ハリー・ポッターと呪いの子:第8巻Harry Potter and the Cursed Child あらすじ

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Harry Potter and the Cursed Child

「ハリー・ポッター」シリーズの第8巻「ハリー・ポッターと呪いの子」のあらすじをまとめました。まだ読んでない人にとってはネタバレになってしまうところもあるので注意してください。

第8巻:ハリー・ポッターと呪いの子 Harry Potter and the Cursed Child(2016年)

第1幕

第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」エンディングであるシーン、ハリー・ポッターの長男ジェームズ・シリウス・ポッターと、次男であるアルバス・セヴルス・ポッター、三女リリー・ルーナ・ポッターが登場するところから始まります。ハリーがヴォルデモートを打ち負かした戦いから19年がたち、3人の子を持つ父親となった37歳のハリーと妻ジニーが子どもたちをキングス・クロス駅へ送るところです。

魔法省の仕事で多忙なハリーとハリー家の伝説という重圧を背負った次男アルバスを中心に物語は展開されています。アルバスは3人の子供の中で唯一ハリーの緑の目を受け継ぎ、ハリーにそっくりな男の子。

ジェームズは弟のアルバスを「スリザリンに組分けされるのではないか」とからかい、アルバスは本当にそうなったらどうしようかと不安を抱いていました。一足先にホグワーツに入学しているジェームスはグリフィンドールに所属し、学校生活を楽しんでいるようです。

ホグワーツ特急が出る9と3/4番ホームでは、ハリーたちはかつての親友ロンとハーマイオニーに再会します。彼らの娘ローズ・グレンジャー・ウィズリーもホグワーツに入学するのです。ロンは今では悪戯専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズを経営、ハーマイオニーは魔法大臣になっています。

ローズはアルバスに、かつてハリー、ロン、ハーマイオニーが出会ったことを例に出して「ホグワーツ特急で誰と友だちになるかは重要」だと言います。そんな時、アルバスはドラコ・マルフォイの息子であるスコーピウス・マルフォイに出会い、意気投合します。

スコーピウスは周囲の者に本当はヴォルデモートの子供なのではないかと噂されて心配していました。ドラコは闇の魔法により子供を作ることができない呪いがかけられているにもかかわらず、ドラコと祖父のルシウスが母のアストリアを逆転時計で過去へ遡らせてヴォルデモートの子供を妊娠させたのではないかという噂が立っていたのです。そのため、スコーピウスはローズを含め、他の子どもたちからは敬遠されていて、寂しい思いをしていました。

ホグワーツでは、入学式の日の組分けでアルバスの不安が的中し、アルバスはスコーピウスと共にスリザリンに入れられてしまいます。その後、アルバスは成績がかんばしくなく飛行訓練でも自分一人飛べなかったと落ち込んでしまします。そんな中、母を亡くしやはり寂しくしているスコーピウスと仲良くなっていき、そのうち2人はお互いに支え合う親友同士となりました。

そんなある日、ハリーの家に車椅子に乗った老人エイモス・ディゴリーが訪れました。エイモスは不死鳥の騎士団の神秘部の戦いで破壊されたはずの逆転時計が見つかったことを噂に聞いて来たのです。エイモスは三大魔法学校対抗試合でヴォルデモートの命令下ピーター・ペティグリューに殺された息子セドリックを逆転時計で過去に戻って生き返らせてくれとハリーに頼みます。ハリーは悩みますが、良心の呵責を感じながらも断ります。しかし、それを陰で聞いた帰省中のアルバスはセドリックはハリーのせいで殺されたのではないかと考えるようになり、父親への不信感を抱きます。そのこともあり、スコーピウスは何かと意見が合わないハリーと大喧嘩してしまいます。

その頃、ヴォルデモートがいないというのに、22年振りにハリーの額の傷が痛み出しハリーは不吉な予感を覚えるのでした。そんな中、アルバスはスコーピウスと共にホグワーツ行きの特急から脱走して、逆転時計を使いセドリックを生き返らせることを決意しました。そして、エイモスの姪であるデルフィーニ・ディゴリーと共にポリジュース薬を飲んでスコーピウスはハリーに、アルバスはロンに、デルフィーニはハーマイオニーに変身します。変身した3人は魔法省に忍び込み、本の中に隠された逆転時計を盗みだすというのです。そして、アルバスはデルフィーニから武装解除術を教えてもらったりして準備を整え始めました。

第2幕

アルバスとスコーピウスがホグワーツ特急から脱走したことをマクゴナガル校長から知らされたハリー達は禁じられた森へ彼らを探しに行きます。そこでケンタウルスのベインから「アルバスの周りに黒い雲が漂っている」と伝えられます。

アルバスたちは逆転時計を使い、1994年の三大魔法学校対抗試合の時間に戻ります。この試合でセドリックが優勝しないようにすれば、セドリックがヴォルデモートに殺されることもなかったはずだと思ったのです。ホグワーツの生徒に怪しまれないよう、彼らはダームストラング校の生徒に変身して、ドラゴンの卵を奪う課題に挑戦しているセドリック・ディゴリーから杖を奪い取ります。

