2020年1月31日に、イギリスが正式にEUを離脱し、47年間に及ぶ加盟にピリオドが打たれました。2016年に国民投票でEU離脱を決めて以来、もめにもめて3年半たっての離脱となりました。ブレグジットが現実となったらどんな変化が起こるのでしょうか。また、そもそもイギリスはどうしてEUを離脱することになったのかについても今一度簡単におさらいしておきましょう。
イギリスEU離脱
ホンダ英国工場閉鎖Brexitの影響で日本企業もイギリス撤退
ブレグジットによる先行きが未だ昏迷状態にあるイギリスで日産が新車種の製造をサンダーランド工場から日本に切り替えると発表しましたが、今度はホンダが英南西部スウィンドンにある工場を2021年に閉鎖するというニュース。イギリスEU離脱期限3月29日前1か月少しになってのホンダの撤退発表はイギリス中に波紋を投げかけています。
イギリスEU離脱で日産工場に影響:Brexitで被害をこうむる人たち
日産がイギリス北東部サンダーランドにある工場で生産予定だった新車種を代わりに日本で生産すると発表しました。イギリスのEU離脱期限が迫り混乱を極めている国内では、この発表は不安を駆り立てるニュースとなっています。サンダーランドはブレグジット国民投票の時は離脱支持派が多かった地域ですが、どうしてそうだったのかということもふまえて、イギリスのEU離脱によって被害をこうむるのがどういう人であるのかということを考えてみたいと思います。
ブレグジットの影響で北アイルランドの平和に危機:ベルファスト合意20周年
4月10日は北アイルランド和平のベルファスト合意(Good Friday Agreement)の20周年記念です。北アイルランドで繰り広げられた紛争に終止符を打つ合意から20年、奇跡的にと言ってもいいほどの平和が続いてきました。しかし20年たった今、イギリスのEU離脱(ブレグジット)の影響によってその平和が脅かされようとしています。
イギリスEU離脱国民投票不正疑惑告発者シャミヤ・サンニ
米大統領選や英EU離脱国民投票の選挙キャンペーンでケンブリッジ・アナリティカや関連企業がフェイスブックの個人情報などを利用していた件で一連の記事を書きましたが、今回は英EU離脱キャンペーンの告発者シャミヤ・サンニについて書きます。
英EU離脱国民投票フェイスブック情報に影響されたと告発者が証言
ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックのデータを使用して選挙キャンペーンをしていたことについて、クリストファー・ワイリーが告発した記事を書いた後、次々に事実が明るみに出ました。そんな中、英国会特別委員会でワイリーは「EU離脱の国民投票で、不正な選挙操作により、結果が逆になった。」と証言し、それを裏付ける証言をするもう一人の告発者が現れました。
イギリスEU離脱派がなぜ勝ったのか理由をわかりやすく簡単にいうと
2016年6月23日に行われた国民投票でイギリスはEU(欧州連合)からの離脱を決めました。投票結果は離脱支持が51.9%、残留支持が48.1%。政府保守党、野党の労働党を始め、EUはもちろんアメリカをはじめとする各国の指導者や国際経済機関が残留を求めた中での選択でした。どうしてイギリス人はEU離脱を選んだのかと何人もの人に聞かれるので簡単に説明します。