仏大統領マクロン夫人は25歳年上、高校の先生と生徒としての出会い

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Macron

ブラジルのボルソナロ大統領がフランスのマクロン大統領の夫人ブリジット・マクロンの外観を揶揄するコメントをしたことでマクロンは「きわめて無礼」と非難しました。マクロン大統領夫人は夫より25歳年上の66歳ですが、37歳のボルソナロ大統領夫人と比較した写真をアップして揶揄したフォロワーに同意するコメントをしたのが原因です。マクロン大統領夫妻は仲がいいので有名ですが、年の差やその出会いが珍しいことで興味をそそるカップルでもあります。

Contents

マクロン仏大統領夫人への無礼コメント

マクロン大統領とボルソナロ大統領ははG7サミットでも議題となったブラジルのアマゾン熱帯雨林問題について意見の食い違いを見せていました。マクロンが参加国にアマゾン火災への対応を呼びかけたことに対し、ボルソナロは「植民地主義の考え方だ」と非難していたのです。

その時、ボルソナロ大統領の支持者がフェイスブックにブリジット夫人と37歳のボルソナロ大統領の妻の写真を並べて載せて「マクロンがどうしてボルソナロを責めるのかわかるだろう?」とコメントしました。暗にブリジット夫人がボルソナロ大統領夫人よりずっと年上であり、若くきれいな妻を持つボルソナロをねたんでいるのだろうということをにおわせたのでしょう。

それに対してボルソナロ氏は「彼に恥をかかせるな、ははは」と返答したのです。

64歳のボルソナロ大統領は3回結婚していて、現在の妻は37歳です。

ボルソナロ大統領は極右思想を持ち「ブラジルのトランプ」と呼ばれています。これまでも女性や黒人、マイノリティーに対する攻撃的な発言をしてきました。過去には女性議員に「お前など醜いのでレイプする価値もない」と言って問題になったことがあります。また「同性愛者の息子を持つようなことがあったら事故で死んでほしい」とも語りました。

ポピュリストのボルソナロは今年1月に政権を握ると、これまでのブラジル熱帯雨林を厳しく保護する政策を転換。その結果、森林伐採や火災が相次いでいることで、国際的に注目される問題に発展しています。

ブリジット・マクロンとは

ボルソナロ大統領が揶揄したマクロン大統領夫人のブリジットとはどんな人なのでしょうか。

ブリジット・マクロンのプロフィール

名前:ブリジット・マクロン(Brigitte Marie-Claude Macron)

生年月日:1953年4月13日

出身:フランス、アミアン

職業:教師

身長:168㎝

体重:57㎏

子供:3人(前夫との子供)

ブリジットはフランス北部の街アミアンにある老舗菓子店の6人兄弟の末っ子として生まれました。私立校の教師としてラテン語、フランス語、演劇を教えていました。21歳で2歳年上の銀行員と結婚し、26歳で3児を抱える働く母に。7人の孫がいます。

前夫とは2006年に離婚しています。

(下記の写真の両側は実娘2人で、一緒にエマニュエル・マクロンの大統領選を応援している様子)

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ブリジットとマクロンの出会いは先生と生徒として

エマニュエル・マクロンがブリジットに会ったのは彼が15歳の時でした。その時、ブリジットは39歳の先生で、彼が出た劇を指導していました。この時、マクロンは年の離れた女性教師に一目ぼれしてしまったのです。

マクロンはブリジットに頼み込んで毎週個人指導をしてもらっていたということなので、この時2人の間に恋愛感情が起こったと推察されますが、教師と未成年の生徒という関係では禁断の恋でした。

ブリジットの娘がマクロンのクラスメートだったのですが、彼の両親ははじめ、マクロンはこの娘に恋したのだと思ったそうです。(昔の映画『卒業』を思い出す)

小さな町で2人のうわさがささやかれるようになり、マクロンの両親は心配しました。ブリジットも自らの立場やマクロンの将来のことを考えて、彼にパリの名門校に行くことをすすめました。それで17歳の時マクロンは地元を離れることになったのですが、その時彼はブリジット先生にに「たとえ何があっても、将来あなたと結婚する」と言って去って行ったそうです。

