に痴漢する男性ヒラ社員なんていませんよね。

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