けれども、スコーピウスがローズにそっくりの少女時代のハーマイオニーに間違えて話しかけてしまったために時間軸が変化してしまい、これによって、世界は一変してしまいます。ロンはハーマイオニーへの恋心に気づくことなく、代わりにパドマ・パチルと結婚してしまいます。また、ハーマイオニーは魔法省に就職せずホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の教師となります。さらに、アルバスはグリフィンドールの一員となっています。

アルバスの周りに漂う黒い雲というのがヴォルデモートの息子だと噂されたスコーピウスのことだと考えたハリーは、マクゴナガルに魔法の地図を渡して2人を監視させ、引き離そうとしました。そんなハリーに対し、ドラコはこう言います。

「ベインが見たという黒い雲はアルバスの孤独、彼の痛みのことだ。なぜ仲のいい友人同士を引き離そうとするのだ。アルバスにはスコーピウスが、そして君が必要なんだ。」また「私は強い絆で結ばれていた君たち(ハリー、ロン、ハーマイオニー)が羨ましかった。私の父は変なやつとつき合わないように私を守っているつもりだったが、私は孤独だったのだ。それで死喰い人になった。トム・リドルがヴォルデモートになったのも孤独だったからだ。」

セドリックが死亡したまま復活していないことがわかり、世界の異変にも気づいたアルバスたちは再び時間を遡らせます。三大魔法学校対抗試合第2の課題である湖の底に捕らえられている人を救い出すために、嘆きのマートルから湖への抜け道を教えてもらったアルバスらは鰓昆布で水中で息ができるようにして、セドリックの体を魔法で膨らませ湖の上に浮上させました。けれども、元の時代に戻るとアルバスの姿が消え、校長がドローレス・アンブリッジになってしまっていました。

第3幕

スコーピウスが戻ってきたのは、ヴォルデモートが支配する世界でした。三大魔法学校対抗試合の際、魔法で膨らませられ嘲笑の的になったセドリックは怒りのあまり死喰い人になってしまったのです。死喰い人となったセドリックは、ホグワーツの最終決戦でネビル・ロングボトムを殺してしまいます。結果として、最終決戦はハリーの死、ヴォルデモートの勝利となり、魔法界はヴォルデモートが支配する世界になってしまいました。

スコーピウスは魔法法執行部長である英雄ドラコ・マルフォイの息子として校内で支配的な地位を築いてはいますが、やはり元の世界のほうが良かったと後悔し始めます。そして、スコーピウスは何とか元の世界に戻す方法を考え、魔法薬学を教えていたスネイプに相談に行くのです。スコーピウスはスネイプに自分が逆転時計を使って世界を変えてしまったことを告白し、世界を元に戻すために協力してほしいと頼みます。はじめは怪しんでいたスネイプも、生涯愛していたリリーの話をスコーピウスが持ち出すと態度が変わりました。スネイプがリリーのために危険な立場に身をおいてハリーを守り続けたこと、ハリーがスネイプを「世界一勇敢な男」と讃え、息子にセブルスの名前をつけたことを伝えていくうちに心を動かされていきます。報われることがなかったと思っていたスネイプの愛が別世界で報われたことを知り、スネイプは心を動かされたのです。

そして、スネイプはロンとハーマイオニーが隠れている家にスコーピウスを連れて行きます。実は2人はヴォルデモートを倒すためにスネイプと協力して秘密裏に画策していたのです。

4人は1994年の三大魔法学校対抗試合に戻り、ドラゴンの課題に挑んでいたセドリックへの妨害を、ハーマイオニーの武装解除術に対する反対呪文によって阻止しました。その後、元の時間軸に戻ってきた彼らをドローレス・アンブリッジや吸魂鬼が急襲し、ハーマイオニー、ロン、スネイプはスコーピウスをかばって死んでしまいます。その間際で彼らはスコーピウスに希望を託します。スネイプは最後に「アルバスに私の名前を継いでくれたことを誇りに思うと伝えてくれ。」と言います。

スコーピウスは再び時間を巻き戻し、湖の中での太らせ魔法を阻止します。こうして、世界はやっと元通りになりアルバスも復活します。この後、アルバスとスコーピウスは校長室でマクゴナガルに叱られ、逆転時計を持って来るように言われますが、湖でなくしたと伝えます。

この事件を通じて、スコーピウスは歴史に触れてはいけないということを身をもって知り反省しました。隠し持っていた逆転時計は自ら壊すことが最善だと思い、そうしようとしました。しかしフクロウ小屋でこのことをデルフィーニに話すと、デルフィーニは逆転時計を奪い取り、スコーピウスとアルバスを縛り上げ杖を取り上げてしまいます。