ブリジットは当時のことを回想して、その頃はあくまで二人の仲は教師と生徒としての関係であり、彼女は3人の子供のことで頭がいっぱいだったと言います。けれども彼女は「彼の知性に圧倒されました」とも語っており、燃え盛る愛情を何とか秘めて彼と別れたのではないかと思われます。

試練を超えたロマンス

マクロンはパリへ行ってもブリジットのことを忘れることはできなかったようです。2人は10年以上もの長い月日を経て2007年に結婚に至りました。ブリジットはその1年前に前夫と離婚しています。マクロンは初婚だったので、初恋を貫き通したということなのでしょう。

ブリジットはマクロンと暮らすためにパリに引っ越してからも教師の仕事を続けていました。けれども政治家として活躍を始めたマクロンのために2015年に仕事を辞め、コーチングやアドバイスを通して彼のキャリアを支えることに専念しました。

とはいえ、当初ブリジットは政治家として頭角を現していたマクロンと共に表に出ることを控えていました。けれどもマクロンが経済相だった2015年に彼がゲイではないかといううわさが広まりました。その疑惑を払拭するためにも2人は関係を公にすることにしたのです。ブリジットがスペイン国王夫妻が参加するエリゼ宮晩餐会にデビューした時の写真がこちらです。

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カール・ラガーフェルドから「パリ一の美脚」と称賛されたスタイルの良さが引き立つリトル・ブラック・ドレスを着こなしてさっそうと歩くブリジットにフランス中が魅了されました。

ファーストレディより自分の仕事

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米国と違い、フランスには大統領が就任したからと言って自動的にファーストレディの地位が夫人に与えられるという制度がありません。マクロン大統領は夫人にファーストレディーの権限を与え、執務室やスタッフを設立することを提案しブリジットに公務を請け負ってほしいと思いました。けれども、そのようなことに多額の支出をすることに反対する人々がいたことで、ブリジットは公費を受け取らないことを宣言しました。

「私はファーストでもラストでもレディーでもない。私はブリジット・マクロンです。」と語り、公務に参加しても給与は受け取らないと断言したのです。大統領が主宰する晩餐会や海外訪問などの公務にはマクロン大統領と共に出席しますが、公費は受け取っていません。

また、ブリジット・マクロンは長く教育に情熱を傾けたキャリアを生かして、教育の機会に恵まれない18歳未満の若者たちのための学校を作るプロジェクトに取り組んでもいます。

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ブリジット・マクロンのスタイル

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ブラジル大統領にいかに揶揄されようと、ブリジット・マクロンは60代とは思えないほど魅力的なプロポーションを持った女性です。フランス人らしく、スタイリッシュで上品なファッションセンスも抜群で、自分の魅力を生かすスタイルを知り抜いているのが見て取れます。

スリムなボディとカール・ラガーフェルドお墨付きの美脚が映える膝上丈のシンプルドレスやスーツが定番ですが、カジュアルなジーンズ姿もお似合い。

何と言っても、マクロンの隣で堂々と落ち着いて、しかも魅力的なスマイルでナチュラルな自信に満ち溢れているのがみてとれます。

また、健康的に日焼けして、しわも人生経験の一部とばかりの表情は、整形やボトックスに励んだような、のっぺりした人工的なものより100倍も魅力的に映ります。
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エマニュエル・マクロンのブリジット論

15歳で恋をし、17歳での別れの時に「いつかきっとあなたと結婚する」と言った願いを10年ごしでかなえたマクロン大統領は「彼女がいなければ今の私はなかった」と語っています。

裕福な医者の家庭に生まれ、小さいころからその才能の片りんを見せていたエマニュエルですが、ブリジットに会ったのはまだ15歳。未熟なティーンエージャーを指導する美しき熟年教師を崇拝し多くを学んだだろうことは想像にかたくありません。

マクロンはブリジットの影響でフェミニストになったとも言っています。

政治家になってからは、そのための政策として男女平等賃金や産休、育児支援に取り組んでいます。さらに、自らが率いる政党の女性議員のサポートに力を入れており、立候補者が男女半々になるように目指しているのです。

ブラジル大統領のコメントへの批判

マクロンはブラジル大統領のマクロン夫人に対しての揶揄を失礼だとコメントしましたが、その後にブラジル国民に向けてのメッセージを付け加えました。

あのようなコメントは彼にとっても残念だが、ブラジル国民にとって残念なことだろう。
ブラジルの人々は素晴らしい人たちだ。
特にブラジルの女性にとっては、自国の大統領があのようなことを言うのを恥ずかしいと思うだろう。
ブラジルの人々には親しみと尊敬を感じている。
早くまともな大統領が現れることを希望する。

