3月8日国際女性デーは英語でInternational Women’s Dayミモザでお祝い

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3月8日は「国際女性デー」です。「国際女性の日」とか「国際婦人デー」とも呼ばれるこの記念日のことを英語ではInternational Women’s Day と言います。どういう理由でこの記念日ができたのか、その歴史や、イベント、ロンドンで開催された march4women についてご紹介します。


国際女性デーとは

国際婦人デー(International Women’s Day)は1904年の3月8日にアメリカ、ニューヨークの女性労働者15,000人が開いたデモ集会を記念してできました。彼女たちは婦人参政権、労働時間の短縮、賃金アップを要求したのです。

その後アメリカの社会党がこの日を女性の日(National Woman’s Day)と定めました。

アメリカで始まったこの記念日に「国際」の名前が冠されたのは、1910年のことです。

コペンハーゲンで開催された17か国の女性100人が集まった国際社会主義婦人会議でこの日を女性の政治的自由と平等のために戦う「International Women’s Day」として定めました。

1975年には国連によって国際女性年が制定され、その年にこの日を「国際女性デー」と制定しました。

1917 International Women’s Day Petrograd

国際女性デーはロシアなど、多くの国で国民の祝日となっています。

中国では女性は半日の休みがもらえます。

イタリアではこの日、男性が女性に日頃の感謝を込めてミモザの花を贈る習慣があります。冬の終わりに黄色い花を咲かせるミモザは愛と幸福を呼ぶと言われているのです。

Mimosa

国際女性デーのイベント

過去のイベント

国際女性デーには、世界各国で女性によるイベントや運動が行われてきました。

1917年に起きたロシアの二月革命では当時の首都ペトログラードで女性労働者を中心としてデモがありました。

日本でも1923年3月8日に社会主義フェミニスト団体の初の集会が開催されました。

その後もずっと世界各国で様々なイベントが行われてきています。

March 4 London

ロンドンでは国際女性デーを記念して「マーチ・フォー・ウィメン」March4London と呼ばれるデモ行進が行われます。

2019年にはヨーロッパ全土を襲う寒気にもかかわらず、たくさんの女性(と男性)が参加して、サフラジェットを象徴する緑、白、紫色のサッシをかけ、様々なスローガンを掲げてトラファルガー広場に行進。

スローガンは「Deeds not words」サフラジェットの「言葉ではなく行動を」

「Bloody difficult woman」メイ首相は過去に「なんて難しい女!」と言われたことからこれを自称しています。

「Men of quality do not fear equality」言い得て妙ですね、「いい男は平等をおそれない。」

 

このイベントにはサフラジェットのエミリン・パンクハーストのひ孫で女性運動家のヘレン・パンクハーストやビアンカ・ジャガーなども参加しています。

ヘレン・パンクハーストはスピーチをしました。

「今の時代にも大昔の恐竜のような考えで私達を一昔前に戻そうとする人たちがいる。

そういう古い考え、私達を箱に閉じ込めてしまおうとする考えと戦わなければならない。」

 

ロンドン市長のサディク・カーンをはじめ多くのフェミニスト男性も参加。カーン市長はスピーチで

「私はアメリカ合衆国の大統領とは違って、フェミニストであることに誇りをもっています。」

「男女平等は女性だけではなく我々みんなが努力して勝ち取らなければならない。」

自分はフェミニストではないと言ったトランプ大統領に対してはこう言っています。

「パワーや影響力のある地位にあるものなら、男女賃金格差をはじめとする男女差別があること、男の子であるというだけで女の子よりもチャンスがあるということを良しとしないだろう。

それならフェミニストであるべきだ。」

March4Women更新は2020年も3月8日に行われる予定です。

メーガン・マークルがハリー王子と参加

2019年の国際女性デーのイベントでは、ハリー(ヘンリー)王子とメガンがバーミンガムの若い女性のためのチャリティー団体のイベントに参加しました。

この団体は科学、技術、エンジニアリング、数学といった、女性の進出が限られている分野でのキャリアを若い女性が選ぶようにインスパイヤするための活動を行っています。

ハリー王子と婚約する前は国連の女性分野の機関UNウィメンに参加していたフェミニストのメガンなので、この公式行事には適役ですね。

 