アルバスとスコーピウスが行方不明になったと聞いたハリーたちはエイモスのいる老人ホームに行きますが、エイモスは錯乱の魔法をかけられていて、2人とは会っていないと言います。

その頃3人はかつて第3の課題に使われた迷路にいました。再び三大魔法学校対抗試合に戻ったアルバスとスコーピウスは逃げ出そうとしますが、デルフィーニに捕まってしまいます。彼女は2人を殺そうとしますが、迷路に現れたセドリックに武装解除されます。デルフィーニは逆転時計を使って別の時代に移動した後、逆転時計を破壊して去ってしまいました。

一方ハリーたちはデルフィーニの部屋を捜索するうちに蛇語で書かれたメモを見つけます。ハリーが蛇語で「開け」と言うと、壁に予言が現れました。それには「よけい者がよけい物でなくなり、時間が逆戻りし、見えない子どもたちがその父親を殺すとき、闇の帝王が戻るだろう。」とありました。また、「私は闇をよみがえらせる。私の父を取り戻す」と大きく書かれていました。これで、デルフィーニがヴォルデモートの娘であることがわかったのです。

第4幕

ハリーたちは魔法省で緊急会議を開き、アルバスとスコーピウスが行方不明になっていて、デルフィーニが父のヴォルデモートを復活させようとしていることを知らせました。

その頃、アルバスとスコーピウスは駅で時刻表を受け取っていました。それには1981年10月30日、すなはちハリーの両親が殺された前の日の日付がついていたのです。デルフィーニはヴォルデモートの代わりにハリーを殺すつもりなのです。

アルバスは何とかしてハリーにメッセージを伝えようと思い、赤ん坊だったハリーが包まれていたブランケットに細工をして伝言を残すことを思いつきます。ハリーがハロウィーンの夜に必ずそのブランケットに触れていたのを思い出したのです。

そんなとき、魔法省ではハリーの元にドラコが来て本物の逆転時計を渡します。そして、スコーピウスがヴォルデモートの子だという噂も嘘であることを知らされます。それを知ったハリーとジニーはいなくなったアルバスのベッドに座り、アルバスのことを信じなかった自分たちのことを反省していました。そのとき、ハリーがふとブランケットを見てメッセージを見つけます。そして、アルバスがゴドリックの谷から1981年10月31日に助けを求めていることを知ります。

ハリーとジニーはロン、ハーマイオニー、ドラコと共にゴドリックの谷に向かい逆転時計で1981年10月31日に移動し、アルバスとスコーピウスを探しに行きます。やっと彼らを見つけて、蛇語を使えるハリーがヴォルデモートに化けてデルフィーニをおびき寄せ捕まえる作戦を立てます。しかしその作戦を彼女に見破られてしまい、ハリーは窮地においやられます。そこへアルバスがやってきてハーマイオニーやロン、ドラコたちと激戦を繰り広げデルフィーニはついに捕まえられ、アズカバンに送られました。

しばらくして夏の日の美しい丘で、ハリーはアルバスに今までの自分の言動を謝ります。赤ん坊のときに両親を失い、自らの父を知らない自分が父親であることの不安を告白し、それでもこれから良き父親として努力するという決意を伝えます。また、アルバスに自分の名を恥じることはないと勇気付けたのです。こうやって2人は少しずつお互いのことをわかり合い、心を通わせ始めていました。

  

 

ハリー・ポッターシリーズ(本)のタイトル・順番・発行年度

ハリー・ポッターは英国でも大人気のシリーズで本はずっとベストセラーになっています。英国作家J. K. ローリングによる児童文学ですが、子供だけでなく、大人にも愛読されています。各国の言語にも翻訳され、世界累計発行数からみても史上最も売れたシリーズ作品となりました。

原作は全7巻からなるシリーズですが、2016年に本編の後日談を描いた第8巻が発売され、作者のローリングはこれをハリー・ポッターシリーズの最終巻(完結巻)としてます。シリーズ全作とその出版年度は次の通り。

こちらにハリー・ポッターシリーズ全作のまとめがあります。

 

シリーズの他の作品のあらすじは下記参照

第1巻:ハリー・ポッターと賢者の石  Harry Potter and the Philosopher’s Stone(1997年)

第2巻:ハリー・ポッターと秘密の部屋 Harry Potter and the Chamber of Secrets(1998年)

第3巻:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人  Harry Potter and the Prisoner of Azkaban(1999年)

第4巻:ハリー・ポッターと炎のゴブレット Harry Potter and the Goblet of Fire(2000年)

第5巻:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 Harry Potter and the Order of the Phoenix(2003年)

第6巻:ハリー・ポッターと謎のプリンス Harry Potter and the Half-Blood Prince(2005年)

第7巻:ハリー・ポッターと死の秘宝  Harry Potter and the Deathly Hallows(2007年)

第8巻:ハリー・ポッターと呪いの子 Harry Potter and the Cursed Child(2016年)

 

 

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