このメッセージに対して、ブラジル人からは#DesculpaBrigitte (Sorry, Brigitte)というタグ付きのコメントがたくさん寄せられました。

マクロン夫人、どうぞ私たちを許してください。
まず、私はフランス語ができません(できたらいいのですが)。
そして、私は大統領選でボルソナロに投票しませんでした。それなのにこんなことになって、泣きたい気持ちです。
あなたは見事な女性であなたの夫は素晴らしい人です。

年の差が問題なのはなぜか

マクロン夫妻の年の差が25歳というのはやはり普通ではありませんが、男女逆ならそれほど珍しくもないことではないでしょうか。ボルソナロ大統領夫妻の年の差は27歳、トランプとメラニア夫人も24歳です。

男性が若くきれいな女性と結婚しても何も言われないばかりか、ほめられたり、うらやましがられたりするのに、女性が若くハンサムな男性と結婚したらどうして揶揄されたり批判されるのでしょうか?

若くきれいな女性がもてはやされるのは女性を知性ある人間としてではなく「もの」として見る男性視線があるからでしょうか。多くの男性は「自分より下」の女性を好むようです。年下で知識、経験も自分より下であり、自分が常に上に立って、導き率いる関係をよしとする。悪く言えば女性蔑視、よく言えばか弱くかわいい女性を大切にする文化。女性が甘えたり頼ったりするとうれしく感じ頑張る男性が多いのです。

女性を人間として尊敬する文化

保守的な社会、またそのような思想を持つ人の間で「男が上、女は下」という図式が受け入れられているのに対し、欧米諸国などリベラルで男女差別が少ない社会ではそういう考え方をする人が少なくなってきています。男女に生物学的な違いはあるにしても、知識や教養、理性の面では何の違いもなく、それよりは個人差の方が大きい。男性でも女性でも同じ人間として認め合い、男女の役割を固定することなくつきあっていこうという人たちです。

男女と対等につきあい、お互いに高めあう関係を尊重する、お互いの長所、短所を認め合い、人間的に成長するための良きパートナーとして共に生きる。伝統的な男女の役割に縛られず、その時その時の状況に応じてそれぞれがやりたいことを話しあい、どうしたら2人の理想を一番いい形で両立できるかを考える。家事や育児の配分、仕事や住むところ、2人でしたいこと、それぞれの交友関係など。

このような男女関係を理想とする男性は、弱かったり、だらしがないわけではなく、逆に優秀で自分に自信があり、同時に向上心がある人が多いように思います。

女性の中には、収入がある旦那様と結婚し、専業主婦になり子供を作って、お金に困らない人並みの幸せな家庭を築きたい、男の人に甘えていたいと思う人もいるでしょう。その人たちにとってはこういう男性とつきあうのは楽ではないかもしれません。こういうことって個人個人の勝手なのでそういう女性がいるのはそれでいいと思うし、日本にはそういう女性を求める男性が多いので需要と供給があっているのならいいことかもしれません。でも、私はそうではありませんでした。

まとめ

マクロン大統領が誕生した時、彼の経歴や政策、外観や言動にもまして私が一番好感を持ったのが25歳年上の離婚歴のある女性と結婚していたことです。別に年上であるということは関係ないのですが、パートナーとしての女性を人間として尊敬している男性というだけで私にとってはポイントが100倍に跳ね上がります。特に政治家ならなおさら。(自分のパートナーとしてはもちろんのこと)

女性を自分の世話をしてくれるサポート役、家事や育児をこなして「家を守って」くれるお母さん役、かわいく甘えてくれる娘役、きれいに着飾って人に見せびらかすことができるトロフィー役として考える男性はどんなにお金があってハンサムでもまっぴらごめんです。

日本ではそういう男性に出会えなかったため、私はイギリスくんだりで結婚するしかなかったのです。私のように日本では自分に合う男性に出会えないと思っている女性もいるでしょう。イギリス男性だけではないですが、フランスなど欧米諸国の男性を探すのもいいかもしれません。マクロン大統領のような人が見つかるかも?

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