メガンは今年1月18日ハリー王子とカーディフを訪問した時、ファンに「ロイヤル・ファミリーにフェミニストを迎えてうれしい。」と言われ

「ありがとう。ハリーもフェミニストなんです。」と答えたそうなので、イギリス王室には公式にフェミニスト・カップルがいるわけです。

近年セクシャルハラスメントや性暴力に対する女性の抵抗について世界中で注目されていますが、まさにその気運の高まりの中で迎える国際女性デー。

アメリカをはじめとして盛り上がった #Me Tooや#Times Up運動男女間の賃金格差問題など、さまざまな側面でいまだに根強く残る男女差別に取り組む人たちが世界中の女性のエンパワーメントのために行動をおこす日となるでしょう。

イギリス、ヨークシャーの小学校ではこんなシーンも。

日本での女性の地位

2019年12月に発表されたジェンダー・ギャップ指数の国際比較で、日本は過去最低の121位に転落しました。

135カ国を比較したランキングで、どう考えても先進国とは呼べない結果です。G7で最下位なのは当然ですが、中国や韓国、イスラム戒律の厳しいアラブの国よりも順位が下。

安倍政権が「ウーマノミクス」とか「女性が輝く社会を」とか言い続けているにも関わらず前年の110位から順位を下げています。

「昔に比べれば女性の地位は上がった」という人もいますが、他の国々ではそれよりももっと早いペースで変わってきているのです。

私がイギリスに来てからの数十年間でイギリス社会も随分変わりました。それなのに日本に帰るたび、大学入試差別だのセクハラ問題だの聞くたびに、日本は何も変わっていない、それどころか後退しているとさえ思います。

上野千鶴子教授が東大祝辞で女性差別問題について触れたとき、東大生自身やその親、また一般の男性から不満の声が上がったことに驚きました。上野教授が語っていることは至極当たり前だったし、イギリス人なら女性も男性も頷く内容だったからです。

日本社会では未だに男女差別が問題だということに気付いてさえいない人がいるということ、そういう大学生が卒業してエリートになるのが日本なのだということを改めて考えさせられました。

それでも上野教授があのような祝辞を述べたこと、東大がそれを許したこと、そして賛同する人もたくさんいたことは、日本社会が一歩前に進んだということでしょう。

まとめ

女性の立場は昔に比べるとずっと改善されててきましたが、それは今まで多くの先輩たちが声を上げ、時には多大な犠牲を払って戦ってきてくれた努力のたまものです。

今でも女性はさまざまな差別や理不尽な扱い、見えないプレッシャーによって悩んだり、あきらめたり、そもそも夢や野心を持つことや声をあげることも思いもつかない状況におかれていたりもします。

そのような状況を改善するために、私たちは後に続く女性たちのためにも今それぞれの立場でできることをしていきたいと思います。

そして、これは女性だけでなく男性の問題でもあります。女性だから男性だからという枠で人の役割を決めつけてしまうのは、誰のためにもよくありません。
人間は1個人として、いわゆる「女性的」な面も「男性的」な面も併せ持つもので、そのバランスが違うのは性別の違いではなく個人差のはずです。

男だから泣いてはいけない、長時間働いても妻子を養わなければいけないと、がんじがらめになっている男性の中にも疑問を持つ人がいるでしょう。男も女も人間は多様な顔、役割を持った方が個人にも、社会にも有益なはずです。

だから、女性も男性も、これまで「当たり前」と思っていたことで、実は世界の半数が不当に扱われていることがないかどうか、今一度考えたり、家族や友人と話したりしてみてはどうでしょうか。

「国際女性デー」の一日だけでなく、残りの364日も。

 

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